雪の羽束三山

作成 2005.01.14   ハナミズキ
◆日時:2005.01.12(水) 小雪
◆場所:三田 羽束山(524m)、甚五郎山(431m)、宰相ケ岳(500.5m)
◆同行:コープ山の会    20名
◆コース
JR宝塚駅→JR三田駅1010→香下バス停1030→香下寺1040→登山口1045〜1100→六丁峠1130→甚五郎山1140→羽束山山頂1210〜1245→西の峠1325→宰相ケ岳1340→西の峠1400→木器登山口1430→木器バス停1450(1505のバス)→JR三田駅1537→JR宝塚駅
Route Mapはここ

香下バス停から羽束山
新年登山は三田の名峰「羽束山」で眺望を楽しむつもりだったが、思わぬ雪のなかの登山となる。しかし冬枯れの山に舞い落ちる雪はすばらしいプレゼントとなり、冬ざれの風景を趣き深いものに変える。

「JR三田駅から登山口」
宝塚の自宅を出た時は青空だったが、JR三田駅に着くと、鉛色の空が広がっている。風も冷たい。バスを待っていると雪がちらちらと降ってくる。10時10分発の阪急田園バス「東部行き」に乗車し「香下(かした)」バス停で降りる。風に乗り雪が吹きつけてくるので、フードを目深に被る。

登山口の杖

凍りついた蓮池
道標を左折し、西国三十三所観音霊場の第十一番札所「香下寺」(こうげじ)に参拝する。半分凍った池には枯蓮が無残な姿をさらしている。駐車場のある登山口に移動し雪の中で新年の挨拶とストレッチをする。そばには「登山杖」と書かれた大きな木箱があり、竹棒がぎっしり納められている。元旦登山ではずいぶん役に立った事と思う。
「登山口から羽束山山頂」
うっすらと雪化粧した登山道に入り、すぐ左にある八王子神社にも新年のお参りをする。しばらく続く自然石の階段をゆっくりとしたペースで上る。太いロープの張られている所もあるが、参道になっているので歩きやすい。ヤブツバキの紅色が所々に見える。30分ほど上ると、お地蔵さんの祀られた六丁峠となり、ここでしばらく休憩する。賑やかな声とともに、女性4人組が羽束山方面から下りて来る。聞くと「甚五郎山」には行ったことがないというので、一緒に行くことにする。

甚五郎山への道

林の甚五郎山
「甚五郎山」への道は倒木が多く、だいぶ荒れている。葉を落とした木々の間からこれから行く「羽束山」と「宰相ケ岳」がうっすらと見える。六丁峠に戻り、女性グループと別れ、「羽束山」への登山道を上る。しばらく行くと、右側に千刈水源地、布見ケ岳、大岩ケ岳等が雪越しに霞んで見える。山頂近くになるとモミやスギの大木が目に付くようになる。右手奥に雪化粧した「観音堂」が見えてくるが、まず「羽束神社」先の展望台に行く。

雪に霞む展望台
すばらしい展望が広がる予定だったが雪で霞んでしまいほとんど何も見えない。仕方がないので「観音堂」の軒下を借り昼食にする。スポンジ状の敷物を敷くが、じっとしていると足元から冷気がのぼってくる。持参した温度計は2℃をさし、相変わらず細かい雪が降り続いている。「観音堂」のしめ飾りを見るとこの地方の風習なのか下がった藁の先に小さな根引きの松が何本も括られている。

羽束山観音堂
「羽束山山頂から木器バス停」
今日三つ目の山「宰相ケ岳」(さんしよう山ともいう)へ向け「観音堂」左の道を下る。途中露岩に渡してあるロープを1人ずつ降りるの時間がかかってしまう。サブリーダーが手本を示してくれるが、怖いのが先にたち、皆、ヘッピリ腰になってしまう。深緑のヤブツバキやヒサカキの葉に雪が積もり、美しい。道はどんどん下るが、左手に「宰相ケ岳」が見え出し、「西の峠」に到着する。

宰相ヶ岳へ向う

西の峠のロープ場
休憩後、傾斜の急な細い道を上る。手の届く所に生えているコバノミツバツツジの細い幹に掴まりながら上って行くと、三等三角点の埋まっている山頂に着く。ここも雪のため展望がきかない。雪の舞う中でしばしの休憩。来た道を「西の峠」へと戻る。上る時は気付かなかったが、まだ固い蕾ながらうっすらと色づいているアセビが多い。「西の峠」に戻り、「木器(こうづき)」目指し下山する。峠すぐ下にロープが掛けられているが、ロープを使わず、右側の道を注意深く下りる。

氷柱(つらら)
ここもヒノキの倒木が多く、潜ったり跨いだりして進む。北斜面のためか今まで以上に積雪が目立ち、二箇所に何本もの氷柱がある。ごろごろした大きな石が落葉の下に隠れて歩き難いところもあるが、左側に水音がしだすと民家も近い。「大船山」や「烏ケ岳」を望みながら「木器バス停」まで思い思いに歩く。この辺りまで来ると太陽が顔を出し、小川の縁には早くもオオイヌノフグリが咲き始めている。15分遅れのバスでJR三田駅まで戻り、解散。冬枯れの風景を堪能した一日となる。

大岩の氷柱に列の乱れけり  ハナミズキ
関連ページ:羽束山(木器から山田)(2012.12.18)
        羽束三山と千刈ダム西岸を歩く(2003.6.7)

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