UP 2008.12.8 やまぼうし
北摂 山装う 知明山
■日時:2008.12.4(木) 晴
■行先:川西市 一庫ダム〜一庫公園〜知明山(349.2m)
     25000地形図 広根・妙見山
■同行:単独

Route Map 一庫公園案内図

能勢電山下駅11:40→一庫ダム(12:20〜12:50)→一庫公園13:45→知明山14:20→一庫公園15:00→長原BS15:30・・バス・・能勢電山下駅15:45

山装う知明山
山装う季節。穏やかな天気につられてぶらりと一庫公園へ。2001年に訪れたときは整備中だった公園も、今はすっかり綺麗になって、ネイチャーセンターも建つ。知明山(ちみょうやま)は散策路の一部になってしまったが、全山黄葉・紅葉の装いも新たに迎えてくれた。
「能勢電山下駅〜一庫ダム」
車やバスで行けば簡単だが、せっかくのお天気なので紅葉の山々を眺めながら能勢電山下駅から一庫ダムへ向かって歩く。車道を避けて、能勢電の高架に沿って山すそを進む。途中で親切なおじさんに道案内してもらう。大昌寺、平野神社の裏手の城山には1586年までは山下城があったという。川西郷土館の前の階段を下りて道を下ると国道に行き当たる。川西ハイキングコースの道標が一庫ダムを示す。

能勢電山下駅

川西郷土館

国道から日生中央方面を見る
国道を北進して能勢電の高架を潜り、右折して一庫川にかかる前川橋を渡る。国道173号の大高架橋の向こうに一庫ダムの堰堤が見えてくる。なかなか壮観である。一庫橋の左手の唐松公園から急階段を登り詰めたところにダム案内所・駐車場とダム管理所の建物がある。山下駅から約40分かかった。ここでは予約すれば常時ダムの案内をしてくれる。

一庫ダム堰堤
一庫川の下流に広がる猪名川の町を眺めながら昼食の握り飯をほお張る。一庫公園までダム(知明湖)の湖畔を歩く。ハイキング道かと思ったが、舗装で車も通る道である。すぐに展望台がある。湖面と紅葉の高代寺山が美しい。

管理所からの展望

一庫ダム管理所

ダム展望台

「一庫ダム〜一庫公園」

知明山と高代寺山(右奥)
岬を回りこんだ「出合なぎさ地区」付近から湖を挟んで全山紅葉・黄葉の知明山、高代寺山の展望は素晴らしい。車進入禁止の岸辺に下りる。唯一、ダムの水に触れることができる場所で、親水護岸を備えた水辺多目的公園となっている。再び車道にあがると望郷の碑が立つ。湖底に沈んだ川西市国崎地区32戸の繁栄と故郷を偲ぶためのものである。

親水護岸の公園

望郷の碑

知明さくら橋と知明山
さくら橋を渡り、知明半島に入る。一方通行の車道を反対に歩く。東屋やベンチのある湖畔の大型駐車場には数えるほどの車しか停まっていない。出合の谷から標高差約60m、360段といわれる丸太階段を登ると一庫公園の広場に出る。森の広場といわれるだけあって、園内の樹木には自然観察のための名板がつけられている。アラカシ、コナラ、クヌギの広葉樹が多い。

湖畔の駐車場

出合の谷 階段360段

公園案内図

「一庫公園・知明山」
ネイチャーセンターに立ち寄り園内の様子を尋ねたあと、「見晴らしの丘」から知明山へ登る。7年前に登ったときは、山道の整備中で、もう山歩きの対象ではなくなってしまったと嘆いたが、誰でもが散策できる「自然観察の森」と思えば腹も立たない。途中ベンチや見晴らしのテラスもあるが、落葉で埋まる丸太階段の道もなかなかいい。公園からの標高差は約100mである。

一庫公園森の広場

見晴らしの丘

知明山への道
シェルターと呼ばれる三角屋根のそばに知明山三角点(349.2m)が頭を覗かせていた。一陣の風に落葉が舞い散る光景は落葉時雨というのだろうか。風情がある。

知明山三角点
のめりそうな手すり付きの急階段を下り続ける。落葉で滑るので手すりも必要になってくる。100mほど下りたところが岩場の休憩所という。ここから山腹をトラバースするように元の広場に戻っていく。途中に沢の休憩所や樹冠を観察できるキャノピーウォーク、炭焼き窯跡、クヌギの萌芽再生林がある。

岩場の休憩所

沢の休憩所

キャノピーウォーク
約1時間で知明山を最高地点とする「自然観察の森」を周遊して、ネイチャーセンターに戻ってきた。展示室には人影はない。どこの県立公園施設も立派だが、平日は訪れる人もない。ましてやここ一庫公園は交通不便で、車は必須である。自然に親しむことはいいが、広大な公園を維持していくのは容易なことではない。もっと多くの人に来てもらわないともったいない。税金の無駄遣いといわれても仕方がないような現状である。国道173号の長原バス停に向かい30分の道のりを歩きながらふとそんなことを考えた。

自然観察の森から高代寺山と公園を望む(右下はネイチャーセンター)

ネイチャーセンター

長原バス停
山歩きというより、ウォーキングの一日となってしまった。ダムの見学と合わせた自然観察ハイキングには手ごろのコースではないだろうか。
2008.12.8 やまぼうし

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