宝塚 西谷に秋を訪ねて(黒岩)
作成 2005.9.1やまぼうし
■行先:宝塚市境野 黒岩 2.5万 武田尾
■日時:2005.8.31() 曇り (2003.3.16の記録はこちら
■同行:ハナミズキ
■コース
(境野BS)→保与谷池→黒岩東尾根→黒岩ピーク→馬の背→保与谷池→(境野BS)
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お盆もすぎ、朝晩しのぎやすくなってきた。8月の最終日、秋を訪ねて宝塚西谷をドライブ。途中で思い立って、3年ぶりに黒岩を散策することにする。ひとっこ一人いない散策路ではオミナエシシをはじめ秋の草花が咲き、熟れ始めた木々の実に、秋の手ごたえを十分に感じることができた。

保与谷池と黒岩
「保与谷池」
いずれは公園として整備されるであろう境野の保与谷池前の広場は、夏草が生い茂り、入口にロープがかかったままである。横の叢に駐車する。ふと見れば小さな赤紫のワレモコウのお出迎えだ。本日の秋第1号だ。

ワレモコウ
池の右手に散策路があることは分かっていたので、今日は東の尾根を辿ってみよう。取付きは猪になった気持ちで土手を巡るとすぐ見つかった。目印はないが雑木林の中を尾根に上がる踏跡がある。
「東尾根」
背の低いアカマツやコナラ、リョウブ、ソヨゴの林である。すぐ隣で、ツクツクボーシが鳴く。人間様が来るなどなど思ってもいないのだろう。アブラゼミが足元から飛び立ち、ぶつかってくる。

東尾根と保与谷池

東尾根
そのうちに古い黄色のテープが見つかる。足元には50mおきぐらいに境界石があり、K117から順次番号が少なくなっている。少し登ると、平坦な尾根になり、ガレ場で左が開けて、足下に保与谷池が覗く。K100の石を確認する。標高290mだから約50m登ったに過ぎない。ソヨゴの実、コナラのドングリ、アベマキのカクト、サルトリイバラの実と次々秋を発見する。

ナツハゼ

コナラ
「黒岩ピーク」
K84から一度下り、再び登ると分岐がある(K76)。左折は保与谷池から境野、直進は山頂から黒岩と書かれた木製の道標がある。3年前にはなかった。羊歯の茂る踏跡を急登すると直進はコース外、左折黒岩と再び道標がある(K66)。コース外に進めば地蔵山岳から布見竜王山へ至るはずだ。

黒岩ピーク

黒岩
左折して一度下り、再び登ると黒岩ピーク351mにでた(K55)。ピークはコナラ、アカマツ、ソヨゴに囲まれ3等基準点が埋まっている。(2008年、公園化で黒岩ピークに展望台が建つ)

古宝山を望む
少し南に下がると、展望が開ける。南に古宝山、奥の焼、大岩岳、大峰山から六甲連山が、西に布見ヶ岳、有馬富士、北に目をやれば羽束山、大船山が見える。
「馬の背」
しばし休憩の後、南に下る。黒い岩が露出している。ここを黒岩というのだろう、表示板がかかっている。5分ほど下ったところが馬の背で、黒い露岩が馬の背の様に100mほど続く。

馬の背で
東大岩岳の馬の背の方が少し大きいかも知れない。赤黒い岩肌に緑青色の丸いコケがたくさんついているのは、このあたりの大気の環境がいいということを物語っている。尾根からUターンして下る途中の近道を急降下すると、保与谷池に流れ込む小川のほとりに飛び出した。しっかりした道が川に沿って続く。

ヤマボウシ

シバグリ
湿地帯になり、マムシに注意だと思っていたらやはり注意看板がかかっている。橋の袂に赤い実をたくさんつけているヤマボウシを見つける。共食いだが結構甘い。
「オミナエシの路」
池の脇を通る散策路に咲き乱れている黄色い花はオミナエシ(女郎花)だ。これを見ただけで今日の目的は十分達成だ。人が見つけたらたちまち取り尽くされてしまうだろう。これから訪れる人はそっとしておいてほしいものだ。

オミナエシ
続いてキキョウが、ワレモコウが続く。池の堤防にでる。ツリガネニンジンの群落、ハギの花も咲いている。

ツリガネニンジン

キキョウ

コスモス

マルバハギ
コスモスが輪だけ花をつけている。周遊2時間。里の秋はもうすぐだ。

手折りたき山懐の女郎花        ハナミズキ

*保与谷池周辺は、2008年度に県立「宝塚西谷の森公園」として整備された(2008.7.27)

                               関連ページ@2008.8.31 西谷の森公園
                                      A2008.1.08 変容する西谷黒岩
                                      B2003.3.16 西谷黒岩


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