三田 武庫川さくら回廊を歩く
up 2024.3.20/2009.4.15やまぼうし
■日時:2009.4.12(日) 天気 快晴
■場所:三田市 武庫川堤(JR藍本駅〜JR三田駅)
     地形図 2.5万 藍本・三田
■同行:単独 (参加者 約1900名)
ルートタイム
・藍本駅0850・・・酒垂神社0857・・・波田橋0937・・・駒宇佐八幡神社(1040〜1105)・・・大堰橋1150・・・青野ダムサイト公園(1235〜昼〜1325)・・・加茂交差点1355・・・新三田えるむ橋1440・・・三田市役所ゴール1515・・・三田駅1525
                                                歩行22km

Route Map1Route Map2


藍本 波田橋から
三田市主催の「武庫川さくら回廊ウォーク」に参加、JR福知山線藍本から三田まで22kmを完歩する。この間の武庫川堤には数千本の桜が植えられている、汗ばむような好天のもと、満開の桜を愛で、昔歩いた山々を懐かしむ。わが健康に感謝する一日だった。

「藍本〜駒宇佐八幡」
 スタート地点の藍本駅は押すな押すなの大混雑。駅前広場は受付の長い行列である。桜の木は全部で何本かと尋ねたら、そんなこと考えたこともない。自分で数えながら歩いてくださいと逆襲された。両岸合わせて数千本はあるだろう。

大混雑の藍本駅

駅前受付に長い行列

はい、スタートです
酒垂神社で道中の安全を祈願して、農道に出る。すぐに武庫川右岸の堤にでるが、この辺りは桜はない。振り返ると、酒垂岩が、その奥に虚空蔵山(592m)がどっしり構えている。快晴無風で日中は25℃を越えそうだ。

酒垂神社で道中の安全を祈願

田んぼの中の酒垂神社の鳥居

虚空蔵山
武庫川が大きくUターンする「曲がり」に差し掛かると桜堤が始まる。ほぼ満開。花びらは花筏となって川をゆっくり下る。昭和橋を渡って左岸を進む。正面に焼山(465m)の鋭鋒が見える。延々と続く桜並木と人の列はなかなかいい風景である。R176を横断して波田(なみた)橋を右岸に渡る。

曲がりの桜並木(正面は焼山)

波田橋を渡る
桜の幹に俳句や短歌が掛かっている。案山子がお出迎えだ。右手(東)の黒谷山(374m)の麓にはこいのぼりが泳ぐ。岩倉橋を左岸に渡る。須磨田三山(遠城寺山(370m)、茗荷谷山(428m)、天神岳(440m))の裾野に白い帯が続く。

花回廊お伽の国に誘われる

案山子のお出迎え

黒谷山のこいのぼり

須磨田三山(手前から遠城寺山、茗荷谷山、天神岳)
焼山が迫る。五葉院から見上げる鋭鋒は迫力がある。晩秋には全山紅葉に燃え、正に焼山となる。藍本浄化センターあたりからは、行く手に奥山(580m)の前衛の山が立ちはだかる。駒宇佐八幡の裏手から藪こぎして鉄塔にたどり着いたことを思い出す。武庫川が再び大きく向きを変えるところがファミリーコース7km終点の駒宇佐八幡神社(上本庄)である。ここまで約2時間、つくし弁当や母子茶が配られる。青野ダムサイト公園までの無料の神姫バスが待機している。

五葉院付近からの焼山

奥山

ファミリーコース7kmゴールの駒宇佐八幡神社前
「駒宇佐八幡神社〜青野ダムサイト公園」
 駒宇佐八幡神社に立ち寄る。ボランティアガイドさんが、その名の云われ、長床、舞床、百石踊りについて説明してくれる。県無形文化財「百石踊り」は1回踊りを奉納すると、百石の米や穀物に値する費用が必要であった事から名付けられたのだそうで、五穀豊饒ねがう雨乞い踊りといわれている。大音所(おおおんじょ)という地名も面白い。

