 エデンの園砂防ダム（ナダウラ堰堤） |
宝塚最高峰 岩原山と譲葉山系
更新2020.6.4/2002.11.3 やまぼうし
1.目的地：宝塚市 岩原山573ｍ
2.地形図：2.5万宝塚
3.日時：2001.4.1
4.天気：晴れ
5.同行：単独
6.コース：
エデンの園(13：10)→譲葉山(13：40)→六甲縦走路→岩原山(14：00〜14：15)→大谷乗越(14：50〜14：55)→小笠峠(15：15)...樫ヶ峰...ゆずり葉台 岩倉橋
周辺 Mapはこちら(2016.10.7改定）
｢宝塚の最高峰は岩原山573ｍ｣
自宅の裏山は六甲縦走路の東端､大谷乗越〜宝塚塩尾寺のコースにあたる。あまり展望もきかないせいかほとんどのハイカーはひたすら宝塚を目指す。その周辺の山々は地元の人しか入らない。本日は散歩がてら､ご無沙汰している裏山を歩くことにした。宝塚市の最高峰は大峰山552.4mではなく､実はこの縦走路脇にある岩原山573mである｡今回はこの山と譲葉山系を含めてご紹介したい。
｢東六甲縦走路へのルート」
宝塚の西山地区から東六甲縦走路へ至る道はたくさんあるが体験コースは
�―珍�路：阪急宝塚→Ｓ字橋→甲子園大学→塩尾寺に至る六甲縦走路(近畿自然歩道)
��光が丘コース：光が丘住宅北西（行者山光が丘口標柱)→猪谷→行者山下→岩倉山西方の縦走路
��青葉台コース：青葉台住宅(行者山青葉台口標柱)→逆瀬台小学校裏山→行者山東観峰→行者山→行者山下(あと�△帽舂�)
�さ媽ヂ羮�学校コース：デイサービスセンタ(行者山北逆瀬台口標柱)→逆瀬台小学校裏山→あと��に合流
�イ罎困衢嫗罐魁璽后Г罎困衢嫗羹斬�(行者山ゆずり葉台口標柱)→行者山下→あと�△帽舂�
�Ε┘妊鷄Υ潺魁璽后Д┘妊鵑留爛淵瀬Ε蕷當蘂�細ヶ谷→岩原山付近縦走路
�Д┘妊鷓鹸潺魁璽后Д┘妊鵑留爛淵瀬Ε蕷當蘂�尾根→縦走路(途中譲葉山経由縦走路もある)
�┐罎困衢媚矯�路コース：アベルデ駐車場(行者山西逆瀬台口標柱)→西山堰堤→逆瀬台小学校裏山→あと�い帽舂�
展望コースは�い世�入口にフェンスが出来てしまい､横のガードレールを越えて脇から入る。(2004.6 登山口完成)
また�┐話聾擬�治会のご尽力で遊歩道が整備された。
今回は�Д魁璽垢魴个峠珍�路から岩原山へ､帰りは車道→小笠峠→樫ヶ峰→ゆずり葉台全コース3時間の予定でエデンの園から出発した。
｢砂防ダムから譲葉山｣
エデンの園バス停の先で車道は終点。直進すれば焼石ヶ原キャンプ場だ｡最近ゲートができて立ち入り禁止。この終点から右山手に向かう急坂の舗装道路は砂防ダム（ナダウラ堰堤）に突き当たる。
エデンの園砂防ダム（ナダウラ堰堤） |
右側に階段があり堰堤の上に出る｡内側を下に降りて川の左側を登れば､上記の�Ε魁璽垢任△蟯筝胸涯瓩�の縦走路に出る。今回は右手の稜線を登る｡はっきりした山道が付いており､迷うことは無い｡右下にエデンの園の建物を垣間見ながら雑木林をほとんど一直線に登る｡倒木もあるが､程なく大きく右へカーブして再び直進する｡そのままどんどん行ってしまえばもう縦走路にぶつかる｡ここまでゆっくり約30分である｡
縦走路を左手(六甲山頂方向)にとれば岩原山にいけるが､ちょっと寄り道。右の塩尾寺､宝塚方向に向かう。
5分ほど右側に注意を払いながら歩くと縦走路からすこしづつ右手に登る藪路がある｡ちょっとわかりにくい｡しかしそのうちに青いテープが現れ､導かれつつ進むとそこに譲葉山(中峰526ｍ)の黒標識が忽然と現れる｡雑木林の真中で展望は無い｡大峰山頂によく似ている｡地形図宝塚にある譲葉山514ｍ（東峰）とは異なりその左(西)の小山である。2つの譲葉山があることになる。この地域を「ゆずりは」というが､この山名に由来するのであろう。
 譲葉山山頂表示(2016.12現在標識なし） |
さて帰りであるが今の道を戻ればいいが､山頂から下る道がついている｡これを下っていくと先ほどの道に合流するのである｡登ってくるときにはこの分岐に気が付かなかった｡実は先ほど登って来た道の縦走路手前約200ｍほどに､直接譲葉山（中峰）への分岐があったのである。もう一度分岐まで下って再び縦走路へ登り返す。
「岩原山」
