宝塚 大峰山から安倉山を歩く
更新 2004.4.13やまぼうし
■山名:大峰山(552.3m)、安倉山(484.9m)
■場所:宝塚 2.5万武田尾、宝塚
■日時:2004.4.1(木) 天気 晴れ
■同行:単独
■コース
十万辻1030→#7鉄塔(1100〜15)→大峰山(1135〜50)→大峰山南鞍部1200→安倉山1235→つつじヶ丘展望所1325→満月滝1345→(大峰山南鞍部1410)→(安倉山)→434P 1440→スポニチゴルフ場1510→長尾山霊園1600
Route Mapはここ

天気に誘われて久しぶりに大峰山を訪ねる。桜の園の外周から未踏の安倉山を経てスポニチゴルフ場へ下りて見た。この時期、芽ぶき始めた雑木林を通して北摂や六甲が見通せる。安倉山は砕石が進み崩壊の危機にあった。

大宝塚GCからの大峰山

「大峰山」
 宝塚駅から波豆行き阪急田園バスの乗客は、おじいさんとおばあさんと私の3人だけだ。十万辻(標高350m)で下車して車道を下り、28番カーブから大峰山に取り付く。青空にミモザアカシアが映える。杉と桧の林を登り、検見山側の登山道と合流する。山腹を巻いてしばらくで四辻があり、やたらにテープが巻いてある。直進は大峰山南山腹を巻いて武田尾への道、左は中山への下り、右の直登は大峰山稜線に至る。

十万辻BS付近

ミモザアカシア
きつい登りをこなして稜線に出ると、背後に鳥脇山や大宝塚ゴルフ場が雑木を透かしてよく見える。すぐに#7鉄塔(480m)がある。大峰山唯一の展望所である。黄砂の名残があるが、南に宝塚市街地、甲山、東六甲と大阪湾が霞む。安倉山山腹は砕石が進み無残にえぐられている。北は目前の検見山の彼方に、北摂の名だたる山々が幾重にも重なる。古宝山、羽束山、大船山、三蔵山、寺山、大野山、剣尾山、能勢妙見山が同定できる。鉄塔をはさんで南北に下りる巡視路が出来ている。

#7鉄塔から東六甲方面展望(砕石が進む安倉山)

#7鉄塔から検見山と北摂の山々展望
展望を楽しみ、大峰山頂に向かう。芽吹き始めた明るい雑木の間から北摂の山々が覗く。まもなく新緑に隠れてしまう。山頂には、平日とあって、年配の夫婦連れ、中年女性グループ、単身の男、女のハイカーが休憩中だ。最近人気の山ゆえ、踏固められた三角点周辺はベアグランドと化しているが、少し外れれば昔のままの自然が残る。

大峰山三角点552.3m
「安倉山」
 早昼を済ませて、少し戻った所にある分岐を南下する。枯れた松の葉が降り積もり滑る。踏ん張る足に膝の痛みを感ずるが大したことはない。10分もしないうちに鞍部(450m)に出る。ここは十万辻から大峰山の山腹を通り桜の園、武田尾に至る道と、安倉山からスポニチゴルフ場(宝塚クラシックGCに改名)へ至る道が交叉する。地形図にないのが不思議である。安倉山方面は少し武田尾寄りから南下する。雑木の中、1m幅の道がアップダウンを繰り返す。右手にガレ場を見て急登すると管理組合の安倉山看板と石柱が立つ四辻に出た。この看板はその後8箇所で出会うことになる。

