初秋の大岩岳(道場〜境野)
更新2024.3.20/2009.9.12 やまぼうし
■山名:大岩岳(384m)
■場所:神戸/宝塚 2.5万武田尾
■日時:2009.9.2(水) 天気 晴、暑し
■同行:単独
コース(Route mapはこちら)
JR道場駅10:55→千苅浄水場11:10〜千苅橋11:30→南登山道分岐11:45〜ザレ地12:05→南登山口12:25→大岩岳(12:45〜昼〜13:05)→5叉路→千苅ダム東岸13:30→酪農センター14:20→西谷の森公園(14:40〜15:15)→境野切畑口バス停15:28・・・JR宝塚駅16:10 
今年の夏は短かかった。1〜2日、猛暑日があったが、からっとした暑さで、熱帯夜も少なかった。今朝も涼しい。痛風の足のリハビリをかねて近場の大岩岳へ出かける。過去数回登っているが、まだ未踏の道がある。今日は南登山口から頂上へ、千苅ダム東岸から西谷の酪農センター、西谷の森公園にまわってみる。

大岩岳からの展望 2009.9.2

「千苅橋」
出足が遅く、JR道場を出発したのは11時前。ハイカーらしい人は誰もいない。踏切りを渡り、武庫川に沿って不動岩の下を歩く。日差しは暑いが湿度は低いので汗はかかない。
千苅浄水場の前から支流の波豆川(→羽束川)を遡る。ダムの放水がない様で、淀みに釣り糸を垂れている人がひとり。千苅貯水場の駐車場には数台の車があるが、ハイカーの車ではないようである。貯水場の門前から、近畿自然歩道の道標に従って施設を回りこむように進むと、行く手に壮大な千苅堰堤(国指定文化財)が見えてくる。

不動岩

千苅ダム放水路
放水の姿が見えないのが残念である。近畿自然歩道と分かれて千苅橋(RC開腹アーチ:Cランク文化財)を渡り、大岩岳方面に進む。川を少し下ったところから山に入り込む。フェンスに掴まりながら放水路脇を上り、渓谷に入る。ところどころに見られる「神水」と書かれた石柱や表示は、神の水ならぬ神戸市水道局の略称である。
谷から分かれてジグザグに急登すると、辺りが開け、左下にダムの水面が覗くようになるが、その手前の分岐を右手に入る。直進は行き止まりである。ここが南からの登山道で、すぐにY分岐があるが、これは右手に進む。左手は千苅ダム東岸を巡り波豆へ至る道で、途中に大岩岳西登山口がある。この辺りの国土地理院地形図の破線は当てにならないので注意が必要である。
「南登山口」
低い雑木林の尾根をしばらく登っていくと、ザレ地広場に出て展望が広がる。南に六甲山系が、北方に目をやれば、松林の間から大岩岳を囲む山々が覗く。広いザレ地は道に迷いやすい。下ってきた時にはここから谷へ下りる道と、尾根伝いの道とあるから注意。

ザレ地広場から六甲方面

ザレ地広場から大岩岳(中央)
しばらく休憩してから北上を続ける。大岩岳を回り込むように道が続くが、途中から直登する分岐があり、どなたが取り付けたか南登口と書いた名札がぶら下がっていた。

南登山口
南麓の道は何回も歩いたことがあり、地形図でも大岩岳へ破線が上っていることは知っていたが、今まで発見できなかった。かなりきつい上りだが、背後に見る見る展望が広がり、やがて右手からの道が合流して頂上に到着した。
「大岩岳」
 無人の三角点頂上(384m)で展望を楽しみながら握り飯を食む。六甲山方面は立ち木が邪魔しているが、約300度の展望。大阪湾を隔てて淡路島が、東播磨の三草山、御嶽山、西光寺山、三田の虚空蔵山、有馬富士、千丈寺山、ダムを挟んで向山、羽束山、布見ヶ岳、その奥には大船山、三国ヶ嶽、大野山、横尾山、剣尾山が、東に目を転ずれば能勢妙見山、西谷の古宝山、大峰山などが覗く。一際目立つのは羽束山や大船山だ。(トップ写真参照)

頂上三角点と三田市街地

東大岩岳と古宝山(右奥)
大岩岳頂上へは南、西、東からの道が上ってきているが、今日は東へ下る。

直下の5叉路(道標は3叉路)

千苅東岸の道と合流
直下の5叉路で道標にない千苅湖畔への道を下る。薄暗いスギ林の谷筋はあまり歩かれていないようで、途中ヤブや倒木に阻まれることもしばしば。迷うことはないが、あまり気持ちいい道ではない。千苅東岸を巡る道と合流する。
「酪農センターへ」
 立ち木の間から白い湖面を覗きながら波豆に向かって歩く。この道も倒木が多く、ところどころヤブをかき分ける。入江を回り込んだ奥の橋を渡ったところに境野へ分岐があった。別に道標があるわけではなくテープでそれと分かる。

千苅東岸の道

境野への分岐
右手に涸れた谷川を見ながら荒れたスギ林を緩やかに上っていく。ほとんど踏跡道である。背丈を越えるヤブをかき分けて進んで行く。そのうちに流れから離れ、踏跡も定かでなくなってきた。おかしい?戻る。対岸に踏跡らしいものがあるので、谷川を渡ってみる。どうもこちらが正解らしい。忠実に谷川を遡る。谷が二手に分かれる。地形図の破線のとおり左手の谷を遡る。右手の谷を遡ると古い堰堤を経て、丸山湿原入口付近に出ることを後日確認する*1

境野への道

酪農センターへ飛び出す
*1丸山湿原への道

古い堰堤が3箇所あり

谷を上り詰めるたところは家庭菜園

丸山湿原入口の車止めへ
空が明るくなってきた。そろそろ境野だろう。しかしまたしてもヤブである。強引に突っ切ると、地上に出たはいいが、そこはゴミ捨て場のようなところであった。目の前の建物は酪農センターの堆肥工場のようである。酪農センター側からは取り付き口は全く分からない。センターの中をうろつきながら車道にでる。県立西谷の森公園で休憩して、境野切畑口バス停から田園バスで宝塚駅へ戻る。もうすぐ稲刈りだろう。西谷はこれから1年で最も豊かな時を迎える。

西谷の森公園付近から古宝山

―初秋の道端で―


センニンソウ

葛の花

ヤマボウシ

大岩岳関連ページ
(1)宝塚西谷から大岩岳と丸山 2003.5.1
(2)大岩岳 道場から武田尾へ 2004.9.19
(3)北摂 大岩岳・東大岩岳 2006.1.11
(4)宝塚 丸山湿原から大岩岳2006.9.14
(5)北摂 大岩岳2007.11.23

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