ここから六甲山方面に向けて縦走路を歩く。右手下方に林を通して山肌が大きく削られた名塩の住宅造成地が見える｡住んでいると気付かないが､天空から眺めるとなんとも無残である。自然破壊がどんどん進んでいる｡さすがシーズンで宝塚方面へ向かうハイカーに次々に出会う。私は逆路をたどっている(普通は六甲→宝塚が順路)。約10分､右手に宝塚最高峰岩原山まで300ｍの表示杭があるので､雑木林の中をゆっくり登る。程なく573ｍの山頂である。標識とケルンがある。残念ながら展望はほとんど無いが､冬枯れのままの雑木林を通して蓬莱峡、船坂､大平山が垣間見える。小休止。
 岩原山山頂 |
さて縦走路に戻るのだが､今の道を引き返すのは能が無い。右(北東方向)に下る道は明らかに蓬莱峡である。左(南西)への下りは縦走路に出るはずである。左への道はまっすぐ下り出し､そのうちに傾斜がきつくなり､谷に向かいはじめた。正面方向に船坂地区､大平山が左前方になってきた。こんなはずではない。どこかで誤った。引き返す途中右手縦走路方向への道らしいものがあるがどこをたどっても最後は藪。そういえば目印テープも無い。ちょっとあせるが元の地点に戻るのが山歩きの鉄則。結局山頂近くへ戻る。あった！何だ、山頂からすぐ下ったところの左手にテープがある。しかしかなり荒れた道。テープをよくみると「れんらく道」と書いてある。すぐ縦走路へ出てホットする。この分岐には何の表示も無い。
昔登った裏山と侮ってはいけない。やはりゆっくりと歩き､分岐は良く確認する事が大事である。ちゃんと地図とコンパスは持っているのであるが､いちいち眼鏡を取り出して見るのも億劫。最近いわゆる老人力がついてきて「まあ､いいか」調で山歩きしてしまい､危険な目に会うことが多い。昔と体力が違うのである。実はこのあと､またやってしまったのであるが・・・。
｢行者山と岩倉山｣
今日のルートにはないがせっかくの機会なので､ここ譲葉山系にある山をご紹介する。
冒頭のコース�◆銑イ暴个討�る行者山は地形図上415ｍで逆瀬台小学校の北西にあリ､この周辺から縦走路に至るひとつのポイントである｡頂上はあまり展望がきかないが､少し小学校側に戻った383ｍのピーク(行者山東観峰と命名)周辺は大平山から塩尾寺に至る東六甲をバックに､東に大阪平野､南に大阪湾､西に芦屋山手のごろごろ岳等360度の展望が素晴らしい｡自宅から30分で登れ､昔は良く犬を連れて散歩した｡ 行者山についてはこちらをクリック｡
もうひとつは縦走路上の岩倉山(488.6ｍ)がある｡山頂は縦走路から少し北に外れた雑木の中で､大きな祠が祀ってある。いつも綺麗に清掃してあり、また三角点もある｡
 岩倉山三角点 |
また縦走路をはさんでその南側には茶色の大きな反射板があるがこれは阪急電車の無線通信用である｡麓から良く目立つが､意外にそこに立つと雑木が高く､直下の麓の展望はない｡灯台もと暗しの感がある｡でもちょっと休憩できる広いスペースはある｡
 左：譲葉山､中央：地形図の譲葉山､奥：岩倉山､右：行者山(建物はエデンの園) |
「大谷乗越車道を小笠峠へ」
さて元に戻って縦走路を大平山､六甲方面に歩く。ハイカーが連続する。「こんにちは！」と挨拶をし合う。ここから宝塚まではあと1時間はかかる。最後のがんばりどころである。大谷乗越の車道に出る。盤滝トンネルが開通してこのヘアピンカーブの峠を通る車はさすがに減ったが行楽シーズンの有料トンネル内大渋滞を避けるためこの旧道を利用する車も結構ある。
ここで休憩､お隣に中年ご夫婦が休息中。まだ六甲山頂には雪が残っているとのお話。車道を次の拠点小笠峠に向けて歩く。眼下に春霞の大阪平野が見える｡Ｕターンカーブの手前のフェンスには10年位前に大平山からがれきに近い道を下りた時の目印のテープの跡がかすかに残っている。この道は地形図では立派な破線であるから不思議だ。恐らく地震でもう危険な状態と思うが､もう一度確かめたくもある。
この地区は震災後土砂崩れ工事が長く続いており､山肌がほとんどコンクリートで固められてしまった｡道路脇はフェンスが取り巻き出入り口も無い。やがて車道は「小笠峠」ののぼりにかかりガードレールが切れる。ここが目指す樫ヶ峰への取り付き口で表示もある。ちょっと手前にはエデンの園へ通ずる河原沿いの道がある。ウォーキングに最適で体力に自身の無い人はここで戻れる。
この山を縦走してゆずり葉台の岩倉橋に下るのが今日の予定である｡樫ヶ峰縦走はとんでもないところに行ってしまった｡次の機会にご紹介する。
