更新2023.9.15/2007.4.4 yamaboushi
宝塚 白瀬川源流から岩原山
 ■日時:2007.4.1(日) 曇一時雨 黄砂
 ■山名:譲葉山(526)、岩原山(573)
 ■メンバ:ゆずり葉コミュニティの皆さん10名
 ■ルート:
  ゆずり葉森の広場1010→白瀬川源流→行者山下→六甲縦走路→譲葉山→
  岩原山 (昼)→大谷乗越→小笠峠→エデンの園→ゆずり葉緑地→森の広場1400

周辺 MAP

 ゆずり葉コミュニティでは毎週日曜日、裏山の行者山定例登山を行っているが、今日は宝塚最高峰の岩原山まで足を伸ばす。前夜の雷雨は上がったものの、黄砂で視界はきかない。集合したのは常連の10名で、リードするのは福祉部会長を務めるKさん。いまや人気上昇中の行者山ですが、ハイキングコースを整備したのはこのお方である。
白瀬川源流
*本コースは落石危険です。通行にご注意ください(2023.9.15)
さて今日は行者山をパスして、逆瀬川の支流「白瀬川」の源流を遡り、六甲縦走路を西へ大谷乗越からエデンの園へ戻る大回りコースを行く。

白瀬第2号堰堤から源流へ

ヤマザクラも開花
わんぱく原っぱからドングリ広場を経て、西尾根を登る。コバノミツバツツジの開花は、早いのやら遅いのやら、まだら模様で、昨年と様子が違う。尾根から白瀬第2号堰堤に下り、白瀬川左岸を遡行する。昨夜の雨で清らかな流れをつくっている。雑木林の中に、クロモジやヤマザクラが花をつけている。

堰堤を乗り越えて

巨岩転がる渓谷
だんだんと谷が狭まり、古い堰堤をいくつか越える。そのたびにロープの助けを借りる。崩れ落ちんばかりの崖が迫るところもある。最後の穴あき堰堤を越えると、苔むした小岩がゴロゴロする渓谷となり、流れも岩の下に潜る。やがて水も涸れ、落葉の降り積もる谷となる。源頭は雑木林の中にあった。

白瀬川最後の堰堤
尾根筋に出て、エデンの園からの道に合流し、行者山北麓から六甲縦走路へ取り付く。関電鉄塔の火の用心標識を左に、岩倉山反射板への分岐を右に見て、六甲縦走路へ出る。
二つの譲葉山
西方に向かう。正面のこんもりした山が地形図にある譲葉山514m(東峰)である。少し行き過ぎたあたりのクマザサから取り付きがあるが、注意しないと見過ごす。頂上は立ち木に囲まれ展望はない。前方に再びこんもりした山が見えてくる。こちらも譲葉山526m(中峰)で、曲がり角の縦走路表示の道標付近に取り付きがあるが、やはり注意しないと見すごしてしまう。

譲葉山中峰526m

譲葉山東峰514m

町内会の皆さん
526mの譲葉山(中峰)によりみちする。青や赤のテープが続いているので迷うことはない。座るスペースもない薄暗い林の中に譲葉山の標識が立っていた。三角点もないので、標識がなければどこがピークか分からないだろう。元の縦走路へ戻り西進を続ける。北側の立ち木の間に名塩の住宅街が見える。

岩原山分岐6叉路(道標33)

宝塚最高峰 岩原山573m
岩原山の分岐点(道標NO33)に到着。ここは6叉路で、縦走路から岩原山、岩原山迂回路、555ピーク、赤子谷へ道が分かれる。宝塚岩原山へあと300mの道標に従って、ひと登りして、頂上へ立つ。展望はないが、ここで昼飯とする。小雨がぱらつき出したので、すぐ出発。若い女性の一団とすれ違いに元の縦走路へ戻る。エデンの園ナダウラ堰堤へ下る道、ついで焼石ヶ原へ下る道(下記)を左に見ながら大谷乗越の車道に下りる。何人かのハイカーとすれ違うが、休憩中の中年カップルは青春18切符で豊岡から来られたという。
焼石ケ原
車道を小笠峠に向かう。盤滝トンネルの通行料を節約するため、この峠を行き来する車は多い。展望絶佳であるヘヤピンカーブ付近は、高いフェンスに囲まれ、おまけに阪神平野は黄砂に霞んでしまっている。この道路は不法投棄ゴミのオンパレードで、谷に投げ捨てられたものは拾い上げようもない。高いフェンスはそのためにつけられたようだが、全く情けないことである。

崩落進む焼石が原

社家郷山系のタムシバ
小笠峠の手前から車道を離れ、社家郷山系とゆずり葉山系に挟まれた逆瀬川渓谷をエデンの園に下る。ミツバツツジの群生を分けるように小道が続くが、途中で瓦礫の斜面を横切る。このあたりは、焼石ヶ原といわれるが、年々崩壊が進み、道が寸断されているところがある。

ゆずり葉山系と逆瀬川渓谷(社家郷山から)
エデンの園に近づくと、河原に廃車が放置されたままになっている。かつては車も入ることができ、飯ごう炊さんやキャンプで賑わった。現在は立入り禁止ゲートができている。宗教団体が、砂防工事に名を借りて、ここを墓地化する計画であったが、Kさんはじめ地区住民の反対運動で中止となった。再び地域の憩いの場として復活することを期待したい。

ゆずりは緑地公園から逆瀬川上流を振り返る
ゲートを出てエデンの園に戻ってきた。標高300m、寒冷なこの地も、すでに桜は5分咲きで、麓とあまり変わらない。ゆずり葉緑地公園では何組かのグループが花見に興じていた。

<追記:譲葉山 西尾根を下る>2006.3.11
岩原山から大谷乗越車道に至る六甲縦走路の途中、アセビの群落を抜けたあたりに、尾根筋を焼石ヶ原に下れそうな踏跡がある。行者山定例登山の仲間と別れて、ハナミズキとFさん同行で探訪してみる。
縦走路と分かれると、アカマツ、コナラ、リョウブなどの林の中に、鉈目など手入れをしているとわかる山道が現れる。尾根筋を急激に下リ出す。ほとんど展望はないが、林間から崩壊しかかった瓦礫の岩肌やローソク岩のような奇岩が覗く。地形図では行く手に岩場の印があるが、崖の上で立ち往生にならないことを祈りつつ慎重に歩く。

手入れされた尾根道が続く

ローソク岩

20分ほど尾根筋を下り、最後に難所が待ち受けていた。尾根から谷に急激に下るところだが、トラロープが連続してつけられていて助かった。やはり、今でも歩かれているのだろう。小枝を払いのけながら道なき岩ゴロの沢を下ると、エデンの園と小笠峠を結ぶ道に合流した。

仙人の杖を見つけてご満悦(難所の下で)

よく見ると、木の枝にテープがまきつけられているが、ここから縦走路へ取り付けるとはだれも思わないだろう。難所の下でフジズルの巻きついた仙人の杖のような枝を発見する収穫があった。Fさん愛用の杖には及ばないが、これから重宝しそうだ。

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