安倉山看板と石柱

安倉山三角点484.9m
(東)はロープで通行止めになっているがおそらく砕石場へ下りるのだろう。直進(南)は緩い下りでスポニチゴルフ場へ、右(西)への上りは桜の園に至る。安倉山ピークは当然登るものと思い、右手に行く。やがて平坦となり、いい雰囲気の雑木林が続く。GPSは三角点まで70mに近づくが、その後だんだん離れる。三角点は道沿いではなく、林の奥にあるようだが進入路が見つからない。行きつ、戻りつしながら最短と思われる地点から左手の林に分け入る。平坦でどこがピークか判然としない。うろうろするうちに赤白の測量旗を発見する。その根元に三角点(484.9m)が鎮座していた。あたりに切り開きはなく、測量旗がないと発見が難しかっただろう。
「遠見の道」
 元に戻り、雑木林を西進する。再び安倉山の看板が立つ分岐だ。テープの続く左へ下る。3枚目の安倉山看板と石柱に遭遇する。道が北西に向かい下ると、桜の園外周を巡る遠見の道に飛び出した。丁度目の前に道標があり、赤松展望所とつつじヶ丘展望所の中間点である。桜の園の入口を往復する元気はないので、右手のつつじヶ丘展望所(380m)を目指す。ここからの展望は素晴らしく、眼下に武田尾が、遠方には大岩岳、羽束山、大船山が、振り返れば大峰山が迫る。桜の園の桜は少し早いようだ。遠見の道を反時計回りに、満月滝の上流(270m)に下り立つ。

つつじヶ丘展望所

つつじヶ丘から武田尾方面,遠方に大岩岳
「満月滝を遡る」
 ここは3つの沢が合流している。大峰山南鞍部へは中央の沢沿を遡る。右手に瀬音を聞きながら、急斜面をトラバースしていく。小滝の連続からやがて涸れ沢となり、ひと登りで先ほどの鞍部に到着した。丁度一周してきたことになる。
再び安倉山をめざし、今度は安倉山看板の四辻を直進する。再び2枚の安倉山看板がある。この辺から三角点が近そうである。

満月滝上流

急斜面を行く
434P」
 道に岩がゴロつきだす。先ほどから、足膝の痛みが増す。本日7枚目の安倉山看板と石柱を通過し、道は434Pを巻く。GPSが示す最短距離から右手のピークをめざして藪こぎする。黄肌のリョウブの林に大きな赤松があり、ここを434Pと決める。見れば先行者のテープが巻いてある。

434P
元の道に戻る。イノシシの掘り起しが多い。小松のザレ地に出て、急に目の前が開ける。暖かい南斜面なのでミツバツツジが綺麗だ。前方にすみれが丘の高層マンション群、宝塚市街地、甲山が見える。またまた本日8枚目、9枚目の安倉山看板だ。眼下にスポニチゴルフ場(宝塚クラシックGCに改名)の一部が見えるが、道は東に振りだす。テープや目印もなく不安を覚えるが、突然舗装道路に飛び出た(340m)。

安倉山南斜面

ゴルフ場へ下りる
「スポニチゴルフ場」
 GPSで現在地を確認すると、ゴルフ場を回る道路の左端(東)である。地形図の実線から公道と思いきや、ゴルフのカート道であった。道路を下ると池越え4番ショートホールの中に入ってしまった。幸い時間が遅いためゴルファーはいないが、これは危険だ。一休みして、痛みが増してきた左足にサポーターをつける。

ゴルフコースに迷い込む

ゴルフ場正門(右に巡視路)
コース管理の方に出会い事情を説明すると、良くハイカーがここへ下りてくるらしい。迂回路があるがイノシシが掘り起こして通行できなくなったと言う。コースからの出口を教えてもらったが、どこで間違ったか、茶店のあるゴルフ場の真ん中に迷い込んでしまった。出口を求めてさまよううちに、コース東端に火の用心の標識を発見する。巡視路を辿り、まもなくゴルフ場正門の近く(280m)に脱出することが出来た。
「長尾山霊園」
 車道を足を引きずりながら長尾山霊園(250m)まで下る。赤白の大鉄塔から生瀬に下りようと試みるも、下りの足が踏ん張れずついにダウン。哀れ、霊園の管理人さんにすみれが丘バス停まで送っていただく羽目になってしまった。ありがとうございました。

長尾山霊園の大鉄塔

安倉山のミツバツツジ
左膝の靭帯炎と診断された。先週の運動でひねった右足をかばい、左足へ負担をかけすぎたのが原因であった。山は両足で歩くものだ。そういえば今日は愛用の杖を忘れてきた。

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