宝塚 行者山 ツツジの西高尾根を歩く |
更新2023.9.5/作成2006.4.25やまぼうし
■行先:宝塚 行者山(415m)、 2.5万宝塚
■日時:2006.4.23(日) 曇
■同行:ハナミズキ
■コース
森の広場1010→ゆずり葉ピーク(1025〜1105)→西山堰堤→行者山東観峰(1130〜45)→行者山1200→ゆずり葉口分岐1210→鉄塔1220→西高校尾根→313基準点1235→白瀬川堰堤1300→西逆瀬台口1320
Route Map, GPSはこちら
行者山東展望台からの展望 |
春爛漫、一年で最も輝く時節を迎えた宝塚行者山西高尾根を歩く。全山コバノミツバツツジに包まれ、山腹のヤマザクラが際立つ。地図入り道標設置後初の登山となった。
「道標」
行者山は、2006年3月にゆずり葉コミュニティーの有志によってコースが整備され、6箇所の登山口から登れるようになった。要所には1万分の1の地図付きの道標20本が立てられ、やまぼうしもお手伝いさせていただいた(下記)。今回は、地域の月例登山に参加する。いつもは20名超える参加者だが、朝方の小雨で今日森の広場に集まった人は5名だけ。
ゆずり葉森の広場からスタート |
コバノミツバツツジの雑木林(コバノミツバツツジ回廊) |
「ゆずり葉ピーク」
散策路を少し上がると、コバノミツバツツジのお迎えだ。林床を覆っていた常緑の低木や下草が刈られ、明るくなった林は、ツツジが群生し、薄紫色に染まる。
林を抜けて、明るい尾根を登ると、ゆずり葉ピーク(234m)に着く。今朝の雨で数日続いた黄砂がなくなり、眼前の甲山や阪神の市街地がくっきり見渡せる。萌黄色に変身しつつある行者山の山肌には、ツツジの群落が続いている。
ゆずり葉ピークからの展望 |
「東観峰」
西山堰堤の内側から、急斜面の尾根を登る。コナラが芽吹き、アオダモが白い花をつける。ツツジが途切れることはない。ロープの助けを借りながら、尾根の台地に達すると、青葉台/北逆瀬台コースと合流する。
行者山東観峰 |
東観峰から宝塚市街を望む |
薄暗いぬた場を抜け出すと、小松林が広がる東観峰南テラスに出る。一気に展望が開ける。この少し上が東観峰(383m)で、360度の展望が待っている。東六甲から能勢の山々、阪神平野、大阪のビル群、大阪湾の向こうに生駒、金剛、和泉山地まで一望である。
「行者山」
北逆瀬台口へ下りる一行と別れて、行者山へ向かう。尾根筋を一度下って登り返したピークが行者山(415m)で、ケルンが積まれている。ただ、立ち木に囲まれて展望はない。少し手前の東面の中腹、行者山東展望台からは、東観峰を含めた阪神平野の展望が広がり、眼下のマンション群も甲山の風景に溶け込んで素晴らしい。(トップの写真)
行者山中腹から東観峰 |
行者山頂上 |
「白瀬川源流」
光が丘とゆずり葉台を結ぶ峠(370m)へ下りる。ここには大きなヤマザクラが2本花をつけている。少し西へ進んだ地点が、六甲縦走路との分岐点だ。軽四が入れるほどの幅となった道を、ゆずり葉台方向に下る。
六甲縦走路分岐にはヤマザクラが2本 |
鉄塔#27と譲葉山 |
道が大きくカーブする所の道標を左折して、白瀬川源流コースに向かう。このポイントにもヤマザクラがあり、紫色のミツバツツジとのコントラストが見事だ。しばらく南下すると、左手に白瀬川源流コースの分岐がある。ここはテープだけで、道標はない。
「西高尾根」
鉄塔#27に突き当たる。送電線が東六甲の譲葉山から樫が峰に続く。尾根を東進すると急激な下りとなる。トラロープが延々と下に続いている。鞍部に下りる。ここもミツバツツジが満開である。山腹にはヤマザクラが孤高を誇っている。
313Pへはトラロープの連続 |
313Pの基準点 |
少し登ると地形図の313Pに出る。基準点が埋まっている。ここからは行者山全体を横から眺めることができる。結構ガレ場が多い山である。眼下の風景も行者山に劣らず素晴らしい。
313Pから鉄塔方向を振り返る。背後は譲葉山 |
313Pから行者山を望む |
「白瀬川堰堤」
ここからの下り道は2通りある。少し戻って宝塚西高校へ下りる(西高尾根)か、このまま尾根を直進して白瀬川堰堤に下りるかである。まだ未踏の後者を選ぶ。
313P |
堰堤(地震計あり) |
白瀬川堰堤 |
かみそりの刃ような細い尾根を下る。足元に砂防ネットがあるから、工事のための道かも知れない。雑木林に入り込み、道が不確かになる。分岐らしいところで迷走する。方向を確かめて、羊歯とミツバツツジのヤブコギをすると、目の前が明るくなり、堰堤の端に出てきた。
ミツバツツジ満開のどんぐり広場 |
若者がたむろする堰堤の内側を通り抜け、尾根筋に上がると、往路の西逆瀬台コースに合流する。再びミツバツツジの尾根筋を下り、どんぐりの広場に降り立つ。西逆瀬台口はすぐそこである。どこまでもコバノミツバツツジが続く行者山であった。◇◇◇
ゆずり葉コミュニティ有志の手で道標の設置(2006.2.19ゆずり葉の森広場)
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