5月連休の氷ノ山(親水公園〜東尾根)
          
2023.7.4改定/やまぼうし
■行先:氷ノ山(1509.8)
■日にち:2001.5.5
■天気:うす曇
■同行:ハナミズキ
■経路
<往路>
5/4 宝塚13:45→福崎14:45→播但→朝来SA→和田山→R9→関宮町福定 岳水旅館17:45
(渋滞播但福崎、和田山出口、R9)
<帰路>
5/5 岳水旅館13:10→R9和田山→遠阪トンネル→道の駅青垣→春日IC→三田西IC→宝塚16:50
<登山経路>
5/5岳水旅館6:50→東尾根登山口駐車場→軽トラ→親水公園登山口(650m)7:15→キャンプ場→布滝7:25→不動滝→地蔵堂7:55→木地屋跡8:10→氷ノ山越8:55〜9:10→こしき岩9:55→氷ノ山山頂10:10〜10:45→古生沼→千本杉→神大ヒュッテ11:10→東尾根→東尾根避難小屋12:10〜12:20→階段道→東尾根登山口(800m)12:35〜13:00→岳水旅館13:10
route map はここ

2001.5.5 氷ノ山越付近から
<ご参考>
「本文は2001年5月連休の氷ノ山登山記録です。親水公園から東尾根を歩きましたがアイゼンは不要でした。ただ雪解けのぬかるみで靴とズボンはドロドロになりました。スパッツがあるといいです。熊が多く、早立ちの先頭は出合頭の遭遇をしない注意が必要です」

「福定民宿」
 連休の天気を見定めて兵庫県の最高峰氷ノ山に登ることに決める。日帰りも出来そうだが、体力を考えて前日関宮町福定の民宿「岳水」を予約。シーズンオフで昼弁当付きで¥6500ぽっきり。宝塚から福崎IC経由播但道で和田山IC、R9で約4H、登山口と下山口を下見して民宿泊。

福定の町

民宿から氷ノ山を望む
前日の5/4が山開きで約400人が参加、先頭集団は熊に遭遇したとのこと。今日、夕食の鴨鍋を囲んでいるのは男女10人の中高年組、男女6人の20代若手組、年配夫婦3組のようだ。この場の主役は中高年Gで賑やか、ピアスの若手君は小さくなっている。食堂の上壁にご主人と息子さんのものらしい数十枚のスキー競技の表彰状や写真が飾ってある。スキー一家である。10畳部屋に入ると、暖房機以外は布団と壁だけ、あとは自前。ここはホテルではない。

民宿 岳水前夜
何もする事もないのでさっさと寝る。周りが騒々しく目を覚ますと、まだ午前3時。年配グループが早朝だちの準備中。寝床でゴロゴロしていると車のエンジン音がするので窓からのぞくと、なんと軽トラの荷台に10人もが鈴なりになって坂道を上っていく。宿の主人が登山口まで送っていくらしい。後で聞くと、2食の弁当を持って5時に出発したと言う。他の2組のご夫婦と共に朝食をとっていると、ご主人が登山口まで送ると言う。車は下山口に回しておけば長い林道を歩かずに40分は短縮できる。喜んで好意に甘えることにした。
宿の登山届に記帳し出発。気温7℃肌寒い。
「親水公園登山口」
 ご主人の誘導で、下山予定の東尾根登山口標高800mに駐車、親水公園登山口標高650mまで軽トラで引き返す。結構長い道でだいぶ助かる。7時15分入山。キャンプ場の先の滝を左に見ながら登り出す。北摂の藪山と違い、登山者が十分すれ違える。まもなく右手に布滝をみる。次いで左手に不動滝。単調なジグザグ登山道をひたすら登る。朝飯を食べ過ぎたせいか、もうしんどい。ハナミズキに遅れをとる。

登山口付近から氷ノ山の壁

親水登山口
約40分で派手な青色の屋根の地蔵堂につく。北摂低山ならもう尾根歩きで楽になる頃であるが、林を抜けると再び登りだし、行く手は開けない。木地屋跡の表示を通り過ぎる。ブナの林や水場を過ぎて漸く展望が開けだす。はるかかなたに三角形の頂上小屋が見える。山頂から東尾根にかけて山腹には斑状に残雪がある。こちらの登山道にも残雪が現れる。
2時間弱、やっとの思いで氷ノ山越に到着。若桜方面から上がってくる登山道と合流、鉢伏から氷ノ山へ続く尾根道と交差する。新しい山小屋とお地蔵さんがあり、稜線はるかに山頂が見える。長袖シャツ、ジャンバーは汗でびっしょり。年配の下山者に習い、半そで下着1枚になる。

地蔵堂

氷ノ山越
小休止の後、展望も開けた熊笹尾根をゆっくり登る。まだ9時ごろだが、もう下山のグループとすれ違う。残雪と雪解けのぬかるみが交互に現れ、登山者同士が道を譲りあい難渋する。こしき岩を回り込むとまもなく頂上である。頂上直下はご丁寧に広い幅で木枠の階段が設けられている。

残雪の稜線(前方こしき岩)

頂上直下の階段道
「山頂」
 親水公園から約3時間、氷ノ山越から1時間で山頂到着。真新しい三角形の避難小屋と古びた尼工シェルターの間に三角点が鎮座している。しかしグループが占拠してしまい写真をとりたくても撮れない。ここのリーダーは山のマナーも知らないのか。360度の展望も春霞で日本海や大山は無理、鉢伏山もかすんでいる。

氷ノ山越からの稜線を振り返る

三角点にて
20名ぐらいの年配グループのほか、数組のカップルと若手の単独登山者が数人。うす曇で風もなく暖かい。この辺は雪のかけらもない。熊笹脇の広い場所にシートを広げ早めの昼食。民宿の弁当を楽しみにしていたが、コンビニ風の仕出し弁当?まあいいか。腹が減っているので全部平らげる。

山頂避難小屋

登頂記念
「東尾根」
 30分ほど散策して、東尾根方面の表示に従い、下山開始。大きな雪渓を横切り、古生沼千本杉へ。古生沼は雪にうずもれ、千本杉も風雪に痛めつけられたか、あちこちの枝が無残に折れている。またしても残雪とぬかるみの苦闘が始まる。

頂上付近の大雪渓
東尾根の方が雪が多い。神大ヒュッテ着。分岐表示あり、東尾根に向かう。放し飼いの大きな犬を引き連れたハイカーがフロアを占領。大丈夫だと言うが、気持ち悪いので、休憩せずに通過。ちょっと無神経である。まだまだ残雪とぬかるみが続く。
漸く新緑の木々が目立つようになり、北摂の山々の雰囲気になって来た。もうぬかるみもなくなり、なだらかに下りていく。野生のツツジの群生地を抜け、東尾根避難小屋で小休止。他にハイカー2組。もう直下に林道が見えている。しかし、ここからは急な階段が連続、歩幅と合わない。ひざががくがくし出す。
約200メートル下って標高800mの林道に下りる。頂上から約2時間で下山したことになる。

東尾根登山口
同じに出発したほかの組の車はそのまま残っているから、どこかで追い抜いたことになる。
帰り支度を整えもう一度山々を振り返る。久しぶりの長い山歩きで満足。車で氷ノ山国際スキー場を抜け、はじめの親水公園登山口を経由して宿に寄り、無事下山の挨拶をする。嬉しい事に、風呂に入っていけと勧められるが、帰りの渋滞が心配なので失礼する。和田山から遠阪峠トンネルをぬけ、途中「道の駅青垣」で休憩、春日IC経由で帰宅する。
以上
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