宝塚 西谷の黒岩
更新2003.3.21やまぼうし
■山名:黒岩(351m)
■場所:宝塚市境野 2.5万武田尾
■日時:2003.3.16(日) 天気 小雨
■同行:ハナミズキ
■コース
境野BS10:15→保与谷池10:30→谷道→馬の背11:10→黒岩山頂(11:20〜12:55)→布見竜王山13:10→天狗山分岐13:25→車道上池→戻る13:45
                       Route mapはこちら


保与谷池から黒岩(左)と竜王山 

03/2 宝塚てくてくに紹介されたお気軽な散策コース。あいにくの小雨模様であったが、誰一人いない、冬枯れの静かな里山を満喫することができた。藪山の多い西谷では一番の展望コースである。

「保与谷池」
宝塚の奥座敷、西谷地区は近郊で静かな里山歩きを楽しめる。03/2 宝塚てくてくに紹介されたのを見て早速お出かけ。境野BSの少し先にある車道の市の施設の駐車場に車を止めさせてもらう。取り付きが分からず、近くの農家で訪ねる。黒岩といったらすぐわかってくれた。だいぶ行き過ぎてしまっている。田んぼ道をバックする。天気予報より早く雨が降り出す。山登りというよりウォーキングコースに近いので傘を広げての散歩としゃれ込む。雨の風情を楽しむのも一興だ。

保与谷池前広場

散策路口

酪農センターへの車道に出る。右手に広場があるがロープで立入禁止になっている。中に入ってみると、兵庫自然歩道の看板が立てかけてある。奥へ進むとダムの堰堤が見えた。これが保与谷池(ほよたにいけ)である。池の手前の広場は整備中で、周りにはコヒカンザクラの苗木が植えられている。堤に上がると意外に大きな池で、かなたに黒岩と布見竜王山とおぼしき山が覗く。
「整備中のコース」
地形図を見ると標高240mの池の左から破線があるが、こちらではない。右手に山火事注意の派手な看板と真新しい木の柵ができている。ここが進入路である。池の端を巡る藪を掻き分けるような道も、幅1m以上に広げられ、両脇の立ち木は鉈で切り払われている。
丸木橋を渡って、池から沢筋の登りにかかる。この辺も大きく伐採されているが、あまり手を入れてほしくない。落葉を踏み、雑木を掻き分けて歩くところが西谷の魅力だ。


落葉のハイキング道

ジグザグに急登すると道は二手に分かれる。青いテープが派手に並ぶ右が竜王山方向から登るコース、左の細い道が黒岩馬の背コースである。左手の道をとる。山の斜面をトラバースして標高300mの尾根に出る。初めて展望が開ける。布見ヶ岳が目の前だ。
「展望絶佳の馬の背」
足元にシダ、小岩の点在する小松の道を登ると、突然黒い露岩の広場が現れる。ここが馬の背である(320m)。ここからの南側の展望はすばらしい。


黒岩馬の背

小雨の合間であったが、眼下には西谷の田園風景が広がり、近くには西谷のシンボル古宝山が、その向こうに中山連山、大峰山、六甲が霞む。西に目を転ずれば目前に布見ヶ岳、羽束山、その向こうに三田市街や有馬富士まで望むことができた。西谷は藪山が多いが、これほどの展望は初めてだ。天気の良い日にもう一度訪れたい。



黒岩からの展望(遠方、左から古宝山、奥の焼、大岩岳)

「黒岩から竜王山へ」
馬の背から露岩帯を少し登るともう黒岩頂上(351m)である。シダが群生し、赤松とソヨゴに囲まれ展望はないが、水準点とK55と書かれたコンクリート石標がある。幸い雨もあがったのでここで昼飯とする。今日の握り飯は早炊きを試したそうで味が落ちる。しかし山でのお握りの味は最高で、まずいといいながらも4つも食べる。


黒岩山頂

 ここから下りてしまうのももったいないので、お隣の布見竜王山をお参りすることにした。冬枯れの雑木を通して眼前に広がっている。黒岩頂上はT字路で左は布見ヶ岳方向のようだ。右手に下る。この辺一帯はK○○の番号の石標が続いている。枝道がたくさんあるのでこの番号が目安になる。
 K55→K60→K65と下り、K66分岐で左の標識のない藪道を登る。ちょっと分かりにくいが上へ上へと辿れば、ピークには赤白の測量旗と基準点がある。
 そのまま進むとK431が再び現れる。K432の分岐から左に登っていくと布見竜王山(368m)の裏手にでる。波板の屋根がわびしいが、表参道側には大きな鳥居と灯篭がある。文化3年と読める。金色の大きな水準点が埋め込まれている。冬枯れで雑木の間から布見ヶ岳が覗く。
「峠を里へ」
元の道を戻り、K432から天狗山方向に谷筋を下る。天狗山の中継アンテナが見える。踏跡程度の急坂なので慎重に下る。雨が再び強くなりだす。傘片手は危険だ。
 K452(280m)で5叉路の峠になる。ややこしいがここは感を働かす。まっすぐ登り返せば天狗山だ。左は反対の谷へ降りる。私たちは右に下る。K454→K460→K463と下る。薄青色のきれいな水の池のほとりを過ぎると里が近い。再びK537の石標が現れるが、どうも番号体系が分からない。
舗装道路になり広場にでる。民家の間を縫ってタツミ設計事務所と書かれた車道に出る。釣堀の安場池が近い。車道をもどり、上池の前をとおり駐車地点に帰った。雨脚が強くなってきた。雨に霞む西谷もなかなか風情がある。


西谷のシンボル古宝山 

物足りない向きには、布見ヶ岳、天狗山を周回すると良い。
                           関連ページ @2008.8.31西谷の森公園
                                   A2008.1.08西谷に秋を訪ねて東尾根
                                   B2005.8.31西谷黒岩

*保与谷池周辺は、2008年度に県立「宝塚西谷の森公園」として整備された(2008.7.27)


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