二つの竜王山(辰年にちなんで)
更新 2003.8.23 やまぼうし
<その1>茨木の竜王山
■場所:茨木市 竜王山(510m)
■日時:2000.1.4 11:30〜13:15曇り、同行ハナミズキ
■経路:忍頂寺〜参道〜宝池寺〜山頂〜車作

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「参道」
 池田−亀岡線で豊能町余野から茨木方面へ。450mの峠を越え上音羽部落から忍頂寺交差点に出る。
少し先へ駐車。交差点真向かいの東海自然歩道の竜王山参道を登る。地蔵や何丁を示す石碑あり。10分ほど行くと右から登ってくる舗装道路に合流。ハイキング気分も興ざめ。途中ベンチやトイレもある。この上にある宝池寺まで舗装の車道が続く。途中登山姿の若いカップル2組とすれ違う。大神を守る碑をいくつか過ぎ、社務所の前に出る。ここから山道になるも300mで頂上展望台に到着。登山口から30分も経っていない。


参道

「荒れた山頂広場」
 頂上は広場になっており、古ぼけた落書きだらけの展望台とすべり台、ブランコもある。近くの小学校の遠足には適当かも知れない。12時を少し回っているので昼飯のおにぎりを食べる。ラジオから昼の憩いの音楽が流れ出す。周りは高い木が茂り、展望台からもかすかに南方面が見える程度。案内板には360度展望できるとあるがさっぱり。

山頂広場1

山頂広場2
「車作」
 帰りは東海自然歩道に従い南東方向の車作(くるまつくり)へ下る。丸太の階段道を下ると、途中展望が急に開け、茨木、高槻を眼下に淀川を挟んで生駒方面を遠望できる。やがて舗装された林道に出て登山道が終わる。
林道を西へ巻いて国道へ。さらに小学校の前を通り駐車地点に戻る。一寸期待外れ。時間も早いので能勢の竜王山を目指すこととする。

<その2>能勢の竜王山(滝王山)
■場所:能勢町長谷の竜王山(570m)
■日時:2000.1.4 14:15〜15:30、同行ハナミズキ
■経路:長谷〜才の神峠〜途中民家電柱No.40〜植林帯〜山頂祠〜もどる
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「才ノ神峠はハンター」
 猪名川の3山(三草、竜王、堂床)のうち竜王山はまだ登っていない。辰年にちなんで今日がチャンス。
茨木竜王山の帰り道、余野北の交差点妙見山方面の道をとる。野間峠のトンネルをぬけ能勢町へ。島、杉生への道から長谷部落へ入る。93年12月才ノ神峠、三草山へ行ってから6年ぶり。一車線ぎりぎりの道を、棚田を巻いて登る。途中棚田撮影禁止の看板がある。何故だろうか。農業の邪魔なのかも知れない。カメラマンのマナーが悪いのかも知れない。考えさせられる。
宮峠から尾根を南下すれば頂上であるが、宮峠への分岐が分からずそのまま才ノ神峠まで乗り入れる。峠には車2台が駐車、見れば2人のハンターと猟犬4匹で三草山方面にいく準備中。これはやばい。林道を右に行けば竜王山を巻く道であるが、山への取りつきが分からず難渋したとインターネットHPにある。


才の神峠

「民家から」
 元来た道を引き返し宮峠への道路を探すことにする。最上位の民家を過ぎ、次のカーブの民家で老夫婦が道端に立っていたので山への道を尋ねる。宮峠からも登れるがかなり時間がかかる、私の家の横を登れば頂上に出られる、旦那は始終山へ入っていると奥さんの話。なるほど山へ分け入る道らしいものがある。左方向へ登れば頂上だと教えられる。地元の人には聞いて見るものだ。場所は電柱NO.40地点。
了解を得て、一寸広い道路脇に駐車。ひのきの植林地帯を踏み跡たよりに登り始める。目印やテープは一切なし。午後の日差しが山陰になり、もう薄暗い。帰り道が心配になる。何度も振り返り、目印になる物を探すがあまり無い。とにかく谷に沿って行けば良い。しかし谷がなくなり踏み跡も消えてしまった。暗い中、不安で一杯。ハナミズキが弱音を吐く。一瞬引き返そうかとも思うが、まだ2時半頃で日没には時間がある。思い直して植林帯と雑木林の境界を登ることに決める。白杭が一本だけある。大岩がある。大きな窪地がある。下山のために風景を一生懸命記憶する。急勾配をほとんど一直線に登ると上の方に日の光が見えだしてきた。稜線が近い。稜線に出れば路や目印がある筈だ。露岩があちこちに現れる。

露岩の山頂付近

プレート
「山頂」
 登りつめると稜線ではなくもう頂上である。頂上を目指して一気に登って来たことにことになる。30分足らず、最短コースである。しかし山頂標識が見えない。大きな岩に立つ。あった。清和台ハイキングクラブともう二つの表示板が岩陰に隠れている。大岩の裏に回ってみると石を積み上げた階段の上に祠がある。また北側の尾根ずたいに白いビニール紐の目印がぶら下がっている。恐らく宮峠からの路であろう。展望はほとんど無い。

山頂の祠
「霊気にかすむ森林」
 休憩、写真撮影のあと、下山路を間違えないよう慎重に下る。登りの記憶をたよりに。ひのきの植林帯と雑木林の境界を下るうち、ようやく踏み跡が見え出した。植林の真っ只中を下る。
薄暗がりの林を良く見ると、一面霧がかかったように霞んで見える。森の発する生気、いや霊気か。体一杯に森の生気を吸う。正に森林浴である。森がこんなに神秘的に見えたのは初めての経験である。まもなく湧き水をためる井戸がみえ、民家の屋根が近づいてきた。車に戻り、棚田を眼下に着替え汗を拭く。
ヘアピンカーブをゆっくりと下山、猪名川町経由帰途につく。

以上

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