播磨 七種山から七種槍 |
作成2006.5.27やまぼうし
■山名:七種山(683m)、七種槍(577.3) 2.5万 寺前
■日時:2006.5.22(月) 曇
■同行:ハナミズキ
■コース
福崎IC 0900…野外センタ0915→山門0950→七種滝1020→七種神社(1030〜40)→七種山(1135〜1200)→七種槍(1345〜1355)→岩尾根→金取岩1515→野外センタ1610
Route Mapはこちら
岩尾根から七種山(左)と七種槍 |
七種山(なぐさやま)から七種槍を周回する。健脚向きだが、七種の滝を巡ったり、スリルと緊張の岩尾根歩きがあったりする変化に富んだコースだ。七種山は兵庫森林浴場50選、七種滝は兵庫八景の名勝に選定されている。
「野外活動センタ」
福崎ICから「七種滝」の道路標示に従って「福崎町青少年野外活動センタ」へ車を走らせる。宿泊施設もある野外センター(標高150m)には無料駐車場がある。
青少年野外活動センター |
この先、山門や滝の直下まで車が入れるが、周回予定なのでここに停める。先行車は2台だけである。管理人さんからルートマップを戴き、簡単な説明を受ける。七種槍周回は6時間とのこと。明神山でお会いした「明神三郎」氏のパネル写真が展示してある。
「七種滝へ」
空模様を心配しながら、舗装の林道を七種滝に向けて歩く。沿道にはタニウツギ、モチツツジが咲き乱れる。山腹の林は台風による倒木著しく、手付かずのまま放置されている。最奥の民家を過ぎて、小滝林道分岐を右に見送る。「二本杉」を過ぎて、山懐に入り込む。七種山は確認できないが、左に一際高くそびえるのは七種薬師(616.2m)のようだ。七種山(683m)と七種槍(577.3m)を合わせて七種三山と呼ぶようである。
金剛城寺旧山門 |
太鼓橋と虹ヶ滝 |
40分ほどの歩行で、金剛城寺旧山門に着く(240m)。ここからは参道となり、堰堤もある渓谷を曲折しながら登りだす。雌滝、夫婦滝を過ぎてしばらくで参道が終わる。道脇に数台分の駐車スペースがある(330m)。車から下りて来た姫路の老夫婦としばらく同行する。滝巡りの遊歩道は、倒木のため閉鎖されていた。
七種滝、落差72m
七種神社
駐車場からすぐに鳥居があり、太鼓橋が掛かっている。その向いは虹ヶ滝である。岩場を伝いながら、八龍滝を経て七種滝の下に出る。雨続きで水量の増した落差72mの滝は、壮観そのものである。しばし感動に浸る。滝つぼから戻って、石段を登ったところが七種神社(400m)である。境内から滝を中段から眺めることができる。
「七種山」
神社境内の左手に、七種山への取り付きがある。いきなり、トラロープの岩登りになる。本来トラロープは区域表示用で、ザイル代わりにしてはいけない。10分ほどの岩登りで、七種滝の最上部に出る(460m)。ここで滝を巡る遊歩道と分かれて、山頂へ向かう。
七種山頂上 |
一転してアカマツやコナラの雑木林となり、木の根を掴みながらの急登する。標高650mの「展望岩」でようやく周囲が開け、これから辿る七種槍への稜線が霞んで見える。七種槍方面への分岐を過ぎて、すぐ山頂(683m)に到着する。松の倒木がかかる山頂は、立ち木に遮られ、展望はごく限定的である。備え付けの白木箱にある雑記長に、今日始めての記帳をする。
つなぎ岩から七種槍展望 |
昼食後、ロープを伝って「つなぎ岩」へ下りてみる。幅5mほどの岩が40cmほど離れ、その間は15mほど落ち込んでいる。跨ぐのが少々怖い。ここからの七種槍の眺めは秀逸だ。
「七種槍」
山頂から少しバックして、表示に従って七種槍、七種薬師方面に進む。数十本はある倒木を這いくぐり、夢前町、七種薬師との分岐を右(東)に取る。スギ、ヒノキの植林地帯を急降下し、390mの鞍部に達する。道標があり、ここから小滝林道へ下ることができる。
七種槍への道 |
七種槍三角点 |
展望のない林の道を、何度か上り下りを繰り返して1時間45分、最後に七種槍へ急登する。山名を「こうじゃが峰」というのだそうで、山頂には三角点(577.3m)があるが、立ち木に囲まれ展望はない。
「岩尾根」
七種槍から稜線を南下する。一転して、岩場の道になる。馬の背やカミソリの刃のようなやせ尾根が連続して、緊張する。隋所にトラロープがかかるが、雨天や強風時は危険だ。
七種槍南壁を下る |
岩尾根歩きが始まる |
行く手には、これから下る野外センターや田口奥池が、振り返れば七種槍と七種山の展望が素晴らしい。東側には、播但道路を挟んで笠形山が霞んでいる。奥山の三角点(393.4m)を通過する。
岩尾根から七種山
金取岩(357m)から鎖場をすぎた地点に野外センターへの近道があるが、閉鎖されていた。下山の目印となっていた鉄塔に下りてきた(315m)。ここからピーク(350m)へ登り返し、野外センタの道標に従って右(西)へ下りる。この先、稜線に道は続いているが、通行止め表示してある。
岩尾根から鉄塔と田口奥池・野外センタ(右下)を望む |
「センターへ」
モチツツジの咲き乱れるズルズルの急坂を、次の鉄塔を目指して下る。6時間を越える長丁場の歩行で膝がガクガクだ。林間にコバルトブルーに輝く田口奥池が見え出し、ようやく池端に降り立つ。
野外センタへの下りピークより七種山(左奥)と七種槍を振り返る |
池の縁を回り、野外センターに戻ってきた。管理人さんに無事の下山を報告する。土日は、マイクロバス組を含めたハイカーで賑わったそうだが、今日は私共だけだったようである。
コバルトブルーに輝く田口奥池に下る |
帰途、田口奥池から七種山を振り返る。天気が持ち直し、前衛の山々の後ろに僅かにピークが覗いている。都合7時間、我ながら良く歩いたものだ。名産のもちむぎ畑の中を福崎ICへ向かう。
天の水七種の滝となりにけり ハナミズキ
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