東播磨の名峰 千ヶ峰
三谷コース〜市原コース
作成2006.5.7やまぼうし

■山名:千ヶ峰(1005.2m)  2.5万丹波和田
■日時:2006.5.4() 晴れ
■同行:ハナミズキ
■コース
農業公園1010→三谷登山口1040→雄滝・雌滝1055→岩座神コース分岐1145→千ヶ峰山頂(12251305)→市原峠1355→市原登山口1435→林道記念碑1455・・・農業公園1510
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千ヶ峰(右のピーク)
千ヶ峰は東播磨の名山にふさわしく、雄大で、頂上からは淡路島から氷ノ山まで一望である。兵庫50山、兵庫森林浴場50選に選定されている。三谷コースから市原コースを周回する。

「農業公園」
 中国道滝野社ICからR175を西脇へ。水を張ったばかりの田んぼにこいのぼりが泳ぐR427を北上する。多可町へ入ると、前方に雄大な千ヶ峰が見え出す。

農業公園(ハーモニーパーク)

三谷登山口
千ヶ峰登山口表示を左折して三谷の農業公園(ハーモニーパーク)を目指す。周回するため、農業公園下の駐車場(290m)に車を止めて、ここから舗装の車道を三谷登山口まで歩くことにする。登山口駐車場(410m)までの上り30分は結構きつい。
「三谷渓谷」
 20台以上は置けるトイレ付きの駐車場は満杯に近い。ここまで歩いてくるハイカーはいない。熊出没注意の登山口案内板からスギ、ヒノキの植林帯に入り込む。2km、90分の道標がある。2.5万地形図の破線の道は、今はあまり使われていない踏跡のようで、手前の三谷渓谷沿いにハイキング道がつけられている。渓谷の左岸の道はすぐ右岸へ、更に左岸に渡る丸木橋の上流が雄滝、下流が雌滝である。

雄滝(上流)・雌滝(下流)を分ける丸木橋

林間から雄滝を見る
林間から長い雄滝が覗く。左手に深い渓谷を見ながら徐々に高度を上げ、上流部(605m)の浅瀬を右岸に渡る。鬱蒼とした植林地の木の根道に入り、水音も遠くなった。標高640m地点に、あと60分の道標がある。
「尾根の階段道」
 林間尾根の直登道となる。丸太階段と所々にトラロープがある。標高770mで、岩座神(いさりがみ)コースの分岐点に達する。一息入れて、再び丸太階段の直登道を上る。植林地とコナラ、リョウブの雑木林の境界線の道は、どこまでも一直線に続き、上を見るのもいやになる。リョウブは新芽が出たばかり、ミツバツツジはまだつぼみ、ヤマザクラがまだ咲いている。

岩座神コース分岐付近

頂上直下の熊笹道
標高880m付近から熊笹の道になり、背後の展望が開けはじめる。麓の多可町や篠ヶ峰をはじめとする氷上との境界の山々が霞む。丸太階段は段差が大きく、えぐれて崩れているものもある。天空が開け、やっと頂上へ這い上がる。延々と、長い梯子段を上ってきたという感じ、下りでは膝を痛めそうだ。
「山頂」
 細長い草原の山上には20人ほどのハイカーが憩う。南無妙法蓮華経の石柱の下の三角点(1005.2m)にタッチして、弁当を広げる。GPSの高度計はジャスト1005mを示す。地上気圧が安定しているからだろう。正確だ。

千ヶ峰頂上
360度の展望は素晴らしく、霞んではいるが、南に淡路島が、北に白く光るのは氷ノ山だろうか。途中から同行した地元滝野町の単独ハイカーさんがいろいろとガイドしてくれる。妙見山、笠形山、段ヶ峰、篠ヶ峰、竜ヶ岳、カヤマチ山、粟鹿山等々。天気がよければ明石大橋の橋脚も見えるのだそうだ。

山頂から市原コースを俯瞰
広々とした草原状の尾根を市原峠に向かう。足取りも軽く、先行するのは80歳近い老夫婦、なかなか追い越せない。下山路を誤って、途中から引き返してきたという加西市の中学生の親子連れ共々、6人が同行することとなった。これも何かの縁だろう。市原峠への途中から振り返る千ヶ峰は、鋭く突き上げている。

市原コース途上からの千ヶ峰
「市原峠」
 尾根筋を緩やかに下ること小一時間で、市原峠(765m)に下りる。市原から林道がここまで通じ、車が数台停まっている。ここからなら山頂まで楽勝だろう。神埼側からも林道が上がってきているが、通行はまだのようだ。

市原峠

二本杉の地蔵
林道を歩くという単独ハイカーさんも、老夫婦が山道を下っていくのをみて、ついていくことになった。植林地を急降下すると、二本杉地蔵(660m)で再び林道に合流した。少し林道を歩いてから、再び山道へ入る。老夫婦は停めていた軽4で下山、単独ハイカーさんは林道歩きする。

市原コースを下山する

市原コース登山口の林道記念碑
林道ができてから、歩く人が少なくなったのか、渓谷沿いの岩ゴロ道は倒木も多く、荒れて歩きにくい。市原登山口の道標のある小広場(390m)に降り立つ。ここからは舗装の林道を歩く。地形図にない林道が、左から、次いで右から合流してくる。林道完成記念碑のある大きな広場(300m)にでる。トイレもあるから、嘗てはここが登山口であったようだ。林道を歩いてきた単独ハイカーが追いついてきた。
「トラック」
 さて、これからぐるりと山すそを回り、もとの農業公園まで戻るわけだが、車道歩き2時間は覚悟しなければならない。とろとろと歩き始めると、夫婦岩近くで伐採木を積んで作業中の中型トラックがある。挨拶を交わしながら通り過ぎようとしたら、荷台でよかったら農業公園まで行くから送りましょうと。渡りに船、こんなに有難いことはない。山仕事スタイルの運転手さんのご好意に甘え、一行6人は荷台へ飛び乗る。僅か10分で農業公園の駐車場へ戻る。

千ヶ峰を遠望(右端ピーク)
お礼の言葉を申し上げると、またおいでと、Uターンして戻っていった。わざわざ送ってくれたようだ。嬉しかった。ありがとう。

万緑や荷台へリュック放り上ぐ     ハナミズキ


関連ページ:播州千ヶ峰 2007.11.15

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