丹波 ヒカゲツツジの三尾山
■行先:三尾山(586m)
■場所:丹波市 地形図2.5万 宮田
■日時:2005.4.17(日) 晴れ
■同行:トッキーズ6名、ハナミズキ
■コース
JR黒井駅0915→中山駐車地0930→前三尾山1100〜15→中三尾山1130→三尾山1140〜1220→覗き岩1300→鏡峠1330→中山新池1430→駐車地1450
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東中付近からの三尾山 |
今年もヒカゲツツジに会いに丹波の山へ。特異な山容を持つ名峰三尾山は、ヤマザクラとタムシバ、そしてヒカゲツツジの競演で我々を迎えてくれた。
「取付き」
黒井駅には予定より30分も前にトッキーズメンバー6名が集合した。車4台で篠山方面へ移動する。正面にこれから登る三尾山の特異な山容が迫る。45度以上はありそうな絶壁に囲まれ、登頂意欲をそそる。登山口看板のある中山から右折すると、高速道路の高架下手前で高いゲートに阻まれる。これはイノシシよけのゲートでかんぬきをはずして進める。広い道路の脇に駐車する。休日とあって、何組かのグループが先行する。
トッキーズ一行 |
「渓流に沿って」
初参加のGご夫婦は運動靴スタイルのいたって軽装だ。T君は初めて使うGPSの設定に余念がない。希望者には手製の杖を渡し出発する。高速道を潜り、広い林道を進むと三尾山登山道の標識が立つ。ここから約1.2kmの道のりだ。切り立つ壁ではなく、三つの峰に囲まれた谷を渓流に沿って登っていく。
登山口 |
渓流に沿って |
急峻な山容からは少々期待はずれの道だ。堰堤をすぎると山小屋がある。裏手の絶壁の上方に黄色に霞むのはヒカゲツツジに違いない。今日最大のお目当てはヒカゲツツジなので、期待が膨らむ。杉、ヒノキの谷沿いに明治100年観光開発記念の碑がある。道は沢から離れジグザグの急登に変わる。視界が開け、木々の間に三尾山本峰から鏡峠に続く山々が覗く。標高450m付近でヒカゲツツジにご対面。少し早いのか蕾が多く、花も小ぶりだ。
「前三尾山」
標高500mで尾根に到着、右手の前三尾山(東三尾山)へ進む。「やれやれ地蔵」の道標の先には小さな地蔵が祀られていた。前三尾山の山頂(530m)に立つ。
前三尾山から多紀連山と鋸山 |
立ち木が切り払われた山頂は360度の展望だ。正面はなだらかな裾をひく妙高山、その奥に鹿倉山、右手に目を転ずれば多紀アルプスの西ヶ岳、御嶽、手前に連なる鋸山、すぐ前に中三尾山と三尾山本峰がある。また眼下の春日平野の田んぼのモザイク模様が美しい。
前三尾より春日平野(正面は妙高山) |
「中三尾山」
しばし展望を楽しみ、中三尾山(550m)へ取り付く。ヒカゲツツジが多くなってくるがトンネルほどではない。むしろアセビが優勢だ。あまり展望には恵まれないが、振り返れば前三尾山が槍の穂先のように尖がって見える。
前三尾山から本峰と中三尾山を望む |
鋭峰の前三尾山 |
「三尾山」
急峻な道を這い上がったところが三尾山(586m)の本峰である。台地上に三尾城址の石碑が立つ。しかし30名ほどのハイカーの団体が占拠して近づけないし写真も撮れない。弁当を広げたまま動く気配はない。リーダーは山のマナーを教えて欲しいものだ。
本峰 |
昼食のひと時 |
やむを得ず、日陰を求めて凹地の松の木の下で弁当を広げる。G夫人がこの日のために準備してくれた家伝のイカナゴや手羽うま煮を皆に進める。ようやく腰を上げた団体の跡に立ち、記念写真を撮る。ここからは向山、譲葉山が間近に、その向うに五台山が霞む。黒頭峰と夏栗山が優美な山容を見せている。
「稜線を鏡峠へ」
帰りは鏡峠から中山へ下る。これから辿る稜線が鋸の歯のように続く。行く手の鋸山はタムシバに囲まれている。途中で佐仲峠への道標があるが、道標にない踏跡道の稜線をゆく。踏跡といっても、明瞭な道が岩場をアップダウンしながら続く。下りは滑りやすく、しっかり木の根や枝を掴まないと危ない。
夏栗山と黒頭峰(右) |
左手に三尾三山を、右手に夏栗山や黒頭峰を見ながら変化に富んだ稜線を進む。佐仲ダムも覗く。
鏡峠への稜線から見た三尾山 |
「覗き岩」からは山肌のタムシバやヒカゲツツジが、眼下に高速道路と春日平野を望む。若手のH君が岩から身を乗り出すが他のメンバーは怖くて近づけない。
覗き岩 |
覗き岩付近のヒカゲツツジ群生 |
再びヒカゲツツジの群生が現れる。三尾山よりこちらの方が多いようだ。
青空に映えるヒカゲツツジ |
雑木林に入った道は、東から南に方向を転じ、峠に下りる。分岐する林道に惑わされず、再びピークを乗り越えると鏡峠(425m)だった。例の団体さんがまたもや峠を占領している。追い越して中山方向に下り、途中で休憩する。
「中山へ下る」
鏡峠から中山への林道 |
中山新池と猪ゲート |
大きくえぐれた道をどんどん下る。林道終点と思われる広場から堰堤を過ぎてまもなく、中山新池に出てきた。再びイノシシゲートを開いて、田園風景の中を駐車地まで戻る。
山すそを彩るヤマザクラとタムシバ |
正覚寺付近からは、三尾山中腹のヤマザクラやタムシバがグラデーションに輝いて見える。その山容とともにいつまでも忘れられない風景だ。ヒカゲツツジは向山に一歩を譲るようだ。
ヒカゲツツジ |
ヤブツバキ |
中腹の山桜映ゆ三尾山 ハナミズキ
関連ページ:丹波 ヒカゲツツジの三尾山 2014.4.23
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