2008.6.9  ハナミズキ
四国の霊峰 石鎚山に登る
◆日時:2008.6.6(金)〜2008.6.7(土)
◆場所:四国 石鎚山(1982m) 2.5万地形図 石鎚山
◆同行:マサヨシさん、サトミさん、ハナミズキ
コース
第1日2008.06.06  自宅0600→阪神高速北神戸線・神戸淡路鳴門自動車道・徳島自動車道・松山自動車道 いよ西条IC 0945→駐車場1040→ロープウエイ山麓下谷駅1100→山頂成就駅11108→成就社1140→八丁の下り→試し鎖1315→夜明し峠1400→一の鎖1420→二の鎖1450→三の鎖1520→弥山山頂1530→天狗岳1600→夕拝1700
第2日2008.06.07  朝拝0600→朝食0640→小屋出発0800→夜明し峠0850→成就社1040→ロープウエイ山頂成就駅1120→山麓下谷駅1128→駐車場1140→武丈の湯→松山自動車道 いよ西条IC1355 →高松自動車道・神戸淡路鳴門自動車道→自宅1810
Route Mapはここ

石鎚山 天狗岳
四国の最高峰石鎚山に登る。すでに2回も登られたことのある近所の山仲間マサヨシさんに案内をお願いする。アケボノツツジはほとんど散っていたが降るような小鳥の声とやわらかな新緑、またスリル満点の鎖に挑戦するなど忘れ難い山旅となる。

<第1日>

「成就社」
 山麓下谷駅から我々3人だけを乗せたロープウエイは8分で標高1300mの山頂成就駅まで運んでくれる。清々しい風が吹き渡る緩やかな上りの遊歩道を成就へと進む。道沿いの木々には名札が付けられ「シロモジ」に初めて出会う。成就(1400m)には石鎚神社中宮と3軒の旅館、みやげ物屋が並んでいるが平日のことでもあり閑散としている。参道の突き当たりの本殿で登山の無事を祈り、神門からうっそうとした原生林へ入る。ここから標高100mを下る(八丁の下り)。ウグイスやヤマガラが高らかに歌い、ブナやミズナラ、コメツガの大木が次々に現れる。赤褐色の木肌のヒメシャラも目を引く。

ロープウェイ山頂成就駅

成就社

ヒメシャラ

木道を登る
木の階段が現れ、いよいよ上りにかかる。ブナの大木を見上げたり、ホトトギスの声に耳を澄ませたりしながら曲がりくねった木段をゆっくりと上る。
「試しの鎖」
 最初の難関の試し鎖(上り48m、下り19m)と巻き道の分岐に差しかかる。恐ろしく頑丈そうな鎖の下がる岩は濡れ、気味悪く光っている。経験者のマサヨシさんはスルスルと登っていってしまう。(あとでわかったがここだけは上ったら下りるのも鎖を使わなくてはならない。)何事も経験と思いサトミさんと挑戦する。2本の鎖を掴み足場を確保するのが難しく、腕の力で自分の体重とリュックの重さを持ち上げなくてはならず緊張する。登り切って岩峰に立つと腕と足がガクガクする。石の祠が祀られるピーク(1592m)はすばらしい展望で座り込んでしばらく休む。下りも鎖を使いぶら下るようにして反対側に下り立つ。

試しの鎖

試しの鎖ピーク(左から上り、右へ下りる)
「夜明し峠」
 壊れた茶屋を過ぎ、樹林帯の緩やかな道を進むと前方に石鎚山の全容が現れる。夜明し峠(1652m)付近はササ原が広がりダケカンバの新緑が美しい。目を凝らすとこれから行く3ケ所の鎖場も見える。

夜明し峠から石鎚山を望む
「鎖場」
 ササ原の先の一の鎖(33m)は難なくクリアし二の鎖(65m)に向かう。下から見るとのけぞるような急勾配だがマサヨシさんに励まされサトミさん共々よじ登る。先を上るマサヨシさんが「イワカガミがきれいに咲いている!」と教えてくれるが見る余裕がない。緊張し切って上りきると満開のオオカメノキの白い花が迎えてくれホツとする。三の鎖(68m)はマサヨシさんだけが取り付き、サトミさんとわたしはゆっくりと迂回路の階段を上る。

鎖場から天狗岳北壁(右手前が鎖)
「石鎚山頂」
 山頂小屋の脇から弥山山頂に立つ。雄大な風景が360度展開し素晴らしい。鎖場の怖さもすっかり忘れてしまう。目の前に切り立った天狗嶽が聳える。リュックを小屋に置き鎖を伝って天狗嶽にむかう。岩場にはイワカガミやマイズルソウが咲き、遠くからカッコウの声が響いてくる。

弥山の石鎚神社

石鎚山荘
慎重に岩場を越え西日本最高峰の石鎚山天狗岳(標高1982m)に到達する。周りは絶壁なので素晴らしい眺めではあるが恐ろしくて立っていられない。四つ這いになって岩の上を移動する。

天狗岳の上り

天狗岳1982m
弥山に戻り頂上社での17:00からの夕拝に参加する。平成15年に新築された山荘はまだ木の香が漂い、お風呂こそないが清潔で快適。今晩の宿泊者は私達3人だけで15畳を使わせてもらう。

天狗岳で祈る

天狗岳から弥山を望む

<第2日>

「日の出」
 午前4時30分に起床し日の出を見る。外気温は6度で風が強く手が悴んでくる。雲海に山が浮び上がり幻想的な風景が展開する。剣山がかすかに見える。6:00からの朝拝にも参加し清々しい気持になる。

弥山の日の出
「下山」
 宿の管理人に見送られ下山にかかる。天気が良く重なり合う山々が遠くまで見渡せる。整備された階段をどんどん下る。すぐ近くでウグイスがさえずりツツドリ、カッコウも気持ち良さそうに鳴いている。土曜日なのですれ違う登山者も多く、白装束の人も交じる。成就の石鎚神社中宮に無事下山のお礼をし充実した気分でロープウエイ山頂成就駅まで下る。国道沿いの温泉で汗を流し帰宅する。往復600キロを1人で運転してくれたマサヨシさん!有難うございました。

二ノ鎖付近から夜明し峠を見下ろす

八丁坂付近のブナ林
毎年7月1日から10日間の石鎚山お山開き大祭では白装束の信者が鎖に連なって登り、霊気溢れるお山になるそうです。

<出会った花>


ミツバツツジ

シコクハタザオ

イワカガミ

マイヅルソウ

オオカメノキ
鎖場の三点確保岩鏡     ハナミズキ

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