一庫公園と知明山                                      

やまぼうし
■行先:知明山(ちみょうやま349.2m)
■地図:2.5万広根
■日にち:2001.5.3
■天気:曇り
■同行:ハナミズキ                                                           
■経路:一庫公園丘の駐車場14:05→見晴しの丘14:10→稜線遊歩道→知明山三角点14:35〜45→山腹遊歩道→15:30見晴しの丘
     山頂:4等三角点展望なし、公園より高代寺山、猪名川、川西方面住宅街遠望
Route Mapはここ
「県立一庫公園」
これは2001年5月の記録なので、今はさらに開発が進んだことと思います。
天気がぱっとしないので近場でと、開発が進んでいるという知明山に妻とドライブ。午後の中途半端な時間帯で渋滞も少ない。一庫ダムを過ぎ、湖畔に沿って2〜3のトンネルを抜け一庫公園の表示にしたがって左折、りんどう橋を渡る。左右に駐車場の看板があるが右手の丘の駐車場を目指す。湖畔に沿って進むと左手にゲートがあり無料。少し登ると駐車場があり50台くらいは停められるがほとんど満車。公園の広さに比べ少ない。管理棟の工事現場の前に公園の案内図があるが、知明山の表示はない。○○の丘とか××広場とか名前をつけているが、一番肝心の知明山の表示がないのは不思議だ。稜線を辿れば山頂にいけるはずだが、山手側は全て柵で囲まれ工事中立入り禁止とある。水が流れる階段の頂部から柵の横を失礼して、見晴しの丘と称するテラスに向かい丸太の階段を登る。

見晴しの丘

このテラスから公園を一望できる。連休後半の初日で曇り空の薄ら寒い中、子育て中の若いカップル、子供が多い。しかしここまで来て、けばけばしいブランコやジャングルジムもないであろう。この広い場所をもっと自由に、自分で考えて遊べばよい。それが教育じゃないのかな。お仕着せの遊具に遊ばされているのが悲しい。

公園と一庫ダム

「踏み潰されそうな三角点」
 見晴らしの丘テラスから奥は一転して雑木林の上りになり、ツツジがちらほら咲いている。ホットするまもなく、またしても真新しい階段の連続である。ご丁寧に手すりまでついている。高齢社会への配慮か?しかしこの公園までどうして来るのだろうか。親孝行な娘、息子の車で連れて行って貰うしかない。所どころに休憩ベンチが置かれている。約20分で石畳のある広場に出る。変な三角形の屋根が2つある。日よけ?雨宿り?芸術?。かわいそうに三角点は足で踏まれ、つまずきそうなところに小さくなっている。すぐ脇は頑丈な金網の柵で仕切られ、中には川西市の標石がある。

山頂

しばらく休憩のあと、さらに続く下り道を辿る。休憩用に大きなテーブルがいくつも造られている。ずっと金網柵に沿って手すり付きの急な階段の連続である。反対から登るのはしんどいと思う。
「追われる鹿」
 下の方でドドと音がすると同時に大きな動物が道を横切った。かなり大きな鹿である。野生の鹿に会ったのは初めてである。ところが鹿は行く手を金網に阻まれておろおろしている。上には我々がいる。柵に沿って下るしかない。もうこの山には帰らないであろう・・・。そんなことを考えながら階段を下って行くと、今度は小さい動物が前方を横切る。リスではなし、野ウサギである。住家を追われる動物達が哀れである。

遊歩道はあちこちで工事中である。ショベルカーが2台置かれたままになって行く手をふさぐ。階段がなくなったと思いきや山腹を削り取って道を整備している。止む無く藪を迂回する。思いがけず蕨がたくさんある。今年2回目の山菜御飯になる。また遊歩道に合流する。車1台が通れる幅があり叉ご丁寧に舗装までしている。土手は石垣化され、さらにあきれたことにこの山中にツツジを植付けている。妻と顔を見合わせる。

 

遊歩道

しばらく歩くと先程の見晴しの丘の麓に出てきた。ぐるりと周遊してきたことになる。立入り禁止の柵をすり抜けて広場に出る。緑したたる高代寺山(488.7)が目前に聳える。南方には猪名川、川西方面のベッドタウンがいくつも広がり、その中心に大型スーパーの建物が一際目を引く。今日は複雑な気持ちだ。

 

公園から高代寺山

*知明山はかつて銀、銅を産出した。古くから奇妙な山ということで、奇妙山と呼ばれたが、それがなまって知明山となったといわれる。

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