中山寺から奥之院へ
作成 2004.3.10やまぼうし
■行先:中山寺奥之院
■場所:宝塚市 2.5万宝塚
■日にち:2004.2.23(月)
■同行:ハナミズキ
■ルート
中山寺→梅林→丁石道→夫婦岩→林道→奥之院→夫婦岩→足洗川→シンボル広場→中山寺
Route Mapはここ
春の陽気に誘われて、中山寺に観梅に出かける。折角なので奥之院まで足を伸ばす。山腹の林道を辿ってみる。

夫婦岩からの展望

「中山寺」
 中山寺は聖徳太子が建立したとされる我国最初の観音霊場で、ご本尊である十一面観音菩薩立像は国の重要文化財に指定されている。また西国三十三ヶ所観音霊場の第24番札所で、安産の守り神として多くの妊婦の方々が訪れる。大きな山門には足腰の病気の回復を願うたくさんのわらじが結ばれていた。境内から7世紀頃の古墳が発掘され、石室には石棺が保存されている。白鳥塚古墳という。

中山寺山門

白鳥塚古墳
信徒会館の横から梅林にちょっとはいる。梅の香りが漂う。満開に近い紅梅があるが、白梅はまだ1、2分咲きである。折角なので奥之院まで18丁の参道を辿ることにする。

奥之院への道

中山梅林
「夫婦岩」
 梅林横に一丁の石柱がある。足洗川に下り、住宅を左に見ながら石段の道を登る。右手の道はシンボル広場で、足洗川を遡り、天宮塚を経て中山最高峰に至る。丁石にはお地蔵さんが祀られている。四丁で石段がおわり、住宅ともおさらばする。これから先は小岩のゴロゴロ道になる。

足洗川

四丁まで石段の参道が続く
六丁には標高173mを示す測量旗と三角点がある。十丁で夫婦岩に達するが、その手前でシンボル広場からの道が合流する。帰りにここを下る。夫婦岩(標高250m)には巨岩が並び、ここから宝塚市街や甲山、六甲の展望が開ける。

六丁

3等三角点 点名中山寺173.5m

夫婦岩
参道を挟んで右(東側)は夫婦岩園地となっていて、広場にベンチや東屋があり、ここからは阪神平野や大阪市街の高層ビルが一望である。初日の出のポイントに絶好であろう。しばらく展望を楽しみ、更に登ると、林道が横切る(標高270m)。

夫婦岩園地からの展望
「林道」
 神戸営林署の表示とゲートがあるが、脇から出入りはできる。どこまで続くのか、好奇心から探索に出かける。右手(東)の林道に入る。山腹を巻きながら緩く上る。雑草が生い茂っているが、砂利の道には要所にカーブミラーが付いている。北北東へ歩くこと10分、標高320mで行き止まりとなる。足洗川の谷を挟んで、向うに中山台住宅が見えるが谷は深い。住宅街と結ぶにはまだかなり谷を迂回しなければならない。終点からは踏跡が稜線に上っているが、どこかで登山道と合流するのであろう。山あいに阪神平野や大阪市街が覗く。帰途、放し飼いの猟犬を連れた男女とすれ違う。ちょっと怖い。

林道東終点

山腹を巻く林道
参道に戻り、今度は左手(西)の林道を行く。説明板があり、昭和60年に桜の木を記念植樹したと。なるほど沿道に桜の幼木が続いている。山腹を谷に向かって下り、再び次の支尾根の山腹を巻く。標高250〜270mを曲折しながら進む。山肌を大きく削り取った林道には、落石防止のネットが随所にある。麓の市街からもそれと分かる。森林資源保護のためにやむをえないのかも。
清荒神から奥之院へのハイキング道路が横切る。林道はこの先自衛隊演習道路に合流することはわかっているので、ここから奥之院への道を登る。
「奥之院」
 やすらぎ広場からの道に合流して、奥之院に着く。お参りして、置いてあったペットボトルに大悲水の水をいただく。ふと見ると、小屋に寒暖計がぶら下がっていて、横のカレンダーに毎朝の時間と気温が書いてある。毎日登山している人がいるのだろうか、2人が書き込んでいる。午前3時というのもある。ちなみに2月の最低気温はー4度だ。

大悲水

奥之院
「シンボル広場」
 中山寺に向かって丁石道を下りる。丁石ごとにお地蔵さんが並ぶ。17丁には水場があり、聖徳太子修行の碑が立つ。13丁で最高峰への道と合流し再び林道を経て、夫婦岩に戻ってきた。

十八丁

十七丁水場
夫婦岩の少し下から、道標に従い、シンボル広場への道を下りる。急に踏跡のような細い道になり、不安を覚える。シダの生い茂るところを急降下すると左からの道が合流し、再び広い道になった。こちらがハイキングコースに書かれた本来の道かも知れない。夫婦岩園地へ続くのだろう。

シンボル広場

シンボル広場付近の宝塚自然休養林の表示
更に下ると、左手からの谷筋の道が合流し、足洗川に沿って下る。宝塚自然休養林表示と東尾根への分岐標識をみてシンボル広場に着く。往路の参道が合流して1丁の中山寺梅林に戻ってきた。

一分咲きの紅梅
5時を回った境内はほとんどひと気はない。

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