東六甲 樫ヶ峰から大平山
逆瀬川源流を行く
更新2024.1.3/2006.10.30やまぼうし
■山名:樫ヶ峰(464m)、大平山(681.2m)、譲葉山(514m)
■場所:西宮、宝塚市境 25千宝塚
■日時:2006.10.28() 晴れ
■同行:単独

■ルート
ゆずり葉緑地公園0930→樫ヶ峰1020→やせ尾根→焼石ケ原1215→小笠峠(13001325)→逆瀬川源流→六甲縦走路1415→大平山1425→大谷乗越1450→譲葉山1535→エデンの園1610
Route map はこちら
今日はぎっくり腰回復後のリハビリ登山。用心のため、新調したワコール製の脚サポーターをつけて近くの東六甲山系を歩く。社家郷山系の樫ヶ峰から焼石ケ原を経て小笠峠へ、逆瀬川源流を遡り大平山から縦走路を経てゆずり葉台に下る周遊コースにする。

ゆずり葉緑地公園と樫ヶ峰(左)
「樫ヶ峰」
色づき始めたスズカケのゆずり葉緑地公園を上り、岩倉橋(230m)から取り付く。バス利用なら阪急逆瀬川からゆずり葉台バス停が近い。ガードレールの切れ目から逆瀬川右岸を少し遡ると、左手にテープが集中しているところが樫ヶ峰への取り付きで、関電巡視路ともなっている。いきなりの急登、プラ階段も崩れが目立つので足元注意。

岩倉橋の取り付き

巡視路からゆずり葉公園を望む

展望が開け、背後に宝塚市街や甲山が広がる。ゆずり葉公園のドーム型の砂防モニュメントが一際目を引く。15分ほどで鉄塔(新神戸線#28)(325m)に着き、一息入れる。雑木林を抜けると社家郷山系の肩(400m)に達する。分岐があり、右手の稜線に進む。左手はゴルフ場への下り道で、以前に反対方向から縦走してきた時に、誤ってゴルフ場へ降りてしまったことがあった。

雑木の中の樫ヶ峰頂上
稜線はザレ地で、南側に大阪湾の展望が広がる。林に入り、西宮教育キャンプ場からの道が合流すると樫ヶ峰である。頂上を示す大きな道標と「社家郷山」と刻まれた石柱がある。標高は、25000地形図では457m、宝塚市都市計画測量図では464.4m、道標表示は461.1mでどれが正しいのやら。雑木林の中で展望はきかない。

馬の背展望台から南の展望
少し先が社家郷山系随一の馬の背展望台である。360度に近い展望で、甲山、西宮ゴルフ場、大阪湾、六甲、ゆずり葉山系が広がる。関空や、葛城・金剛山から和泉山地は霞の中である。

馬の背展望台から大平山
正面にこれから登る大平山のアンテナが見える。一度下って登り返したところが東三ツ辻出合(465m)で、南にキレット展望台、キャンプ場への道が下っている。このまま直進すれば西三ツ辻出合、小笠峰出合を経て小笠峠に至るが、今日は少し先の分岐(460m)から逆瀬川上流の焼石原へ下りて、小笠峠へ出ることにする。
「焼石原」
立ち木に掴まりながら急降下すると、砂礫の支尾根に乗る。正面にゆずり葉山系、左手に大平山、右手にエデンの園から宝塚市街を見る展望尾根だが、風化した花崗岩が崩れやすく、落石注意だ。

焼石ヶ原への下り(やせ尾根)
20分の下りで逆瀬川支流の岩ゴロの河原に降り立つ(340m)。水の枯れた河原を下ると堰堤に突き当たるので、左を高巻いてその下に降りると本流の河原にでる。広場に焚き火跡があるが、おそらくここが最も上流のキャンプ地だろう。

焼石ヶ原に降り立つ(左尾根から)

逆瀬川上流の岩稜地帯
流れを左岸に渡り、木のペンキ跡に従って上流を目指す。河原のような道のようなところを進むと突然岩稜にぶつかる。境界石があるので、ここをよじ登るとその先にずっと小高い岩山が続き、エデンの園と小笠峠を結ぶ道の大きなガレ場に繋がっている。いつか来た道だった。ルンルン気分で小笠峠の県道に向かうが、不法投棄のゴミの多さに愕然とする。ガードレールの切れ目から県道に出て、小笠峠方面へ下り、緩やかに登ったところに樫ヶ峰への取り付き表示がある。
「逆瀬川源流」
県道を反対側に渡り、ガードレールを跨いで逆瀬川源流に向かう(420m)。道標はないが、木の枝に紐がぶら下がっている。陰気な谷で、あまり良い気分ではないが、ヨメナが群生している。行く手に堰堤が立ちはだかる。堤に腰掛けてパンをかじり、これからの急登に備える。源流一帯は震災での崩落がひどく、治山工事がなされたと聞くが、今回はその後のはじめての登山である。

ガードレールを越えて源流へ

逆瀬川源流の堰堤

支尾根を急登する
第2の堰堤はコンクリートの白さが目立つ新しいものだ。第3、4堰堤まで堰堤の左を高巻きながら乗り越えていくが、やがて岩稜の支尾根に取り付き、源流からどんどん離れだす。遠方から第5、6の堰堤を確認したが、丸太階段もあるこのルートは堰堤工事とともに作られた新しい道で、以前の源流コースとは明らかに違う。

支尾根ピークから社家郷山系と観音山(右奥)
小ピーク(580m)に出て視界が開ける。社家郷山系の向こうに甲山や阪神平野が広がり、右手には観音山から奥池方面が覗く。再び雑木林の中を登り、T字路を右に小山を越えて六甲縦走路に合流した(680m)。ここには小笠峠へと書かれた手製の表示板がぶら下がっていた。

六甲縦走路へ合流

大平山下管理道(道標31)へ
「大平山」
縦走路を東に進み、NTT船坂無線中継所の管理道に出る。三角点へは、対面の小道を行くか、道路を左から巻いてゲート脇からヤブに入る。大平山三角点(681.2m)にタッチして、隣接するもう一つの無線中継所脇に下りる。

NTT船坂無線中継所

大平山三角点
管理道を歩き、標識のあるところから階段を下りて再び縦走路へ入る。地形図の破線は小笠峠に下るようになっているが、ここは廃道でフェンスに阻まれて車道に出られない。素直に縦走路を進み、鎖の手すりつきの急坂を下れば、大谷乗越の車道(510m)に出る。
「譲葉山」
一服してから縦走路を宝塚塩尾寺方面に向かう。途中で地形図にある譲葉山514m’東峰)に立ち寄る。雑木のピークで展望はない。この山系には地形図にないもう一つの譲葉山526m(中峰)がある(S55年以前の地形図)。ほかにも磐座のある北峰524m、最も標高の高い西峰555mもある。

譲葉山514m(東峰)(地形図表記)

譲葉山526m(中峰)
岩倉山手前のゆずり葉台分岐(道標34)から下る。行者山、光が丘への分岐を左に見送り、エデンの園バス停(290m)へ下りて今日のリハビリ登山を終える。約6.5Hの歩行だったが特に問題なし。脚サポーターの効果があったようだ。

エデンの園と大平山

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