古宝山の幻の滝
更新2018.3.6/作成2004.2.3 やまぼうし
■山名:古宝山459.4m
■場所:宝塚市 2.5万武田尾
■日時:2004.2.1(日) 晴れ
■同行:ハナミズキ
■コースタイム
切畑BS11:40→民家取付き11:55→林道12:20→鉄塔#191 12:45→鉄塔#190 12:55→古宝山三角点(13:1040)→八王子山14:00→迷走→滝頭14:50→玉瀬辻BS15:05→滝下15:25→武田尾辻BS15:50
Route Mapはここ

境野からの古宝山
古宝山は宝塚の奥座敷、旧西谷村の主峰である。うわさにきく幻の滝をたずねて、切畑から玉瀬へ縦走する。冬枯れの雑木のプロムナードは心のやすらぎを覚える。

「切畑民家から」
 1994年来10年ぶりで古宝山(ふるぼっさん)をたずねた。切畑から玉瀬へ歩くのは初めてだ。
切畑BSから集落の中の道を送電線の走る山に向かう。地形図の破線は民家で行き止まりだ。失礼して軒下をすり抜けて栗林に入る。猪よけの電線が張り巡らされて、ここから先にもう道はない(250m)。右手に城壁のような石垣が現れぎょっとする。

民家の軒下を

取付きの石垣
砂防のためだろうか。仕方なく左手のヤブに取り付く。ヌタ場に突き当たった。渡ろうと足を踏み入れたが、泥に足をとられ、いばらの攻撃に撤退する。再び左手のヤブを掻き分けると、背丈を越す羊歯の林の中に踏跡らしいものを発見した。(2016年現在通行不可)

背丈を越えるシダ

造成地
「林道」
 やがてヌタ場(ため池の跡)を巻くように登りだすと、かなり大きな造成地が現れた(300m)。ここには栗の幼木が植えられ、右下からは重機が入るほどの林道が上ってきている。切畑集落の外れ、井上工務店の先にある巡視路入口からの道と判明した。大きくカーブを描いて林道を上ると展望が開け、近くに丸い形の城山が、川西の住宅地をはさんで、その向うに能勢妙見山から箕面の山々が連なってみえる。

林道終点から城山方面
「稜線歩き」
 やがて林道は終わり(330m)、火の用心標識のある雑木の山道に入る。落葉と松ぼっくりを踏みながら明るい稜線を行く。酷寒というのに、もうコバノミツバツツジの芽がふくらみはじめている。右手から上ってくる踏跡道を過ぎると、鉄塔#191の下(380m)に出た。一息入れて、少し上ると平坦になり鉄塔#190(410m)だ。この辺から南の展望が開け、新宝塚CC、大峰山、検見山、その向うに六甲の山々が霞む。逆光で写真に撮りにくい。

雑木のプロムナード
雑木の道を下り、再びゆるく登ると玉瀬への分岐がある。古宝山頂へは右手にとる。巡視路からはずれ、冬枯れの雑木のプロムナードを楽しむ。なかなかの趣で、独り占めするのがもったいない。
「古宝山三角点」
 赤白のポールと三角点(459.4m)の頂上につく。赤松の林に囲まれ展望はない。ちょっとした広場にが祀られている。鍵が掛かった扉の中に小さな黄金色の仏像がある。盗難防止とはいえ、寂しい気持ちになる。

古宝山の祠

三角点
大休止のあと、八王子山を目指す。落葉に埋まった急斜面の道をすべり下りる。滝道への分岐を見送る。途中からは羽束山、大船山など北の展望が楽しめる。
「八王子山」
 岩場を登るとお宮さんの後に出てきた。八王子社である(360m)。振り返れば、枯木の向うにピラミダルな古宝山の頂上が見える。南には大峰山、読売CC、東六甲の山々が墨絵のように幾重にも連なる。社の表に回ると、こちらも施錠してある。

八王子社

八王子山(後方古宝山)
麓の玉瀬へ石段の参道をくだる。途中には鳥居もある。玉瀬の集落が見えてきたが、時間があるので、うわさの幻の滝を見に行くことにする。
「幻の滝」
 NHK火の用心標識手前の分岐(300m)から、八王子山の山腹に沿う細道を辿る。やがて鬱蒼とした林の中に小さな流れが現れる。この源流に向かって登る。しかしどこまで行っても滝らしいものはなく、稜線に近づく。滝とは雨が降れば急流が滝状になるのではないかと失望し、源頭と思しきところをカメラにおさめて戻ることにした。

滝を上から見る
戻る途中で、流れと別れた先を見ると何やら大きな岩が覗いた。道からはずれ、ヤブを降りてみるとそこは絶壁となり、小さな流れが音もなく吸い込まれている。滝だ。恐る恐る近づくが上からは全貌が見渡せない。絶壁の横を下りようと思えば出来ないことはないが危険だ。
「玉瀬へ」
 一度下山して、麓から滝の下にアプローチすることにする。元の分岐に戻り、僅かに下ると再び分岐があり、左に下りれば滝の下に回りこめそうだ。私どもは一旦玉瀬まで下り、もう一度登り返すことにした。右手にとると道は大きくカーブして、NHKのケーブル標識のある民家の土手の上に出てきた。白壁も立派なMさん方の駐車場を通していただいて車道に出る。

八王子山取付き

取付きの玉瀬民家
「再び滝へ」
 玉瀬辻BSを過ぎて、峠の祠の前(250m)から再び入山する。広場を横切り、ため池の横から山に分け入る。このまま登れば、八王子山へ行ってしまうので、途中から谷筋に下りる。道はヤブとなるが、流れを遡ること10分で滝の下についた(300m)。流れは僅かだが、高さ10m程の巨大な1枚岩が垂直に切り立ち、見るものを圧倒する。降雨の後は圧巻だろうと推測する。横の崖を立ち木に掴まりよじ登れば上の道に出られそうだが、元の道を車道に引き返す。

滝を見上げる
武田尾辻BSから武田尾駅まで阪急田園バスの乗客は二人だけであった。日曜日というのに誰一人会うこともない静かな山歩きであった。
*宝塚 西谷の地誌によれば、この滝は「たまたれの滝」と呼ばれ、玉瀬の地名の元となったという。

                                        関連ページ:検見山・古宝山 2016.4.9
                                                古宝山 1994.10.10


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