西宮 社家郷山  
2001.5.13
                                                  
更新 2023.7.26/2005.10.23やまぼうし
 西宮と宝塚の境界にある社家郷(しゃけごう)山系は、西宮教育委員会が青少年のためにキャンプ場や、樫ヶ峰461mを中心としたハイキングコースを整備している。普段は訪れる人は少なく、森林浴と展望が楽しめる。
コースは社家郷キャンプ場を中心にいくつもある。宝塚方面からは周遊できる(1)がポピュラーなコースである。またキャンプ場をベースにいろいろ組合わせれば変化を楽しむことができる。キャンプ場入口は、逆瀬川から六甲山、三田方面に向う盤滝信号を保養施設六甲保養荘へ行く途中にある。

 ちなみに、社家郷山とは西宮神社を守る氏子の住む旧社家郷村(広田、越水、中村、西宮郷)の持ち山のことで、小笠峰から樫ヶ峰に続く山系をさす。
「コース」Route Mapはこちら
(1)ゆずり葉緑地→岩倉橋→鉄塔#28→ゴルフ場分岐→樫ヶ峰→馬の背展望台→東三ツ辻出合→西三ツ辻出合→小笠峰出合→小笠峰→
 小笠峠県道→逆瀬川左岸→エデンの園→ゆずり葉緑地
(2)西宮ゴルフ場→鉄塔#29→ゆずり葉台分岐→樫ヶ峰・・・(1)へ⇔私有地なので注意
(3)六甲保養荘→ネコ柳池→鉄塔#30→樫ヶ峰東側→樫ケ峰 (樫ケ峰ルート)・・・(1)へ
(4)社家郷キャンプ場→長谷峠→東屋→社家郷山表示→西三ツ辻出合(林間ルート)・・・(1)へ
(5)社家郷キャンプ場→長谷峠→キレット展望台→猪池→東三ツ辻出合(キレットルート)・・・(1)へ
(6)社家郷キャンプ場→仁川沿い→キジ谷→大滝→外れ峰出合→小笠峰出合(キジ谷ルート)・・・(1)へ
キャンプ場の案内板(2014.7現在)
「岩倉橋」
 山系の稜線を辿るコース(1)に沿ってゆずりは緑地から周遊する。
阪急逆瀬川からエデンの園行きバスで、宝塚西高またはゆずりは台下車。砂防記念ドームの建つゆずりは緑地の上流の岩倉橋の横を少し上流に歩くと、左手に階段道がある。関電巡視路をかねている。甲山やゆずり葉山系を眼下に急登すると、やがて雑木林に入る。10分ほどで鉄塔#28到着。休憩には早いのでそのまま登りつづけると、この山系の稜線に出る。


砂防記念ドームのゆずりは緑地

「稜線」

 稜線の少し手前に、火の用心の鉄塔#28/29の標識がある。右の樫ヶ峰方向に進む。稜線に出てすぐ次の分岐がある。左へ行くと鉄塔#29を経てゴルフ場に下りる(2)のコースである。反対方向から来ると、間違い易く、岩倉橋へ下りるつもりが、ゴルフ場へ下りてしまう。稜線の小松のザレ場から阪神平野が一望できる。滑りやすいザレ場を登り、ふたたび雑木林に入る。
程なく樫ヶ峰山頂だが、少し手前に左から上がってくる道がある。これが(3)のコースの合流点でテープがあるだけで、気付かずに通過してしまう。(3)コースは六甲保養荘の駐車場のガードレールの切れ目(電柱No.サカモト26E1)から入り、長谷原のネコ柳池を通り、キャンプ場からの樫ケ峰ルートに合流する。道は尾根伝いに登り#30の鉄塔に行き当る。この辺は道が不明瞭であるが、鉄塔を巻いて登れば再び明瞭な道となり、樫ケ峰の手前のピークで一気に展望が開ける。一度鞍部に下り、急登すると縦走路に合流する。


甲山を眼下に

「樫ヶ峰」

 樫ケ峰山頂は林の中で展望はきかない。大きな表示板がある。足元を見ると社家郷山と書かれた標石もある。一息いれて、稜線を西に進む。再び小松の岩場になり、展望が開ける。ここが馬の背展望台で東六甲の山々を背景に阪神平野、大阪湾が一望である。


樫ヶ峰と甲山

「東三ツ辻出合」

 東三ツ辻出合につく。キレット展望台への分岐表示がある。(5)のコースの合流点である。ここを下ると、猪の水浴場があり、途中左に分岐するとキレット展望台で、岩場の頂点から深い谷と阪神平野が展望できる。かなり荒れた道で、最後は長谷峠を経てキャンプ場へ下りる。


キレット展望台

「西三ツ辻出合」

 東三ツ辻出合を西進する。すぐに右の谷へ下るテープ表示がある。逆瀬川の焼石原に至るものと思われるが未踏である。一度下り、のぼり返すと西三ツ辻出合だが、直前にはクサリ場がある。
西三ツ辻出合から社家郷キャンプ場への分岐がある。これは(4)のコースで別名林間コースと呼ばれる。キャンプ場の上の長谷峠から林の道を登る。中間点にぼろぼろの東屋があり休憩できる。出合の手前に社家郷山のプレートがある。展望はないが、森林浴が楽しめるコースだ。


社家郷山プレート(2013.7現在なし)

「小笠峰出合」

 西進を続けると、次は小笠峰出合である。筆者は反対方向から樫ヶ峰を目指した時、分岐を誤って外れ峰出合から大滝キジ谷へ降りてしまった。これは(6)のコースである。険しい岩の渓谷でクサリ場もある。大滝はこの山系唯一の滝で高さ4mぐらい、水量も豊富である。


外れ峰出合

「小笠峠」

 小笠峰出合からこの山系ピークの小笠峰490.3mを経て、急傾斜を立木に掴りながら県道小笠峠に降りる。県道を横切って大平山船坂峠の中間の縦走路への道があったが、震災以降はどうなったか定かでない。県道を少し下るとガードレール横にエデンの園に下る手製の表示がある。
「エデンの園」

 逆瀬川の左岸の背丈を越す雑木林を緩やかに下ると、大きなガレ場に出る。年々崩壊が続いており、いずれ砂防工事が必要になるであろう。河原で家族連れがキャンプしている。程なくエデンの園につく
(注)。車道を下れば、スタートの岩倉橋に出るが、ここから阪急逆瀬川へのバス便もある。

注:エデンの園への出口に立入禁止ゲート(歩行可能)。墓地化は住民反対運動で中止(2007.3現在)。
関連ページ
(1)東六甲ゆずり葉・社家郷山系を歩く(2007.2.26)
(2)東六甲樫が峰から大平山(2006.10.28)
(3)東六甲小笠峠からキジ谷(2004.4.16)
(4)小笠峰から樫ヶ峰迷走(2001.4.1)

以上

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