里の秋 宝塚 鳥ヶ脇山

2002.9.16更新 やまぼうし
■山名:鳥脇山(とりがわきやま)(484.3m)
■場所:宝塚/川西/猪名川境堺 2.5万武田尾
■日時:2002.9.8(日) 曇のち晴れ
■同行:ハナミズキ
■ルート

   榎峠(1320)→階段取付き(1325)→森林帯→NHKアンテナ(1350)→鳥ヶ脇山頂(13551425)→赤白鉄塔(1440)→沢道→天神さん(1500)→鳥脇集落(1505)→榎峠(15:10)
route map 


検見山途上から鳥脇山

 鳥ヶ脇山は宝塚てくてく2002.7.10で紹介されている。十万辻のトンネルを抜けると鳥ヶ脇の集落がある。宝塚の奥座敷 西谷の入口である。その脊梁、宝塚市/川西市/猪名川町との境界にあるこの山へは、赤松と雑木の中に軟らかな落ち葉の道が続く。市街地から手近に森林浴が楽しめる。ただ関電の変電所が近くにあり、送電線鉄塔への巡視路が縦横に走っているので迷わないように。
「取付き」
 昨年、宝塚市街から中山連山を貫通して西谷へ抜ける長尾山トンネルが出来た。大阪方面からのアクセスが便利になった。971mの明るいトンネルを抜け、谷越えの橋をわたると川西多田院からの旧道に合流、新道は榎峠を経て十万辻に至る。


榎峠

榎峠(347m)の少し手前に、プラ階段が山に登っている。道路が拡張整備されたために付けられたものであろう。その下には文化年間に立てられた石碑が残されている。車で行くなら、峠を越えた鳥ヶ脇集落の手前の広い側路帯に停められる。


鳥脇山取付き

鳥ヶ脇山頂」
 階段の頂点から展望を楽しんだ後深い雑木の林に入る。思ったよりも広い落ち葉道がゆっくりと登っている。森林の香りが漂う。残暑が厳しい中、ひんやりとした風が抜ける。もうクリの実がなっている。15分で火の用心の看板の巡視路への分岐が現れるが、直進する。再び巡視路分岐が現れるがこれも直進する。この辺で標高400m。この山系には2系統の送電線が走っているので、迷わないように注意が必要。道の右側はマツタケ山で1110日まで入山禁止「鴨神社」とある。さらに15分でNHKの中継アンテナがある(標高470m)。5分で川西TV局と猪名川TV局の二つの中継アンテナがある鳥ヶ脇山頂につく。赤松と雑木の林で展望はないが、アンテナのてっぺんは見通しが良いのであろう。二つのアンテナの間に484.3mの三角点がこじんまりとたたずむ。あきあかねが寄ってくる。


鳥ヶ脇山頂、小さな囲いの中に三角点

「赤白鉄塔」
 小休止のあと、鳥ヶ脇の集落に下りることにする。道が3本ある。さてどれを辿るか迷う。地形図を広げる。はっきりとした道は猪名川TV局の右にあるが、これは川西に向うようである。左の道はしばらく進むとヤブ道になり、今までと様子が異なる。てくてく新聞を見ると、写真入りでフェンスに沿って左にまわると注意書されている。広い道が現れた。フェンスの陰になっているのでこれはちょっと分りにくい。再び快適な森林をゆっくり下る。右に巡視路をやり過し、鞍部の巡視路の十字路へ。地形図ではこれを谷に沿って左に下る破線がある。もう少し直進すると赤白鉄塔#63の広場に出る。442地点と思われる。空は大きく広がり、ススキが穂を出している。道はさらに西進を続けるが、関電開閉所まで行ってしまいそうなので、案内に従って左に下ることにする。


秋空にそびえる#63鉄塔

鳥ヶ脇集落」
 少し下ると西側の展望が開け、大峰山や検見山が姿をあらわす。#50鉄塔へでる。この道は巡視路である。次の#49への表示に従い、谷へ急坂を下る。沢にぶつかる。どうやら地形図の破線に合流したようである。麓に近づくと貯水タンクがあり、沢の水を引いている。堰堤を越えると里の民家が見えてきた。赤とんぼのお迎えだ。民家の最奥には部落の氏神様である天神さんを祀ってある。古色蒼然として村の歴史を感じさせる。


鳥脇の氏神様

 草刈のおばあちゃんと立話する。マツタケは車道が出来てからもう出なくなってしまった・・・。トンネル開通でますます車の往来が激しくなってきている。また西谷の真中を第2名神が通る予定だ。この集落にも今はやりのプレハブ住宅が目立つ。開発進む西谷、これも時代の趨勢か。いつまでも残しておきたい田舎だ。
クリひろい、芋掘りの旗がたなびく車道に出て榎峠に戻る。

後になり先になりして赤とんぼ     ハナミズキ

関連ページ:2008.12.10 鳥ヶ脇山から岩根山

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以上
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