初詣は京都愛宕山
作成 2005.1.8やまぼうし
■山名:愛宕山(924m)
■場所:京都
■日時:2005.1.3() 晴
■同行:トッキーズ、ハナミズキ
■コース
嵐山
(9:00)…バス…清滝(9:20)→表参道登山口(9:40)5合目(10:50)→水尾の分れ(11:40)→愛宕神社(12:2013:30)→月輪寺(14:10)→林道出合(15:00)→清滝 (15:40)…バス…嵐山
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嵐山渡月橋と愛宕山
2005年の幕開けは京都愛宕山へ初詣登山する。雪景色の愛宕神社の風情に心洗われ、年の始めにふさわしい一日であった。

「清滝」
 トッキーズ山仲間6名が阪急嵐山駅へ集合する。少し雲が多いが、風もなく穏やかな天気だ。桂川沿いに歩き、渡月橋を渡る。彼方に、山肌に雪を抱く愛宕山がせりあがって見える。ハイカーで超満員のバスに飛び乗り、終点の清滝バス停で下りる。日陰に大晦日の雪が残る。山懐に入るため、ここから山容を拝むことは出来ない。

表参道登山口 二の鳥居
 渡猿橋をわたり、家並みを抜けると赤い鳥居が見えてきた。ここが表参道登山口の二の鳥居であり、4.5kmの道のりを登る。鳥居本の平野屋前の一の鳥居から神社までは50丁であるが、ここはすでに14丁である。標高は85mだから、頂上まで標高目一杯登ることになる。茶店の軒先の寒暖計は2℃を示すがさほどの寒さは感じない。
5合目」
 次々とやってくるハイカーに続いて石段の登山道を上る。標高180m地点にお助け水と称する水場がある。外気が冷たいので、口に含むと温かく感じる。階段はどこまでも続くが歩幅がうまく合わず道脇を歩く。両側はマツやスギの鬱蒼とした林である。

石段が続く

5合目でアイゼンを
壷割坂から2合目、3合目と急坂が続き、汗が吹き出る。5合目手前から、ぬかるんだ参道が雪に覆われる。踏み固められたところは滑って危険だ。5合目の小屋(標高540m)で軽アイゼンをつける。若い2人は、そのまま上り続けるが、やはりアイゼンは安心感がある。
「水尾の分れ」
 5合目小屋を過ぎると上りも緩やかになり、空洞化したスギの巨木を祀る大杉神社前を通る。展望のない参道だが、7合目小屋付近からは眼下に亀岡盆地が白く光る。

水尾の分れ

雪の杉並木
スギの並木がつづき、枝葉に降り積もった雪が時折頭に降りかかり、あちこちで悲鳴があがる。再び急坂を喘ぐと、水尾の分れ(700m)の小屋に着く。水尾側の山道は白く凍りつき谷に落ち込んで行く。
「愛宕神社」
 行く手に黒門が見えてくる。頂上は近い。広い石段を登ると、左右に灯篭の並ぶ愛宕神社の境内に入る。積雪は20cmぐらいだろうか、雪景色の境内に感嘆の声をあげる。

愛宕神社境内
奥へ進み、さらに石段を上りつめ、鳥居を潜って本殿にお参りする。アイゼンをはずす手がかじかむ。かたはらのお神酒を戴く。冷気が五臓六腑にしみわたる。ハナミズキが行列に並び、火伏せのお札を買い求める。「火迺要慎」はひのようじんと読むのだろう、台所の壁にお守りとして貼り付けることにする。ここは全国の愛宕神社の総本山である。

拝殿への石段

拝殿
「月輪寺」
さてお昼は銀世界の屋外でもいいが手がかじかむ。空席を待って社務所に入り、土間の焚き火のそばでお節料理を摘みながら握り飯を戴く。

月輪寺分岐

月輪寺
帰りは元の参道を引き返すのも能がないので、月輪寺(つきのわでら)コースを辿ることにする。長居で時間が遅くなってしまったので三角点はパスする。道標に従い、石段の手前からわき道に入り、途中から尾根を下る。こちらは参道と違い、幅1mほどの山道で、雪も深い。途中、眼下に京都市街が霞み、蛇行する桂川が光る。北側に目をやれば、比叡山や白雪に輝く比良山系が展望される。雑木の尾根をジグザグに下る。およそ40分で月輪寺(標高600m)に着く。親鸞聖人の像としぐれ桜が有名だが、まだ深い雪に眠っている。
「再び清滝へ」
 一服して再びジグザグ道を降りる。10分ほど下ると雪も少なくなってきたのでアイゼンをはずす。単調な下りに疲れが増す。やがて瀬音が近づき、林道出合に降り立った。

林道出合

清滝の渡猿橋
空也滝は渓谷を遡らなければならないのでパスする。舗装の林道を清滝まで歩く。スタートしてから6時間、往路の表参道登山口に戻ってきた。

桂川と愛宕山

北摂の低山よりかなりハードであったが、雪の愛宕神社の風情に心洗われ、年の始めにふさわしい
1日だった。嵐山の茶店で京名物湯豆腐で乾杯し、今年1年の健康と山歩きの無事を祈る。
かじかみて火伏せの神のお神酒受く     ハナミズキ

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