東六甲 芦屋地獄谷からB懸尾根・万物相
                                                          作成 2005.03.11  ハナミズキ
◆日時:2005.03.09(水) 晴
◆場所:六甲 高座の滝 芦屋地獄谷 B懸尾根 万物相 風吹岩 横池 高座谷
◆同行:コープ山の会    18名
◆コース
阪急芦屋川駅0930→山芦屋公園0940〜1010→高座の滝1035→芦屋地獄谷1040〜1145→A懸垂岩1150→B懸尾根1200〜1225→風吹岩1230→横池1245〜1320→風吹岩1345→高座谷1350〜1420→高座の滝1425→山芦屋公園1445→阪急芦屋川駅1500
Route Mapはここ
春本番を思わせる陽気のなか、ロックガーデンの中心部を歩く。芦屋地獄谷は短いながらも巨岩や滝越えが連続してあり、スリル満点。靴やズボンを濡らしつつ、両手足を存分に使い、いくつもの滝をよじ登る。流れの両脇の木々には可愛らしい小さな芽がのぞき始めていた。

A懸垂岩を望む

「阪急芦屋川駅から高座の滝」
 芦屋川駅北側の広場にはすでにいくつものグループがそれぞれに集まっている。皆同じスタイルなのでうっかりするとグループを間違いそうになる。「山芦屋公園」できょうのコースの説明を受ける。「変化に富んだおもしろいコース」との説明にワクワクする。山に向かう坂の両側には大邸宅が立ち並び、走っている車もさすが高級乗用車ばかり。住宅街を抜け、左に大きな堰堤が見えてくる。高座川の水音がどんどん大きくなり、赤い花をつけたヤブツバキが目立つ。

高座の滝
もう山から下りてくる人達とすれ違う。「高座の滝」前では薪を燃しながら数人の登山者が談笑している。
「芦屋地獄谷」
 「高座の滝」上から左側のロープを伝い谷に下りる。リーダーから「手袋は滑るので外すように。」とのアドバイスがある。土石流が起きた時、サイレンがなるように張られたロープをくぐり、枯葉を踏みしめながら進む。

土石流感知ロープ

岩場を登る
足場の悪い岩場をサブリーダーの助けを借り、よつんばいになってよじ登る。次の小さな滝も濡れながら通過。何人かは右の巻き道を選ぶ。4〜5メートルの滝が目の前に現れる。「えーこれも登るの?」と思っているとリーダーが滝の脇に立ち、登り方を指導してくれる。そして皆の見ている前、三点確保でスルスルと登り、楽々と滝の上に立つ。「あーなるほどねぇ・・」と思うがさてうまくいくかどうか・・。

滝1

滝2
先に登っていくいくメンバーの登りかたを凝視する。教えられた通り手足を使い緊張して滝を越える。なるほど岩にしっかり足を掛ければ怖くはない。滝の右側の苔むした岩間からの滴りがみごとで見とれてしまう。ほっとしたのもつかの間、またまた滝登り。ここは水音が高く「ザァーザァー」轟いている。サブリーダーのアドバイスが聞こえない。どうも水の中に靴を入れないと越えられないらしい。きょうは多少濡れても暖かいので助かる。

滝3

小便滝
次々に現れる難所にまわりの自然観察をする余裕がない。「ここまできたらこの先どんな滝があろうと驚かないわ!」と思っているとなんとまあ今度は大変な滝になる。2人のサブリーダーが滝の上と下から補助してくれるが、ズボンと靴がだいぶ濡れる。そして最後の小さな滝を登り、すべての滝をクリアする。可愛らしい「小便滝」を過ぎ、狭まる岩峡を越えると風景が一変し「A懸垂岩」の脇に出る。ここで休憩。
「B懸尾根から横池」
 ざらざらとした歩き難い道を進む。まわりには見るからに脆そうな花崗岩が林立している。この稜線にはヤシャブシやミツバツツジが多く、はやくも2、3輪咲いている。

B懸尾根

万物相を望む
見晴らしの良い所で振り返るとA懸垂岩が眼下に見え、その先には芦屋の街並みや海が広がっている。またボコボコとした万物相(またはモンスター、墓場など)、また震災で上部が崩落したB懸垂岩も見える。なかなか眺めが良い。稜線は足場が脆く、ドキリとするような怖く狭い所もある(下は谷)。

万物相を行く
巨岩の散乱するB懸垂岩脇から万物相を抜け、風吹岩手前のハイキングコースに出る。「横池」までの道は広く歩き易いのでほっとする。静かな池の縁ですこし遅い昼食とする。2匹の野良猫と1頭のイノシシを見かける。日なたに掛けてある温度計は21℃を指している。
「高座谷から阪急芦屋川」 
 風吹岩でロックガーデンの眺望を楽しんだ後、同じ道をしばらく下り、分岐を「高座谷」方面に下りる。上流は水音もなく、明るく静かなそして気持ちの良い雑木林のなかを歩く。歩きやすい下り道が続き高度を少しずつ下げていく。高座川を2回ほど渡り、堰堤の上に出る。

高座谷を下る

イノシシ親子
5〜6頭のイノシシ親子がスナック菓子の袋を持つ登山者の後を追いかけている。勝手に餌を与えて良いのかしら?「高座の滝」に戻ってくる。ロックガーデン中央尾根下の谷をぐるりとひとまわりしてきたことになる。年度の締めとしてありありあり稜線ありの変化に富んだコースを踏破でき満足!満足!。リーダーからメンバー全員の健脚にお褒めの言葉を戴く。いえいえリーダーやサブリーダーがいてくださったからこそです。有難うございました。        
モンスターと呼ばるる奇岩春の蝶      ハナミズキ

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