三田 加茂 金毘羅山

やまぼうし
1.目的地:三田市加茂 金毘羅山(356.4m)
2.地形図:2.5万藍本
3.日時:2001.1.8成人の日
4.天気:はれ時雨模様
5.同行:ハナミズキ
6.コース:
三田市加茂 曽谷宅11:40→ハイキング道→参道12:10→金毘羅宮12:20→三角点、露岩12:25〜13:00→元へ14:30
Route Mapはここ

新三田駅前より金比羅山(左)と城ヶ岡
「再挑戦」
 昨年暮れ城ケ岡とともに登る計画であった対面の山(356.4m)は千丈寺湖側からの登頂に失敗したので、今回反対側のR176沿いの加茂地区から登ることにした。地形図上で点線がほぼ山頂に続いている。雪の翌日1月8日天候回復、やや風が強く時雨模様ではあったが妻と同行。
まずは取りつき口探し。道路地図で加茂バス停付近から右手を探す。JAに入る舗装道路あり、加茂公民館もあるが人の気配はない。一旦駐車して、R176沿いの古い民家を訪ねる。小学生と母親らしき人が出てきて、少し手前(新三田寄り)の曽谷さんのお宅の裏から小径が山のお宮さんに通じていて、登ったことがあるという。2,3分戻りR176から少し入った道沿いに曽谷さん宅発見、老夫婦が日向ぼっこをしているのが見える。登り口を探していると、先ほどの小学生が自転車で追いかけてきて案内してくれた。心配になったのであろう、親切な子だ。自分も登ったことがあるという。感謝して畑に続くような小径を入る。
「金毘羅宮参道」
 左に池を見て、よく踏まれたハイキング道を緩やかに登る。やがて右に小さな沢が現れる。大昭和製紙の看板あり。更に奥へ進むと廃屋がある。大きな岩も出てくる。30分も歩いて汗ばむ頃、錆だらけの丸い鉄板状の看板があり、よく見ると右金毘羅宮と書いてある。


正面に進むと藪道であり、ひょっとするとこれが千丈寺湖からの道につながるかも知れない。後で探索することにして、金毘羅宮参道に入る。昨日の残雪があり、ここからはジグザグの急坂が続く。右手にしめ縄のついた水場がある。よどみ、汚れている。昔は湧き出ていたのであろう。すぐに大きな鳥居、続いて2段の広場、上段に大鈴のついたお堂が鎮座ましましている。これが金毘羅さんである。あたりは手入れされてしめ縄も新しい。地元の皆さんがお守りしていることがわかる。

金毘羅宮
「三角点と露岩」
 小休止のあと青テープに導かれて少し登ると、見晴らしが開け三角点到着。シートを広げまずはおにぎり昼食。眼下に城ケ岡、その後方に三田市街や六甲連山が遠望される。あたりを散策すると何と三角点右手に大きな露岩台地が広がっており、こちらは雑木など何のさえぎるものがなく、いっそう見晴らしが良い。東は大船山、烏が岳、花山院、有馬富士、福島大池、羽束山、古宝山、大峰山が西方には新三田駅、ニュウタウン、西六甲連山、オッコ、メッコ。空気が澄んでいれば明石大橋、淡路島まで見えそうである。城ケ岡以上の広大な展望である。

有馬富士(手前)と羽束山
  

城ケ岡

新三田駅方面
「迷走」
 展望を惜しみつつ下山、先ほどの参道表示板に戻る。暮れに失敗した地点まで行かないと気がすまない。地形図上では破線がつながっている。時間余裕もあり藪道へ突入。妻はここで待機するという。道とおぼしき藪と林間を突き進むがどうも様子が違う。湿地帯から再び登りだし、行き止まり。枝道らしい方向へ進むもまたもや行き止まり。反対側からの道は青テープの表示があったがここには全くない。単なる作業道らしい。悪戦苦闘、体中汗と泥だらけになり、引っかき傷があちこち。またもや断念。元に戻る。三角点から東に行けたのかも知れない。どこでどうつながるのか?今夜は眠れそうにない。
「山名は金毘羅山」
 麓に下りる。さてこの山の名前は何と言うのだろう。登るときに聞けば良かった。三角点情報では加茂字野山という。登り口の曽谷さん宅チャイムを押す。元気なおばあちゃんが出てきた。80歳、山の名前を尋ねるが、この辺の人は「金毘羅山」と呼んでいるという。正式な名前ではないかも知れないという。そんなことより良く訪ねてくれた、介護のおじいちゃんと二人暮しで今日は誰とも口をきいていない。

金毘羅山の行事のこと(4月、11月のお祭り、昔の奉納相撲大会、地区当番が年末清掃、正月準備する、小学校からの登山、淡路の海が見える等)、おじいちゃんの介護の苦労話、娘時代の話(出身地は古市で戦時中は宝塚の軍需工場に動員された)、息子たちが帰ってきて正月すき焼きパーティーした等など、いやいやもう帰してもらえない。お花を持っていけなど大変気に入れらてしまった。30分以上も立ち話、おばあちゃんを元気づけるより、こちらが元気づけられてしまった。おばあちゃん何時までも元気でお幸せにと祈りつつ再会を約束してお別れ。
山の優しさ、人の心のぬくもりに触れたいい日であった。

以上

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