作成2008.12.12 やまぼうし
北摂 鳥ヶ脇山から岩根山
■日時:2008.12.10() 晴れ
■山名:鳥脇山484.2m 岩根山342.2m
■場所:宝塚市/川西市 2.5武田尾・広根
■同行:なし

ルートタイム

阪急宝塚駅1000・・・阪急田園バス・・・鳥ヶ脇バス停1030鳥ヶ脇集落1035迷走鳥ヶ脇山(1210〜1230)→岩根山1325→赤松1405→清和台中央バス停1430・・・阪急バス・・・川西能勢口駅1450
Route Map
好天が続く。身近な山で取りこぼしていた川西は清和台住宅の裏山の岩根山へ登る。宝塚西谷の鳥ヶ脇山から尾根伝いに落葉に埋もれた山道を歩く。鳥ヶ脇山では谷筋を間違えて迷走すること2回。油断大敵の山歩きとなった。
鳥ヶ脇山」
 2002年、榎峠から鳥脇山へ登っているが、今回は鳥ヶ脇集落から取り付く。宝塚駅からの阪急田園バスで十万辻の次の鳥ヶ脇下車、少しバックして鳥ヶ脇集落(標高320m)に入る。民家の一番奥にある天神さんにお参りして濡れ落葉の道を奥に進む。

鳥ヶ脇集落

天神さんとモミの巨木
すぐに堰堤にぶつかると、関電火の用心標識が4本も並んでいる。さてどちらへ行ったものか。6年前はここへ下ってきたはずであるが、もう記憶にない。NO.60と読める標識の指す直進の道を選ぶ。

関電火の用心標識4本
実はここからもう間違っていたのであるが、明解な道は沢筋に下り、あとは踏跡のような道となる。地形図の破線も沢筋にあるのでどんどん奥に入っていく。やがて涸れ沢となり源頭部に達したがもう踏跡はない。巡視路にしてはおかしいと気づいたが、尾根に出れば踏跡もあるだろうと上り詰めてみると、そんな気配のない雑木林である。ようやく受信したGPSで現在地を確認すると、一本谷を間違って登ってきたことが分かった。元へ戻るにはかなり時間がかかるので、ヤブコギで隣の谷へ強硬下山を試みる。昨夜の雨で山肌はズルズル、掴まる立ち木を探しながら何とか谷に降り立つ。
先ほどの谷と同じように沢筋に踏跡らしいものが続いているので今度は間違いないと確信して遡っていく。かなりの時間が経過し、標高も450mを越えたが一向に源頭にいたらず。コンパスを取り出して方向を確かめると東にどんどん進んでいるではないか。地形図とつき合わすと、現在地は鳥脇山の西直下の谷である。

迷走の谷

明るい落葉の稜線
戻る。どこかで稜線に出る道があるはず。やっと見つける。落葉が降り積もって踏跡も分からなかったのである。それにしても恨めしいのは谷では役に立たないGPSである。稜線上の巡視路分岐(火の用心標識NO59とNO60)へ登りつく。GPSも受信可能となり、あとはルンルン気分で落葉の雑木林を一路東へ。

鳥ヶ脇山頂上
やがてテレビ中継アンテナの立つ鳥ヶ脇山山頂(484.2m)へ到着。実に40分も迷走したことになる。頂上はフラットな広場で、猪名川テレビ局と川西北テレビ局の二つのアンテナ施設が立ち、三等三角点(点名東ヶ棟(とうがむね))もある。展望は全くない。
「岩根山」
 昼飯後は北尾根を岩根山に向かう。切り開きの道を急降下するが、落葉ですべるうえ、落葉で隠れた小岩につまずく。鉄塔NO59を通過し、鉄塔NO58への分岐を見送る。この辺りまで川西の赤松から続く林道が地形図上に記載されている。

落葉降り敷く山道

廃屋付近から猪名川パークタウンを望む
廃屋、続いてまた廃屋が現れる。廃屋の北側の木立の間から猪名川パークタウンが覗く。ここからは轍の跡がつく林道歩きとなる。里に下ってゆく林道を見送り、尾根筋につけられた山道を岩根山に向かう。

岩根山頂上
静かな雑木林を進むと、まもなく小広場につく。ここが四等三角点(点名赤松)のある岩根山頂上(342.2m)である。石積みの上に小さな祠が祀られており、横には反射板がある。立ち木に囲まれ展望はない。

巨岩を巻いて下りる

台場クヌギの道
広場をめぐり下山口を探す。北側にそれらしい踏跡が下っているのでそれを辿る。30mほど下ったところで巨岩に突き当たる。僅かに下界が覗く。ここからの道が判然としない。落葉が踏跡を隠してしまうため、立ち木を透かしながらの下山となる。果たして下った道が怪しくなり、もう一度巨岩まで登り返して巻道を発見する。下から見上げる岩はあたかも巨木が根が張ったように見える。これが岩根山の由縁か?

赤松からの展望
台場クヌギが現われると里が近い。U字溝となった道を下ると突然林道に飛び出た。標高190mレベルで岩根山を取り巻くようにつけられており地形図には載っていない。赤松の民家がすぐ下に見えるが直接下る道はないようで、林道は大きく南下してUターンする。ターンした赤松からは眼下に川西北部の住宅街が、その向こうに北摂や箕面の山々が広がる。本日一番の展望である。

高原寺の枝垂桜

清和台中央から岩根山を望む
枝垂れざくらで名高い高原寺から清和台の街中へ下りる。振り返る岩根山はシルエットに輝いていた。迷走したが、誰一人会うこともない静かな山歩きであった。

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