宝塚 布見ヶ岳・竜王山・天狗松
 

2006.10.8 やまぼうし
■日時:2006.10.3(火) 晴れ 暑し
■山名:布見ヶ岳366.2m、布見竜王山367.8m、天狗松339.8m
■場所:宝塚市 2.5万武田尾 
■同行:なし
■コース:
千刈ダム清之瀬橋12:25→布見ヶ岳北峰12:55→布見ヶ岳三角点13:15→峠13:40→農道14:00→布見峠1420→布見竜王山15:00→天狗松15:35→妙見堂15:45→車道16:00→宝山寺16:15→清之瀬橋1635
Route mapはここ

波豆からの布見ヶ岳
宝塚西谷の千刈ダム周辺の低山で、それぞれは登ったことがあるが、周回するのは初めてである。夏場はほとんど歩かれていないようで、樹木が生い茂り、踏跡も薄く、おまけにクモの巣天国であった。このコースはヤブ好みで、展望が利く冬枯れの季節がよさそうだ。
「布見ヶ岳北峰」
布見ヶ岳は実に10年ぶりとなる。波豆清之瀬橋近くの民家にお断りして庭に駐車させていただく。布見ヶ岳へは、民家の庭を横切り、渡り板を渡って、山すその薄暗い踏跡道(地形図の破線)を進むのが普通だが、今回はすぐ右の稜線に取り付く。

取り付きは渡り板から右の稜線へ

布見ヶ岳北峰
はじめはヤブでうろうろするが、少し登ればすぐに稜線上に明瞭な道が見つかる。雑木林の中の道は幅1mもあるから、地形図にないのがおかしい。右手の樹間から時々千刈ダムが覗く。雨で水路となりそうなU字の道を急登すると布見ヶ岳北峰(340m)に達する。祠が祀られお神酒がころがっている。展望はない。
「布見ヶ岳」
一息入れ、布見ヶ岳を目指して南下する。倒木とクモの巣の荒れた道だ。ヌタ場付近で、左手から踏跡が合流してきた。地形図の破線にある波豆と境野を結ぶ峠(仮に布見峠とする)からの道だろう。一度下って登り返すと布見ヶ岳三角点(366.2m)だ。10年前、ここからの羽束山の展望が忘れられないが、今日はコナラ、ソヨゴなどが邪魔してかすかに覗く程度である。

布見ヶ岳三角点
さらに南下する。K881と書かれた境界石が現れ、以降数字が増す。神戸水道局を現す「神水」と書かれた石柱もある。地形図の破線はゆるく東にカーブして麓に下りるようになっているが、それらしい分岐が見つからない。とうとうK899の境界石の峠の十字路へ下りてしまった。右手(西側)は10年前に下った千刈ダムへの道だが、倒木だらけで大荒れだ。
「境野」
左手に下る。こちらも薄暗い。K911でタメ池の横に出てきた。目の前に酪農センターから境野へ続く農道が広がっている。予定よりだいぶ南におりてきてしまった。車が十分通れる道を北上する。やがて広場で行き止まり、ここから踏跡道となる。

ため池の横から農道へ下りる

布見ヶ岳取り付きの波豆と境野を結ぶ峠(仮称布見峠)
左手に山に分け入る道があり、テープがたなびいているから、これが稜線へ続く道だろう。ヤブが深くなった踏跡をさらに北上、峠のピーク(275m)に達する。手製の案内板があり、布見ヶ岳、清之瀬橋の分岐を示している。波豆の清之瀬橋から山すそを入った場合は、ここが布見ヶ岳への取り付きなのだ。
「布見竜王山」
清之瀬橋方向は、倒木多数のU字溝の道が下っているが、今日はここから右手の山に取り付く。古い青テープに誘導されて踏跡道を最初のピーク(320m)に上がる。基準点が設置されている。一度下り、再び登り返すと二つ目のピーク(340m)で、ここにも基準点がある。背後に布見ヶ岳が、前方に竜王山が大きく立ちはだかって見える。

樹間に竜王山

布見竜王山
踏跡も定かでなくなってきたが、再び現れた境界石K407からK411へと辿る。シダをかき分けて飛び出したところは布見竜王山(基準点367.8m)の参道で、古い鳥居が目の前であった。参道側からの取り付きを見つけるのは難しいだろう。布見竜王山の祠は相変わらず透明な波板の屋根の下にあり、あたりはきれいに清掃されている。
「天狗松」
3度目のお参りをしてから天狗松に向かう。直距離で400m、樹間からNHK中継アンテナが覗く。相変わらずの踏跡道だが、今までよりも明瞭であり、境界石が続いている。K426からK431へと調子に乗って歩いているうちに基準点ピークへ達し、そこから南向きに下り始める。これは黒岩へ続く道のようなので、あわてて引き返す。やはり途中で分岐を見過ごしていた。天狗松方向に軌道修正する。

NHK中継アンテナと天狗松三角点

妙見堂と天狗松
境界石番号が頻繁になり、K434K450で峠の十字路にでる。直進して、シダの繁茂する踏跡をかき分けると、NHK中継アンテナのある天狗松三角点 (339.8m)に出てきた。頭から顔、体中が払い損ねたクモの巣でねばねばだ。広くなった巡視路を下ると、天狗松のある妙見堂の裏手に出てきた。縁日が近いのか、きれいに清掃され、花が飾られている。

「宝山寺」
関電の巡視員がひとり登ってきた。本日初めてお会いする人である。土の流されてしまった参道の階段を下り、猪よけの電線を跨ぐと、NHKケーブル埋設表示のある登り口である。民家横から県道に下りる。

宝山寺山門

彼岸花
彼岸花の咲き乱れる宝山寺に寄り道する。境内からいま辿ってきた天狗松と竜王山が西日に輝いて見える。一方通行の車道を歩き、清之瀬橋へ戻る。本コースはヤブ好み向きで、冬枯れの季節に良いだろう。

宝山寺から天狗松と竜王山(奥)を展望、布見ヶ岳は右手奥でここから見えない

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