六甲 須磨アルプスを歩く

                                                          作成 2005.2.12   ハナミズキ
◆日時:2005.2.9(水) 晴
◆場所:六甲 旗振山 鉄拐山 高倉山 栂尾山 横尾山 東山
◆同行:コープ山の会    20名
◆コース
JR塩屋駅1000→旗振山1115→鉄拐山1135→高倉山(おらが山)1155〜1230→高倉台→栂尾山1315→横尾山1345→須磨アルプス→東山1425→板宿八幡神社1510→山陽板宿駅1530

須磨アルプス
昨日の雨も上がり春を思わせる陽気のなか、瀬戸内海を間近に眺めながら道標の完備されたポピュラーコースを歩く。街の喧騒が絶えず届き、静かな山歩きとは程遠かったが、349段もある登り階段、また梯子や鎖場のある「馬の背」など変化に富み、淡路島や明石大橋が靄のなかに浮かび上がる風景を堪能する。

「JR塩屋駅から鉄拐山」
 狭い住宅街の急坂を5分ほど行くと山道に入る。かつてはこのルートが六甲全山縦走路の始点であったが住民の苦情により現在の須磨浦公園駅からのルートに変更されたという。きのうの雨を含んだ登山道は歩きやすく、何組もの中高年の登山者とすれ違う。ヤマモモの大木を見ながら高低差のあまりない道を進む。

須磨山上公園

旗振山三角点
須磨浦山上遊園地でしばらく休む。ここから須磨の海を臨むが、海全体に靄がかかり空と海の区別がつかない。旗振山の4等3角点はコンクリートで固められた中に立っている。2年程前は千切れた日章旗がひるがえっていたが、今は何も上がっていない。満開の菜の花が春の訪れの近いことを物語っている。

ウバメガシ群生
鉄拐山への道はヤマモモからウバメガシに変わる。見るからに固そうな黒々とした幹が林立している。左の樹間から見える住宅街から救急車のサイレンが響き、右側からは電車音が聞こえる。なんとも賑やかな登山道である。ウバメガシに囲まれ見晴らしのきかない鉄拐山の頂上に着く。
「鉄拐山から横尾山」
 山頂より左の階段をおりる。この辺りにも相変わらずウバメガシが多い。広々とした高倉山広場で昼食をとる。穏かな陽射しが背に心地良い。毎日上ってくるという地元の人と話す。「宝塚から‥」と言うとかつて塩尾寺まで歩いた事をなつかしそうに話してくれる。皆でここを「おらが山」と呼んでいるらしい。

高倉山広場

記念碑
石段の上からこれから行く栂尾山への長〜い階段が見える。高倉台への石段を下り団地の中をしばらく歩く。陸橋を渡り349段を休み休み上る。振り返るとうっすらと淡路島が見える。栂尾山展望所でしばし瀬戸内海の風景を眺めながら休憩する。樹々の間から団地や海が見え、やはりウバメガシに囲まれた横尾山山頂に着く。

栂尾山への階段

須磨アルプスへ
「須磨アルプス」
 いよいよ今日のハイライト須磨アルプス馬の背。前方に風化した岩尾根が連なっている。リーダーが先に行きこちらにむかってカメラを構えている。鎖場も渋滞せずスムーズに流れ、登山道を外れなければ危険なことはないが風が強い時は注意が必要だろう。

須磨アルプスを行く
少し緊張してもろい岩尾根を越える。しばらくこの奇景を眺めていたいが団体行動ではそうもいかず先を急ぐ。「東山」に到着し、今、越えてきた道を眼下に眺める。登山者の姿が小さく見える。「山陽板宿駅」に向かい下山する。階段に埋めてある丸太を取り替えているボランティアのおじさん達に出会う。皆さんのお陰で安全な山歩きができます。ありがとうございます。

ヤブツバキ

板宿八幡神社
道の両側にはたくさんのヤブツバキが花をつけ、冬枯れの風景に彩りを添えている。人ごみのなか「山陽板宿駅」に着き解散する。今回は街のなかの山歩きといった感じではあったが、落ち葉敷く登山道では冬芽達が春を待ち焦がれている。低山ながら6つの山を縦走し、楽しい一日となった。
菜の花や手庇で見る淡路島   ハナミズキ

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