UP 2007.2.10 yamaboushi
宝塚 愛宕山
■日時:2007.2.7(水)  晴れ
■場所:愛宕山(335m) 宝塚・川西市境界 2.5万広根・伊丹
■同行:なし
■ルート:
  阪急山本1015→大聖不動尊参道→中山取付き1100→満願寺西山1142→トツケ峠(1230〜55)→愛宕山1310
  →愛宕原GC1400→石切山1450→釣鐘山1510→阪急川西能勢口1545
                        Route map

中山縦走路交差鉄塔から見た愛宕山

天気もいいので宝塚で取りこぼしていた愛宕山へ出かけてみる。満願寺からピストンすれば簡単だが、今日は阪急山本駅から中山連山の満願寺西山を経由して上り、帰りは満願寺から石切山・釣鐘山へ足を伸ばすことにする。


「中山連山」
 阪急山本駅からは、これから登る中山連山が良く見渡せるが、稜線東端の山火事の跡が痛々しい。駅北口から左側の車道を進み、階段で最明寺川に下りてガードを潜って平井山荘住宅入口へ出る。住宅のはずれから宝教寺の看板に従って渓谷沿いの参道に入る。

渓谷の参道を登る

切畑川堰堤
中国風の大聖不動尊山門を潜り、辰巳橋を渡り、正面の階段または左手の道を登る。右手は最明寺滝で行き止まりになる。真新しい切畑川堰堤横の階段を上がり、次の分岐を左手の中山最高峰へとる。右手は井植山荘から満願寺へ至る道である。


中山への取付きはロープ

鉄塔へロープ付きの岩場を這い上がる
一汗かいたので着替えをしていると、2,3人のシニア単独ハイカーが追い抜いていった。中山連山東端の取付きは、ロープもある急傾斜の岩場で、標高差100mにもわたる。しっかりした岩場なのでロープに頼らないでも滑ることはない。稜線の関電鉄塔にたどり着くと360度の展望が広がり、大阪湾、阪神市街、六甲連山が一望である。北側にはゴルフ場を挟んで、川西、猪名川の住宅地が広がる。

鉄塔から満願寺、石切山を望む

鉄塔から中山最高峰方面を望む
縦走路には山火事で黒焦げの木々がまだ残っている。ハイカーの火の不始末だいわれるが、いつも同じ場所から出火することから放火と見ていいだろう。この一帯は森林ボランティア「櫻守の会」のメンバーが焼け跡の整備に当たっており、大分綺麗になってきた。
「愛宕山」
 次の交差鉄塔付近から二つのピークを持つ愛宕山が展望する。ゴルフ場に囲まれてしまっているが、辛うじて中山連山に繋がっている。赤白鉄塔の少し先の盛り上がりが、三角点のある満願寺西山(点名最明寺)361.6mである。縦走路から少し外れているのでハイカーは気づかないことが多い。その先にNo14/15を示す関電の火の用心標識があり、No14が愛宕山方向を指している。しっかりとした落葉道が下っているから間違いないだろう。


交差鉄塔付近から愛宕山、取り囲んでいるのは愛宕原ゴルフ場


赤白鉄塔と満願寺西山ピーク(三角点)

ゴルフ場境界の痩せ尾根を渡る
横枝がうるさいが、二つのゴルフ場の境界の痩せ尾根を下る。鞍部に近づくと、ゴルファーの歓声が間近に聞こえ、あたりにロストボールが散乱している。いつ飛んでくるか分からないボールに身の危険を感じて足早に通り過ぎようとしたが、いつの間にか踏跡を見失なってしまった。とにかくヤブの中を315mPへ上り返す。コシダに覆われたピークで踏跡を発見したが、再びヤブに消える。

シダと雑木の315P

満願寺とけやき坂を結ぶトツケ峠
方向を見定めて峠に向かって下ったつもりが、けやきヒルゴルフコースに飛び出してしまった。身を潜めて女性ゴルファーをやり過ごし、もう一度ヤブコギで満願寺とけやき坂を結ぶ峠道(トツケ峠)に降り立つことができた。握り飯をほお張りながら、愛宕山への取り付きを探し求めてうろうろする。荒れた林の中に、巨大なヤマザクラが数本ある。櫻守の会員としてはすぐにでも、手を差し伸べてやりたいところだ。


峠道に転がる巨岩とヤマザクラ
さび付いた標識が転がっているところの木の枝にテープの跡があるのでこの辺から這い上がれば何とかなるだろう。少しのヤブコギで、稜線につけられた道に出会う。はっきりした小道が愛宕山の西峰に、さらに東峰335mに続いていた。

愛宕山頂上
スギ、アカマツ、コナラ、ソヨゴ、アセビ、ヒサカキなど雑木に囲まれた東峰には、お堂の跡と二つの石灯篭があるから、嘗ては信仰の山であったのだろう。ゴルフ場の開発で取り残されてしまったようだ。展望はない。さらに東に向かって踏跡が下っているが、関電鉄塔への巡視路だろう。その先は地形図を見るとゴルフ場である。


ゴルフ場から峠道へ入る

愛宕原ゴルフ場
元の道を峠に戻り、満願寺方向に歩を進める。すぐに愛宕原ゴルフコースにでてきた。ショットの合間を見計らって、カート道を急いで下り、クラブハウスのある正面に回り込む。満願寺と多田神社を結ぶ道路に合流し、満願寺墓地の北のはずれから石切山へ取付く。簡単な木の札がかかっている。
「石切山・釣鐘山」
 こちらはポピュラーなハイキングコースで、一組の中年夫婦とすれ違う。右手には宝塚雲雀ヶ丘の老人マンションや宝塚造形美術大学を、左手には川西、猪名川の住宅地を見ながらの散歩道である。

石切山三角点

石切山切り開きから猪名川、伊丹空港を望む
石切山三角点283.7mは木立に囲まれているが、直下の切り開きからは、猪名川と伊丹空港の展望が素晴らしい。少し東へ下った釣鐘山205mにはNHKのテレビ中継アンテナが、隣には慈光院の仏舎利塔があり、麓から良く目立つ。

釣鐘山頂上とNHKテレビ中継所

釣鐘山慈光院感謝道の石段

雲雀丘住宅地を川西能勢口へ
数百段の石段で、雲雀丘山手住宅地に下りる。石段を振り返ると、釣鐘山慈光院感謝道の碑がある。住宅地の中を、道を尋ねながら川西能勢口駅に着く。
やまぼうし

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