宝塚・玉瀬 僧川を歩く
更新 2004.5.5 やまぼうし
■場所:宝塚市玉瀬 2.5万武田尾
■日時:2003.12.10/2004.3.16(火)天気 晴れ
■同行:単独
■コース
切畑→坊川→研修所1130→251P峰(1150〜1205)→古宝山分岐1235→玉瀬辻BS1255→奥ノ焼分岐1305→ザレ地1335〜45→僧川1415→出合橋1420
Route Map1  Route Map2
古宝山の麓の玉瀬(たまぜ)の里山を周遊する。武庫川に注ぐ僧川(ぼうさんがわ)の源流一帯は雑木林が続くが、所々のザレ地から思いがけない展望が待っていた。この辺一帯は、やがて第2名神の開通で様変わりすることだろう。

玉瀬と八王子山

「県道切畑猪名川線」
宝塚西谷の切畑交差点から武田尾へ僧川の支流坊川(ぼうかわ)に沿って下る。車幅ぎりぎりの県道切畑猪名川線は、よそ見をすると渓流に落ちる。第2名神が開通するころは様変わりとなっていることだろう。整備計画では川下川ダムの南端から武田尾の北を通り、この谷に沿って東進してきた道は、切畑集落をトンネルで抜けて猪名川に出ることになっている。既に第2名神通過予定地の看板が立っている。
「研修所」
新宝塚CCの正門と取水口を過ぎると、出合橋手前に宝塚研修所と言う3階建ての建物がある。裏手に手製の橋が架かり、山に続いているのが見える。挨拶をしても誰もいないので、失礼して橋を渡る。1mほどの踏跡道が山すそを巡る。聖地という看板に従って山に取付くと、中腹には礼拝のシンボルがある。研修所とは宗教団体の施設のようだ。

研修所裏の橋

シダの稜線
「251P」
雑木とシダの尾根を急登するとザレ地にでて、南面の展望が広がった。地形図の251Pである。大峰山が大きく迫る。古宝山、検見山、新宝塚CC、読売CCの周辺の山々、その向うに畑山、大平山、六甲連山が霞む。南風に乗り、ゴルファーの歓声が聞こえてくる。大休止して風景を堪能する。

251P

新宝塚CCの後方は検見山と大峰山(右)
ザレ場からシダの群生地を分けて踏跡が続く。所々にテープが付いている。一度鞍部に下り、緩く上り返す。だんだん明瞭な道となり、小さな広場もある。地形図にある破線に合流した。散歩道といっても良いような道を玉瀬方向に歩く。道の途中にゴミ袋と火の用心と書かれた水入りの一升瓶がぶら下がっている。タバコの火消し用のビンだ。心ある人が置いたのだろう。
「玉瀬」
新興住宅地の横に出る。まもなく3方向を示す関電の火の用心標識が現れる。この分岐を右へ登れば古宝山、左へ下れば玉瀬の車道に出る。不法投棄された廃棄物の山がいただけない。車道に出て、峠の祠を見ながら玉瀬辻バス停へ歩く。少し手前に舗装の分岐道があるが、この道は椎茸栽培のほだ場から広場を経て奥ノ焼へ続く。

玉瀬辻BS付近

玉瀬の民家
バス停前の左手のあぜ道を辿る。農閑期で人影はない。大きな屋根の旧家を見ながら、猪よけの電線をまたぎ、竹やぶに入る。振り返れば民家の背後に氏神様を祀っている八王子山が聳える。まもなく玉瀬バス停から南下する山道と合流する。落葉の降り積もったフカフカ道は足腰に優しい。
「展望のザレ地」
奥ノ焼山への分岐を見送り、南下するが、今日は武田尾方向には向かわず、一本東の出合橋へ降りる破線を行って見る。雑木林の中をほぼ直線的に南下する。標高320mの小高い所に廃園となった「宝塚自然観察園」の看板が残っている。その先には朽ちた軽四が捨てられているのが情けない。

廃園

雑木林の道
最初の分岐を左、2番目も左、3番目を右(南南西)にとる。分岐を重ねるごとに道が細くなり、シダの密生地をぬける。突然目の前が開け、小松のザレ地に飛び出る。大峰山が目前に、背後に六甲連山が霞む。朝登った251P峰も見える。小休止してしばし展望を楽しむ。

ザレ地からの大峰山
「出合橋へ」
出合橋への下りを探る。地形図では谷筋に破線が続くが崩壊地となっていて、テープ等が見当たらない。雑木の伐採跡のやせ尾根を下る。踏跡があるような、ないような急斜面を恐る恐る進むうちに、右手から明瞭な踏跡道が下りてきた。このあたりも第2名神高速予定地で、看板が立っている。やがて渓谷に沿う道は、僧川に合流した。渡河したものの、対岸の車道は川底から背丈以上の擁壁で乗り越えられず、かなり下流から這い上がった。車道を上り、出合橋に戻ってきた。

僧川(後方に第2名神予定地標識)

出合橋
気になっていた破線の道を探す。5分ほど上流の橋の近くに取付きを確認した。余力を駆って、薄暗い谷を約20分ザレ地まで登り返し、分岐点を確認した。土砂が崩れ落ち、道が崩壊していたため降り口を発見できなかったわけである。出合橋へ戻り、元の駐車地へ帰る。

◇◇◇◇◇

「武田尾から立合新田へ」
                          2003.12.10
 Route Mapはこちら
僧川(ぼうさんがわ)が武庫川に注ぐ少し上流に赤橋が架かる。ここを渡ると民家の間から裏山に登る道がある。地形図では、破線が立合新田から大岩稲荷に至る実線に繋がっている。桜の園を訪ねた帰りに寄道する。

赤橋(僧川)

268Pへの道
雑木林の中、倒木があるものの立派な山道がジグザグに登るが、すぐにお墓で行き止まりとなる。仕方がないので明るい方向に向かって藪を漕ぎ出す。急傾斜を10分ほど登ると巨岩にぶつかった。岩を巻くと、その上に左下からの踏跡道が上って来ていた。どこにも分岐がなかった筈だが・・・。(結局、分岐を見過ごしたことを後で知る)
「268P」
とにかくテープもある踏跡を登るとシダの群生する稜線に出てきた。ザレ地の広場に出る。ここが地形図の268Pのようで、東に大峰山、検見山が、眼下に武庫川を望む展望ポイントである。

268P

武庫川が足下に
しばらく休憩した後、ほぼ水平に尾根を辿る。道が広がり、轍があるから車が入れるようだ。右手の岩山に測量旗が見えるので登ってみると基準点がある。ここからの方が展望がいい。大峰山の右手に、読売CCのクラブハウスや東六甲が遠望される。

基準点からの展望(読売CC付近の山)
「大岩稲荷へ」
更に進むと鉄製のゲートがあり、その先は広い道が左右に分岐している。地形図で実線の道に出てきたわけである。左は谷に下っているが車は通れそうもない。直進して少し下ると、左に車止めのある道がやはり谷に下る。立合新田からの車はここから先は進めそうにない。車止めのある道を谷に向かって下りる。落葉が10センチも積もって滑る。

立合新田への落葉道

大岩稲荷の分岐(右立合新田へ)
水場を過ぎて、先ほどの道と合流する。やがて民家があり、大岩稲荷の前にでてきた。僧川に沿って県道を武田尾に下る。
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