作成2009.11.28 やまぼうし
北摂 山装う 寺山〜高畑
■日時:2009.11.25(水) 晴れ
■山名:広照寺山(445m)、寺山(492.4m)、高畑山(482m) 
■場所:三田市 2.5万地形図 木津
■同行:単独

紅葉の寺山と広照寺山(右) 2009.11.25
行程:
波豆川公民館10:50→広照寺山南東麓炭焼窯11:15→広照寺山11:45→寺山(12:05〜15)→450P13:05→高畑山13:50→高畑峠14:15→大舟寺14:50→波豆川公民館15:05
Route Map
文化の日に広照寺山から寺山、高畑山へと縦走するつもりが取り付きにもたつき時間切れとなってしまったので、再挑戦する。紅葉真っ盛りとなった宝塚・三田境界の山々は一年で最も美しく、日本の原風景を思い出させる。
「広照寺山」

広照寺山南麓

炭焼窯が取り付き
 スタートの三田市の波豆川公民館から広照寺山(こうしょうじやま)の南麓を回り込み、南東尾根の下の炭焼窯をみつける。ここから南東尾根を行けばピークにたどり着けるはずだが、なんとなく踏み分けたあとがあるのでその道を辿る。が、どうも谷筋を上がっていることに気づく。またもや失敗、慌てて西側の土手に取り付き、しばし藪をこぐと尾根上の380m付近に飛び出た。なんとそこには見覚えのある白テープが巻いてある。明確な踏跡があるわけではないが、時々現れるテープに導かれて広照寺山の西端にでる。途中で振り返ると、近くに三蔵山や今井岳、遠方に中山連山や五月山方面も見渡せる。

広照寺山南東尾根から三蔵山(奥)と今井岳

広照寺山

落葉の寺山三角点 点名鳥ノ上
「寺山」
 前方には立ち木の間に寺山が大きく見えるが、鋭鋒というほどではない。東西に長い頂部を東端へ進み、寺山に向かって鞍部に下りる。先日下った道を左に見て、立ち木を掴みながら、落石に注意しながら急登すると寺山(四等三角点:点名鳥ノ上492.4m)である。落葉した木々の間から西に大船山や東に妙見山を覗く。

逆光 寺山の鋭鋒

香合新田と上之岳

高畑山が立ちはだかる
「高畑山」
 ここまでは前回のとおりで、ここから北に向かって激下りが始まる。踏跡も僅かに認めるが、立ち木の薄いところを狙っていく。方向だけはしっかり見定めないと、下りは怖い。390mのコルに下りて緩やかに上り返す。この辺は踏跡もあり間違わない。再び下り、450Pへ急な登り、途中に巨岩が立ちふさがり右側を回り込むみ、ピークに立つ。この下が西傾斜のガレ場であり、目前に大船山から羽束山へ続く錦の山々が展開する。しばし感慨にふける。休憩にも丁度良い。

450Pのザレ場から波豆川と大船山の展望

ザレ場から羽束山

ザレ場から大船山
ここから高畑山の麓に降り、取り付くまでが曲者である。下りに注意というやつで、踏跡も定かでなく、うまく370mの峠すじに出られたら拍手喝采。残念ながら、尾根筋を下りたつもりがやや東へ振ってしまった。背の高い笹がうるさく、じめっとした谷で、西側に少し登ったところに南北の踏跡を発見した。高畑山が前方に立ちはだかっているが、さてどうしたものか。一度広い谷に沿って登り、東に振って尾根に立つ。後は上を目指せばいいとしよう。立ち木を掴み、落ち葉に滑りながら約100mを上り返す。

高畑山への道?こんな道の連続

高畑山頂上482m

落葉に埋もれた高畑峠
ここが一番高いだろうと思われるところにテープを発見する。思えば、寺山からここまでは何の目印もテープもない。テープ類は山を汚すから取り払っているのだろう。
「高畑峠〜大舟寺」
高畑山からの下りは、以前鳥飼山(烏帽子)から登ったことがあったがすっかり忘れた。尾根筋らしいところを下っていくが、高畑峠が見えてこない。ついにヤブを直滑降して、U字にえぐれた峠道に下りた。祠を探したがもうなかった。(高畑峠は舗装道路になった:2018.4.10現在)

高畑峠下のため池

林道から民家に出てほっとする。後方は鳥飼山

大舟寺山門
西に道をとり、すぐの分岐で南への山道に入る。直進は大磯に出る。林道とは言うものの、前夜の雨でジュクジュク、やがてため池に出る。カモが一斉に飛びたった。池の西側を南下する。暗い林道が続く。雨が降ったらそのまま水路と化す。廃車が捨ててある。道に屋根瓦が散乱している。荒廃し、うっそうとした道は気味が悪く、早足になる。前方がぱっと開け、田んぼと茅葺屋根の民家が見えてほっとする。

辿ってきた山々を振り返る(左から、高畑山、450P、寺山、広照寺山(フラット)
道路も舗装となり、振り返れば、鳥飼山(烏帽子)が、東側には今辿ってきた広照寺山、寺山、450P峰、高畑山が夕日に輝く。やがて大舟寺山門の前をとおり、元の波豆川公民館まで戻ってきた。錦をまとった大船山も、今紅葉の盛りである。

波豆川公民館からの大船山
帰路、車中の上佐曾利から見たこれらの山々も、里の秋の風情が一杯だ。いつでも残しておきたい日本の風景である。

上佐曾利から見た高畑山と鳥飼山(右端)
関連ページ 寺山と広照寺山(2009.11.3)
        寺山と広照寺山(1999.11.3)

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