東六甲 逆瀬川源流を辿る(小笠峠から大平山)

更新2024.1.3/2003.9.7 やまぼうし
■山名:大平山(681.2m)
■場所:西宮市 2.5万宝塚
■日時:2003.3.2 曇り
■同行:ハナミズキ
■ルート
小笠峠(13:45)→逆瀬川源流→ロープ場(14:15)→六甲縦走路(14:45)→大平山(14:55〜15:05)→防衛庁無線中継局(15:15〜15:20)→大谷乗越し車道(15:45)

Route Map はこちら(更新)


小笠峰から大平山


「逆瀬川源流」
 小笠峠まで車で送ってもらう。標高はすでに410mある。ここから逆瀬川の源流を遡る。震災前に六甲縦走路からここへ下りたことはあるがその後はどうなったか、久しぶりである。
車道のガードレールをまたぐと、踏跡程度の道が川に沿って山奥に続く。以前はUFOのような怪しげなテントハウス(資材置き場)があったが、今はもうない。真新しい西山堰堤に行き当たる。左を迂回する。ついで2つ目の堰堤。渓谷が深まり、曲折すると3つ目の堰堤である。
大平山の南斜面一帯は震災での崩落がひどく、大掛かりな治山工事が行われた。その一環であろう。川は滝状の急流となりここから先は川筋から一旦はなれる。
<2003/9現在、取付きは治山工事中>


西山堰堤

 踏跡も定かでなくなるが、たまに古いテープがあるので助かる。左手のガレ状の絶壁から古びたロープが垂れ下がっている。ロープと木の根を掴みながら4つんばいで這い上がる。足場がぼろぼろ崩れる。杖が邪魔だ。傾斜が緩み一息つく。再び絶壁だが、今度はロープがない。木の根だけが頼りで、枯れ木をつかまないよう、足場が崩れないよう慎重に這い上がる。やっとの思いで頂部(標高520m)。こんな難所があるとは・・・。下るのはもっと危険だろう。一般のハイカーにはお勧めできない。
一転して快適な雑木林が続く。右手に瀬音を聞きながら。再び沢歩きとなるがもう流れがない。鬱蒼とした森林でカメラのフラッシュが自動発光する。580m付近から沢を離れて一気に上りきると六甲縦走路に飛び出した(640m)。目の前に縦走路の標識が立っている。
<2003/9現在、治山工事で砂防堰堤が造られ、別の道が整備されました>

  

逆瀬川源流部

  

六甲縦走路へ
「大平山」
 明るい縦走路を5分も歩くと大平山の車道(NTT管理道)につく。目の前に大きなNTTアンテナが聳える。縦走路は車道を右へ下るが、私どもはアンテナを左へ迂回して三角点を目指す。草むらの頂に3等三角点(681.2m)があった。展望はアンテナに遮られ今ひとつだが、南西方向にゴロゴロ岳、奥池、六甲最高峰が覗く。

大平山NTTアンテナ

三角点
 三角点から近道して車道へ下る。2、3組のハイカーをやり過ごして、最近建設された無線中継所を周回する。大平山から東方に150m、標高660mの小山にあり、北側に畑山や金仙寺湖が望める。セキュリティーのためだろうか。建物の表示が一切ない。かえって不気味だ。(防衛庁無線基地と判明)

新無線中継所(防衛庁無線基地)から畑山方面
 車道をくだり、途中から標識に従って階段を下りて、再び雑木の縦走路に入る。雑木林の切れ目から甲山や大阪方面の市街地が遠望できる。東六甲では数少ない展望地点である(2011年現在植林が伸びて展望なし)。鎖の手摺りのつけられた急坂を下ると、大谷乗越しの車道(510m)に降り立つ。
 ここから宝塚塩尾寺まで縦走路は続く。
関連ページ
(1)東六甲 樫ヶ峰から大平山(2006.10.28)
(2)逆瀬川源流から大平山(2014.8.31)

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