東六甲 赤子谷右俣から塩尾寺
作成 2005.8.28 ハナミズキ
◆日時:2005.8.24() 曇り時々晴れ
◆場所:東六甲 2.5万宝塚
◆同行:コープ山の会21
◆コース
JR宝塚発0902JR生瀬0905→西宝橋0935 1000→赤子谷右俣→ナガモッコク尾根分岐1120→東六甲縦走路11501225→岩倉山1240→塩尾寺13001310→阪急宝塚駅1400
Route Mapはここ

台風11号の接近で危ぶまれた天候も心配なくほっとする。ここ3、4日真夏の暑さから開放されたとはいえまだ8月。風の通らない谷歩きに汗びっしょりとなる。しかし木陰にはツユクサやキンミズヒキソウが咲き乱れ、秋がそこまで来ていることを感じさせてくれる。
「JR生瀬から西宝橋」
白馬岳や燕岳に行ってきたメンバーの土産話を聞きながら有馬街道から赤子谷入口へと向かう。以前左手に壊れた建物があったが、すっかり取り払われ、きれいに区切られた家庭菜園に様変わりしている。太多田川の涼しげな水音が聞こえ始める。フェンスを右側から回り、ミンミンゼミやツクツクボウシの鳴く木下闇に入って行く。ひんやりとした空気が心地よい。西宝橋脇でリーダーからコース説明を受け、準備体操をする。また、これから多くなるハチの被害に対する対処方法もアドバイスしてくれる。参考までに
@ハチの毒は水に溶けるのでまず水で洗う。(リュックに水を入れておくこと)
A器具で毒を吸い出す。(口で吸い出してもOK)
B坑ヒスタミン軟膏を塗る。
Cハチが近寄ってきても手で追い払ったりせずじっとしているかそっと離れる。
 もちろん黒っぽい服装は避けることなど。
「西宝橋から右俣」
古い木橋を渡り右俣、左俣の分岐に出る。山桜の黄葉が音をたてて降り、足元には小さな青栗がころがっている。川沿いの道は荒れているとのことで細い尾根を上っていく。薄暗く湿気を含んだ空気が辺りを包む。しばらく上った後、谷へ下る。
石積みの低い堰堤が見えてくる。これは六甲で最初に造られた物とのこと。流れ落ちる水はない。クサソテツがあたり一面に生え、倒木を潜ったり跨いだりしながら進む。真っ白いキノコに足を止めたりしながらいつのまにか現れた流れを右に左に渡る。木の葉の間から夏の日差しがこぼれる。2段になった堰堤を越えるのに難儀するが、サブリーダーの手助けを受け慎重にロープを伝う。
「東六甲縦走路」
ナガモッコク尾根への道を見やりながら左へ曲がる。ここから東六甲縦走路まで30分の単調な上り。道はフカフカで歩きやすいが、木の枝が散乱している。風が通らず枯れ木のムンとした臭いのなか、コアジサイやヤブツバキの葉に目をやりながら黙々と歩を進める。
メンバーの1人がだいぶ遅れてサブリーダーと共に到着し、縦走路の木陰で昼食とする。下から吹き上げてくる風が涼しい。そばのコナラにミヤマクワガタのメスがゆっくりと登っていく。
「東六甲縦走路から塩尾寺、宝塚」

膝丈くらいのササが生い茂る縦走路を塩尾寺へ向け出発する。道は平らで歩きやすい。エデンの園分岐、岩倉山砂山権現を過ぎ、V字形に削られた道の下りとなり、ほどなく塩尾寺に着く。
小休止の後、クズの花の香りのなかコンクリート道を下る。ここはわたしの苦手な下りで、やはりだんだん腿が痛くなってくる。スクワットでもして筋肉を鍛えなくては‥と考えながら騙し騙し下る。途中のフェンスにセンニンソウが絡まって咲いている。

センニンソウ
甲子園大学そばのテニスコート跡にはいつの間にかたくさんの住宅が建っていて驚く。セキレイの飛ぶ塩谷川沿いの家々の花を眺めながらのんびりと下り、途中の駐車場で軽い体操をして解散する。
花葛や堰堤三つ越えて来し   ハナミズキ
関連リンク
(1)東六甲 生瀬から塩尾寺、赤子谷(2003.6.1)
(2)東六甲 秘境 赤子谷を歩く2003.7.6)
(3)東六甲 赤子谷左俣から行者山(2004.8.25)
(4)東六甲 赤子谷左俣から中尾根(2009.10.4)

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