駒宇佐八幡神社前

駒宇佐八幡神社長床

駒宇佐八幡神社拝殿

上本庄 幣之島橋の武庫川堤でお弁当、正面は大谷山
幣之島(へいのしま)橋を右岸にわたる。ここから須磨田までしばらくは桜並木が途絶える。正面に大谷山(417m)を望む堤で弁当をひろげたり、野草を愛でたり、思い思いに春の日を楽しんでいる。タンポポ、ヒメオドリコソウ、カラスノエンドウ、オオイヌノフグリ、ヨモギ、ツクシなど。
吉田橋を渡って中須磨田へ。ここでしばらく武庫川ともお別れ。車道の峠を越えると千丈寺湖(青野ダム)が見えてくる。大堰橋手前を湖畔に沿って南下する。再び桜並木となるが、気温が上がったのかもう桜吹雪だ。対岸に千丈寺山(590m)が覗く。御旅橋西詰めからダムサイト公園に向かう。

大堰橋手前から湖畔道路へ

千丈寺湖畔の桜並木

御旅橋

一般コース13kmゴールの青野ダムサイト公園
一般コース13kmの終点は大賑わい。手打ちそば、三田牛焼き肉、ヨモギだんご、野菜など地元特産品のお店がずらりと並び、何を買うにも行列につかねばならない。湖の見える木陰を探して座り、手作りのおにぎりをほお張る。至福のひと時だ。
「青野ダムサイト公園〜新三田」
 食後、ダム記念館と特別公開の魚道公園を見学する。ダム脇に、落差25mの螺旋型の700mの水路があり、魚が行き来できる。ガラス張りの側面からその様子を見えるように工夫されている。

賑わいの青野ダムサイト公園

青野ダム

魚道公園

末吉橋と千丈寺山
ダムをわたって湖畔の車道を進み、途中から分岐して峠を越える。標高差30mぐらいのものだが結構きつい。加茂に下りる。R176を横断して田んぼ道を行くと青野川に行き当たり再び桜堤となる。JR福知山線の高架を潜ると武庫川の本流と合流する。須磨田で別れた武庫川の川幅がぐっと広がる。
左手(東)に並ぶ二つの山は、金比羅山(356m)と城ヶ岡(330m)である。対岸に三田浄水場を見る。対岸の桜並木も見事なものである。新三田駅が近づく。水辺で釣り糸を垂れる人、水遊びに興ずる子供たちがいる。

加茂から見た金比羅山と城ヶ岡(右)

R176加茂交差点

JR福知山線青野川鉄橋

青野川が武庫川本流に合流

新三田付近
「新三田〜三田」
 新三田駅前のえるむ橋を潜る。対岸の河原にはバーベキューや花見グループのテントやパラソルが開く。瀬戸橋を右岸に渡る。橋から下流を眺めると、ほぼ直線的な流れで人工河川のようである。正面に六甲の山並みが霞む。
川除で深田川、池尻川が合流する。河川改修記念碑のある藤ノ木橋を渡る。御殿橋からは水仙道路で、桜並木に水仙の花畑がずっと続く。交通整理のガードマンがあと1kmだ、がんばれと声をかけてくれる。夫婦、親子連れの散歩姿が目立つようになってきた。総合文化センターにかかると、お花見グループがいい場所を占拠している。

瀬戸橋から武庫川下流を見る

水仙道路

お花見グループが続く

さくら回廊は武庫川大橋で終わる
桜回廊も終点に近づく。前後にあまりハイカーの姿が見えない。青野ダムサイト公園からはぐっと減った。武庫川大橋を渡るとゴールの市役所である。22kmを歩き通したことになるが、まだ体力に余裕がありそうである。実はこの先、道場駅まで4km桜堤が続く。

最終ゴール三田市役所

完歩証
職員の方からさくら回廊ウォーク完歩証と記念バッジをいただく。わが健康に感謝する一日であった。大会運営の関係者、ボランティアの皆さんありがとうございました。素晴らしい三田でした。
*兵庫県ふるさと桜づつみ回廊
「兵庫県ふるさと桜づつみ回廊」は、瀬戸内海から日本海を結ぶ、延長172キロメートルの川沿いを7万本の桜でつなぐ事業です。
1991年(平成3年)から2000年(平成12年)の10年間をかけて、瀬戸内海(大阪湾)に注ぐ武庫川下流の尼崎市、西宮市から篠山川、加古川、佐治川、大山川、柏原川を経て、日本海に注ぐ円山川の豊岡市までを約5万本の桜並木でつなぎました。
やまぼうし
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