2019.6.19更新/2007.7.30 ハナミズキ
ニッコウキスゲ咲く尾瀬

ー至仏山と燧ヶ岳に登るー

 ◆日時:2007.07.25(水)~2007.07.28(土)
 ◆場所:群馬・福島 2.5万尾瀬ヶ原
      至仏山(2228.1m)、燧ヶ岳(2346.0m)
 ◆同行:コープ山の会19名
 ◆コース:Route Map
詳細地図
夏が来れば思い出すはるかな尾瀬・・・。ニッコウキスゲ咲く尾瀬ヶ原を歩き、燧ヶ岳、至仏山を登る。
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燧ヶ岳からの尾瀬ヶ原と至仏山


2007.07.25(水) 曇
1.往路
宝塚0720・・・小牧JC・・・中央・長野・上信越自動車道・・・藤岡JC・・・関越道・・・沼田IC・・・吹割の滝見学・・・戸倉(泊)
吹割の滝
 尾瀬への途中、沼田市片品川にかかる「吹割の滝」に立ち寄る。天然記念物に指定された吹割の滝は、高さ7m、巾30m余に及び、こうこうと落下、飛散する瀑布は、東洋のナイアガラと言われてiいます。この滝は、凝灰岩、花崗岩の河床上を流れる片品川の清流が、岩質の軟らかい部分を浸食し、多数の割れ目を生じ、あたかも巨大な岩を吹き割れたように見えるところから、「吹割の滝」の名が生まれとのことです。


2007.07.26(木) 雨のち曇
2.鳩待峠~至仏山
戸倉0700・・・(地元バス)鳩待峠0720→小至仏山1020→至仏山1115~1145→小至仏山1245→鳩待峠1420山ノ鼻1515→竜宮小屋1645→見晴十字路1730→ 第2長蔵小屋(泊)
 戸倉(標高980m)から先は一般車は通行止め、シャトルバスで鳩待峠(1591m)まで上る。あいにくの雨模様のため雨具をつけて登山開始。登るほどにガスが深くなり雄大な風景は楽しめなかったが、乱れ咲く高山植物に足を止めながらゆっくりと登る。雨に濡れた蛇紋岩は滑りやすく、悪戦苦闘の連続で靴がドロドロになる。至仏山頂(2228.1m)は視界ゼロ。下山は高天ヶ原~山ノ鼻の予定だったが、滑りやすく危険ということで鳩待峠へ戻ることになった。

至仏山への登山口

鳩待峠
                          

霞む至仏山

至仏山頂(2228.1m)
                            
3.尾瀬ヶ原
 鳩待峠から尾瀬ヶ原湿原(1400m)の木道を歩くこと3時間。右側通行の木道は雨に濡れ滑りやすく、またよそ見をしながら歩くと落ちそうになる。花期の終わったミズバショウは大きく葉を伸ばし、池塘には小さな小さなヒツジグサが咲く。雲間から青空がのぞくようになり、正面に燧ヶ岳が顔を出してきた。

伸びきった水芭蕉

雨の尾瀬ヶ原
                                   

木道工事中

明日登る燧ヶ岳が見えてくる
                                      

第2長蔵小屋


2007.07.27(金) 晴れ
4.燧ヶ岳
第2長蔵小屋発0700→見晴新道→柴安嵓1040~1110→俎嵓1140~1200→長英新道→大江湿原→尾瀬沼1520→ 長蔵小屋(泊)
 翌日はすばらしいお天気で気分も上々。ブナの大木の間を緩やかに見晴新道を登り始める。ぬかるみが多く歩きにくい。休憩を何度も取りながら見晴らしのきかない森林帯を登る。高校生の一団が私達を追い越し、走るように先に行ってしまう。駒鳥が高らかに歌い木漏れ日がまぶしい。しだいに傾斜が増してくるが登るほどに視界が開け、至仏山がそして尾瀬ヶ原の木道がくっきりと見え出す。

燧ヶ岳は、柴安嵓(しばやすぐら)、俎嵓(まないたぐら)、ミノブチ岳、御池岳、赤ナグレ岳の5峰からなる。最高峰の柴安嵓(燧ヶ岳山頂)(2356m)で360度の展望を楽しみながら気持ちの良いひと時を過ごす。大きなリュックを背負った登山者が次々と登ってくる。一等三角点のある俎嵓(2346.0m)へは急激に下り、また登り返す。会津駒ケ岳が手の届く所に見え、遠く日光連山も見える。

第2長蔵小屋出発

見晴新道から 俎嵓(まないたぐら)(右)を望む
                              

ハイマツとハクサンシャクナゲの中を柴安嵓(しばすぐら)をめざす

柴安嵓(燧ヶ岳山頂)から見る尾瀬沼

燧ヶ岳山頂で
                                 

燧ヶ岳山頂碑で全員集合
             

これから行く俎嵓(まないたぐら)を望む

俎嵓の一等三角点(2346.0m)
                                                     

 長英新道を下る
                                         
5.大江湿原尾瀬沼
 俎嵓からの下山はミノブチ岳まで岩の間を急激に下る。白い木肌の美しいダケカンバの巨木をぬい、ぬかるみを道脇のササを掴んで下りる。昨日と同様、靴の色がわからなくなるほど汚れてしまう。やっと湿原を黄色に染めるニッコウキスゲが見え出し大江湿原に下る。尾瀬沼ほとりの長蔵小屋(1660m)まではすぐだ。

大江湿原に下山する

長蔵小屋から見た燧ヶ岳
                        

尾瀬沼と燧ヶ岳

長蔵小屋

長蔵小屋の夕食


2007.07.28(土) 晴れ
6.大江湿原~沼山峠
長蔵小屋発0615→大江湿原→沼山峠0730→沼山峠バス停0750・・・(地元バス)御池0815・・・桧枝岐村0955~1100・・・西那須野塩原IC・・・佐野藤岡JC・・・伊勢崎IC・・・藤岡JC・・・上信越・長野・中央自動車道・・・小牧JC・・・宝塚2240
 朝靄に包まれる尾瀬沼の向こうにうっすらと燧ヶ岳が見える。早朝の湿原の植物達は露を纏い、カメラマンが夢中でシャッターを切っている。沼山峠方面から来るたくさんの観光客とすれ違いながら福島県側の玄関口、沼山峠バス停(1700m)に着く。ここからは再びシャトルバスで、一般車の駐車場のある御池(1505m)へ下る。

長蔵小屋の朝食

朝もやの大江湿原
                

大江湿原と燧ヶ岳

平野家代々の墓
                        

大江湿原をあとに沼山峠へ向かう

沼山峠バス停
                
「夏がくれば思い出す はるかな尾瀬 遠い空・・・・・」。憧れだった尾瀬の二つの名山に登ることができ、大満足の3泊4日の山行でした。まもなく、尾瀬国立公園が誕生する。

木道のまっすぐに延び雲の峰    ハナミズキ


出会ったお友達

オゼソウ

シナノキンバイ

チングルマ

キンコウカ

ナガバノモウセンゴケ

ヒツジグサ

ニッコウキスゲ

トキソウ

オニシモツケ

カキツバタ

クロバナロウゲ

ミズチドリ

コバギボウシ

ノアザミ

コバノトンボソウ

ハクサンチドリ

キヌガサソウ

ヒメサユリ

ハクサンフウロ

ヒオウギアヤメ

タカネアオヤギソウ

カラマツソウ

コオニユリ

ヤナギトラノオ

ワタスゲ

ヤマハハコ

ゴゼンタチバナ

タケシマランの実

  ホソバヒナウスユキソウ

     タカネバラ
文・写真 ハナミズキ

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