千苅ダムから光明寺と鏑射山
更新2020.6.18/2003.5.30やまぼうし
■場所:神戸市北区 2.5万 武田尾
■日時:2003.5.25 曇り
■同行:ハナミズキ
■コース
JR道場10:50〜浄水場〜千苅ダム堰堤11:40〜ゴルフ場トンネル〜光明寺(12:30〜13:30)〜ゴルフコース周回路〜展望P14:20〜車道〜鏑射寺14:50〜鏑射山〜車道15:10〜JR道場15:45
Route Map はここ(改定)
JR道場駅には年配女性グループの姿があったが、別のコースへ行くらしい。踏切を渡り、不動岩直下の武庫川堤を千苅ダムに向かうが、ひと気はない。鶯の競演と野の花の香りがわれわれを迎えてくれる。甘い香りを運んでくるのはノイバラとスイカズラだとハナミズキが言う。道端に卯の花が続く。「卯の花の匂う垣根に、ほととぎすはやも来なきて・・・」と口ずさむが、実際は匂わない。水を張った水田が光る。
浄水場を過ぎ、支流の羽束川をさかのぼる。振り向けば東山橋、その向こうにJRの鉄橋が見える。ダムに近い空き地では、バードウォッチングのグループが超望遠レンズを構えている。

不動岩と武庫川堤

千苅ダム放水路

堰堤から俯瞰する

車道はやがて行き止まりとなる。水道局の施設を迂回して、近畿自然歩道の標識がある。巨大な堰堤が見えてくる。波豆川と羽束川をせき止め、大正8年に完成した千苅貯水池は、神戸市最大の上水道で、国の有形文化財にもなっている。周囲の自然と調和し、太陽と緑の道や近畿自然歩道のハイキングコースとなっている。
堰堤の下に釣り人がひとりいる。大岩岳方面は橋を渡る。放水路の左の階段を登ると堰堤の上に出る。岩壁の竣工記念碑には当時の功労者の名前が刻印されている。ダムの湖面を右手に見ながら、フェンスに沿って歩く。フェンスの切れ目は、よそ見していると湖に転落してしまうから注意が必要だ。(2015.1現在落石通行止め,バイパスができました2020.3)

千苅ダム西岸、よそ見をするとドボン

近畿自然歩道分岐付近

ゴルフ場のトンネル

入江になったところで小さな石橋を渡り、左の沢に沿って上る。やがて堰堤が現れる。近畿自然歩道は右手の堰堤を渡り、ダムと平行に北上する。光明寺方面は太陽と緑の道をそのまま直進する。のぼりきったところがゴルフ場である。道はネットに囲まれ、トンネルを2つ抜ける。長い方のトンネルは足元が見えないが懐中電灯がいるほどではない。この辺がピークで標高270mだからダムから90mほど上っている。ロストボールが転がっている。水の流れが反対になり、沢沿いを下る。鉄分を含むのか、赤茶色である。不意に造成地があらわれる。光明寺の境内である。

光明寺山門

墓地公園化が進む

ひなびたお寺を想像していたが、そこは広大な公園墓地であった。地形図にない車道が三田から上ってきている。プレハブ小屋はお寺の管理棟だ。山門と崩れかけた塀、もみの大木が名残をとどめている。聖徳太子創建で県下唯一の永平寺直末の五鈷山光明寺は今、大きく変わろうとしている。境内には、新しい羅漢の並ぶ百畳岩と黒い岩壁をつたう光明滝がある。新しいこじんまりとした本堂にお参りして、傍らのベンチで握り飯を食う。2組のハイカーを見かけたが、いずれへ行ってしまったのか誰もいない。

太陽と緑の道

展望ポイント
ハイキングコースの立派な標識が出来ている。H14年竣工のコンクリート橋を渡り、再び山道に入る。りょうぶ、こなら、そよごの雑木にミツバツツジが多い。道は再びゴルフ場に突き当たるが、今度は鉄柵に沿ってコースのふちを巡るようになる。ゴルファーの声をまじかに聞きながら単調なのぼり降りが続く。いささかうんざりしたころ、ようやく展望の開けたザレ場にでる。鉄筋の杭のあとがあるので、元は建物があったのかもしれない。眼下に武庫川が、その向こうに三田市街や北摂ニュータウンの高層マンション群が霞む。右手は有馬富士や羽束山が覗く。六甲方面は霞んでしまっている。一度谷にくだり、ロープを伝って急登すると車道に出た。
そこは鏑射寺(かぶらいじ)のすぐ下であった。本堂にお参りし、朱塗りの三重塔の裏から大権現への道を登る。鏑射山の三角点へここから上るとはどこにも表示はない。5分で真新しい鳥居のある大権現につく。丸い御影石を祀ってある。この奥に三角点(327m )がある。雑木の中で展望はない。東から踏跡道が上ってきているので、別のルートがあるようだ。静かな境内に戻る。夫に手を引かれた老婦人が散策している。

三重の塔

鏑射山三角点
車道に戻り、2KM先の道場駅へ下る。坂の途中には、不動岩のクライマーの車両が駐車している。マナーが悪いのか、入山者への注意看板がある。JRの高架が見え、民家まで下りてきた。道端には卯の花、ノイバラ、スイカズラが咲いている。

ノイバラ

スイカズラ

卯の花
道場駅前広場は帰りのハイカーが車座になって盛り上がっていた。

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