六甲 船坂谷コース

作成 2004.7.18    ハナミズキ
◆日時:2004.7.14(水) 晴れ
◆場所:裏六甲 2.5万地形図 宝塚
◆同行:コープ山の会    17名
◆コース
阪急宝塚0910発バス→船坂バス停0930→川上ノ滝1050〜1100→石の宝殿1240→一軒茶屋1255〜1330→有馬1450→バス阪急宝塚
Route Mapはここ
梅雨がはやばやと明け、最高気温34度の予報に恐れをなしたのか参加者が少なかった。しかし、涼しげな水音を右左に聞きながら、また靴を水でぬらしながらも夏らしい山行きとなる。緑のトンネルの続く涼しい谷道は思ったほどの暑さを感じず、夏の森林浴を満喫した。また、蝉とウグイスが一緒に鳴き、早くもヒグラシの声を耳にする。

「阪急宝塚から川上ノ滝」
山口営業所行きのバスは中高年のリュックを背負った人たちで満員。発車時間ぎりぎりまでクーラーをかけないため、車内は蒸し暑い。途中の「座頭谷」バス停で10人ほどが降りる。残りの乗客のほとんどは「船坂」バス停で下車する。
「船坂橋」バス停前を通り次の角を左に曲がる。「桂山荘」が右に見えてくる。5分ほど歩き船坂川そばの木陰でミーティングとストレッチをする。少し離れて一緒のバスに乗っていた中年女性が一人立っている。聞くとコースが同じなので一緒に歩かせて欲しいとのこと。もちろんリーダーは快諾しメンバーが一人増える。

ミーティング
きょうの注意事項は@暑いので水分補給は少しずつこまめに。Aいつもよりゆっくり歩く。特に歩き始めはゆっくりと。B休憩を多めにとる。C体調が悪くなったらすぐ連絡することの4点。
今回も4月入会の新人がリーダーのすぐ後ろを歩く。歩き始めは上からの陽射しをまともに受けるが流れを何度も渡るうちにだんだんと木陰の中に入っていく。涼しげな瀬音が快い。

船坂川を遡る
途中、「玉姫大志」におまいりする。ウグイスがさえずる背丈ほどもあるササ道を行く。半袖のメンバーはササに肌が触れぬよう両手を挙げて歩く。首に巻いたタオルが汗でしっとりしてくる。
思ったより小さな川上ノ滝に到着する。滝水でタオルを濯ぐ人、両手を浸す人、それぞれが暫く休憩する。トリアシショウマの白い花穂が滝風に揺れている。
「川上ノ滝から一軒茶屋
「一軒茶屋までどのくらいかかるのか」の声に「このペースで行けば1時間半くらい」とサブリーダーが答える。これからが本格的な登りになる。ゆっくりとしたペースで歩を進める

川上ノ滝

葉の形がユニークなウマノスズクサ

道の両脇には相変わらずササが茂り、コバノミツバツツジやリョウブが多い。一本の木肌の美しい太いリョウブが目に付く。薄片をつけたまま床柱として使われるのも頷ける。ソウシチョウは喉が嗄れんばかりに鳴き続け、ウグイスも負けずに囀っている。
途中、新人メンバーひとりが「めまいがする」といってしばらく休憩する。一箇所の急な下りではリーダー持参のロープを取り付けてくれる。みなキャーキャー言いながらも楽しんで順番にロープに掴まる。遠くからヒグラシの鳴き声が聞こえてくる。涼しげな声に一瞬暑さを忘れる。
花の終わったコアジサイの目立つ足元の悪い道を上る。ウマノスズクサがあちこちにある。左の木々の間に一台の廃車が見える。「ここまでどうやって降ろしたのか?」とか「推理小説の世界だわ」とか言っているとなんと頭上には車の音。表六甲ドライブウエイが近い。

ササを掻き分けて上る
ガードレール脇で暫しの休憩をする。飛び入り参加の女性は蛇谷北尾根から東お多福山へ下山するとのことなのでここで別れる。
舗装路を一軒茶屋に向け歩いていくと、満開のネムの木や、小さな緑の実を付けたヤマナシ、ウマノスズクサの実、涼やかな青いアジサイ、また、ホトトギス、ウグイス、セミの賑やかな声が私達を迎えてくれる。すでに何組かのグループが木陰で休憩中。私達もそれぞれ適当な木陰を見つけ昼食とする。吹き渡る風は涼しく気持ち良い。
「一軒茶屋から有馬」
今年三度目の魚屋道を下る。前回の三月は残雪が残り、木々の間から有馬三山が望めたが、今回は、葉が茂り何も見えない。道端には背の低いササとコアジサイが多い。葉の表面に光沢のあるコアジサイが木漏れ日にキラキラと光る。上りでめまいをおこしたメンバーも元気に歩いている。終点有馬温泉で汗を流しスッキリしたいところ、女性陣は15時24分のバスで帰路に着く。
きょうの暑さの山行きに自信を付けたのか「来年の夏はスイスの山に登ろう!」との大胆な声があがる。実現に向け、まずは体力づくり、あっそれより貯金でしょうか?             

ネムの木

アジサイ

清流に汗ばむ両手浸しけり    ハナミズキ


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