UP 2008.11.5 やまぼうし
宝塚 大峰山北林道を歩く
■日時:2008.10.16(木) 晴
■山名:宝塚 大峰山(552.3m) 1/25000地形図 武田尾
■同行:ハナミズキ

Route Map

十万辻13:35→大峰山(14:2014:30)→西尾根十字路14:55→点名峰15:15→北林道→十万辻16:25
「十万辻
天気が良かったので、大峰山周辺の未踏の道を歩いてみたくなった。周囲には林道を含めて地形図にない山道が縦横に走り、それを探索するのも山歩きの楽しみだ。

十万辻の大峰山登山口
まずは十万辻峠の大峰山取付き口(標高370m)に駐車して、ハイカーの辿る山道を登る。松茸シーズンで、一帯は縄張りされ、県道の途中から入山できない。
大峰山
中山からの道が合流する十字路で尾根道に取り付く。直進すると大峰山南麓を取り巻く道へ行ってしまう。結構広い道だが地形図にないのが不思議だ。

南の展望  大阪湾・甲山

北の展望 大船山
尾根に出てすぐに、山系唯一の展望地、関電鉄塔・新神戸線#7(470m)の広場がある。ここから南に宝塚市街や甲山、六甲山系、大阪湾、北に大船山など北摂の山々が覗く。双眼鏡があれば我が家も見えるかも知れない。再び雑木林を辿ると三角点の大峰山頂上552.3mである。

大峰山頂上
アカマツ、コナラ、リョウブ、ヤマザクラ、ツゲなどの樹に囲まれて展望はないが、ハイカーに人気があるのは静かな森林浴を楽しめるからだろう。
「点名 峰
一休みして、武田尾・桜の園方面の西尾根道を下る。地形図510Pを過ぎて傾斜が急になる。立ち木の間に時々武庫川渓谷が覗く。尾根途中で基準点のある十字路(360m)に出る。左折、右折とも結構しっかりした道だが地形図にない。

武庫川渓谷が覗く

十字路の基準点
直進すれば桜の園・武田尾、左折すれば満月滝、右折すれば立合新田 であるが、この辻に道標はなく、武田尾へ下りるつもりで右折してこの道に迷い込んでしまうハイカーもあると聞く。

立合新田 への道

どこまでも続く倒木
右折して山の北側を取り巻く山道に進む。急傾斜のがれ場と倒木の連続で、油断すると谷底へ転落である。岩場ではないので途中の木に引っかかるだろうが・・・。枝道が現れる。地図とGPSとをつき合わせて方向を見定める。これはまた結構楽しいのである。これを怠って遭難しそこなったことは何回もある。直進すると立合新田 に下りてしまいそうなので東へ登る踏跡をとる。大峰山の北斜面に入った。

点名 峰
途中で地形図にあった初めての三角点(340.0m)へ寄ってみる。マニアもいるようで、手製の「峰」の表示がある。ソヨゴ、リョウブ、コナラの立ち木に囲まれて展望はない。
「北林道
さらに北麓を東進すると、4駆か軽なら入れるような林道になる。地形図に表示されている実線ラインに乗ったようである。等高線のほぼ360mラインに沿っている。スギやヒノキの人工林が続き、手入れもなされてる。

まもなく林道に合流

林道の印象
小屋が見えたので近づいてみると、廃材で組んだトイレである。中国のニーハオトイレみたいなもので、扉もなければ、穴の下はもろに谷底である。山仕事の人のためのものであろう。

山小屋

ホオの道
十万辻に近づくと道も広くなり轍の跡もはっきりしてくる。ホオの落葉に敷き詰められた道もあり、風情を感ずる。しかし今度は不法投棄物が谷を埋める。谷底の家具類や冷蔵庫など大型廃棄物は拾い上げることもできない。愕然とするというより怒りがこみ上げる。心癒す森林浴のつもりが帳消しである。

立合新田との道に合流 (2012.3ゲート閉鎖)
立合新田 からの舗装道路と合流すると、スタート地点の十万辻の大峰山登山口である。北林道は思った以上に紆余曲折する長い道のりで、直線距離の2倍ほどありそうだ。誰一人会うこともなかった山歩きだった。山系にはまだ未踏の枝道がたくさんあるが、地形図にあるところはこれで踏破したことになる。

*北林道は治山工事のため十万辻からの入口はゲートで閉鎖されています(2012.3現在)

2008.11.5 やまぼうし

トップに戻る

inserted by FC2 system