播磨 黒 尾 山
up 2010.5.1やまぼうし
■日時:2010.4.17(水) 天気 快晴
■山名:黒尾山(1024.7m)
     兵庫県宍粟市 2.5万地形図 安積
■同行:ゆずり葉メンバー4名
ルートタイム
・往路:宝塚0700・・・西宮北IC・・・中国道・・・・山崎IC・・・R29・・・一宮町伊和高校前・・・林道黒尾線第1P 0855
・登山:第1P0900〜登山口0910〜右コース〜口滝0920〜不動滝(不動尊)0950〜虚空蔵尊1040〜山頂1105
・下山:山頂1200〜行者尊1215〜虚空蔵尊1225〜左コース〜乗取川渓谷1255〜黒尾名水1320〜登山口1335〜第1P1345
・帰路:第1P1400・・・峰山高原(1440〜1450)・・・笠形温泉(1540〜1600)・・・西脇・・・三田・・・宝塚1820

Route Mapはここ


安積から黒尾山を望む
黒尾山(くろおざん)は揖保川上流、宍粟市一宮にあり、兵庫県で1000mを越える山の最も南に位置する。播磨富士とも呼ばれ頂上からは瀬戸内海から日本海側の氷ノ山まで360度の展望が素晴らしい。ふるさと兵庫50山のひとつ。

「黒尾林道」
 中国道山崎ICを降りてR29を北上、一宮町安積伊和高校前を西へ入り、乗取の集落から黒尾林道を登る。植林地帯を車幅一杯のくねくね道が続く。途中の第3、第2駐車場をやり過ごし、渓谷沿いの第1駐車場(標高480m)で下車する。実はさらに奥の登山口(520m)にも数台の車が止められる。9:00身支度を整えて林道を歩く。今にも崩れ落ちそうな山肌の下をとおり、橋を渡ったすぐ先が登山口であった。案内板と小さな屋根があり、登山届けを書くようになっている。さび付いた事務机が興をそぐ。

登山口
「右コース」
 左コース・中央コース・右コースがあるが、反時計まわりに右コースを上り、左コースを下りることにする。途中、黒尾三社をお参りすることにしよう。右コース入口には安積西自治会の新しい道標があり、黒尾山(くろおざん)2160mとある。ガイドブックは「くろおやま」だが、自治会の表示はわざわざ「くろざん」と振り仮名をつけている。地元の呼び名を尊重したい。
コースはすぐに橋を渡り、左岸を渓谷とつかず離れず緩やかに登る。しかしその道は落石で荒れ、見上げるといつ岩が崩れ落ちてきても不思議でない状態である。10分ほどで口滝(550m)につく。落差は5mほどだが最近の降雨で水量も豊富である。

落石危険地帯を登る

口滝

倒木等で荒れた谷
谷を左に見て荒れた植林地を上っていく。飛び石を伝って右岸に渡り上って行くと不動の滝(720m)がある。滝の横の二股の大木の根っこの下に不動尊が祀られている。三股のスギの巨木も見事である。ここから頂上まで1410mの表示がある。

渓流を渡る

不動滝

不動尊
滝の上部に出て流れを渡り、左岸を進む。しばらくして流れを西に渡り、渓谷から離れると、明るい自然林の道となり展望が開けだす。尾根(830m)に出て中央コースと合流する。右は植林、左は自然林の急傾斜の尾根を進む。ところどころにモミの巨木が立つ。奇岩の下に虚空蔵尊が祀られている(920m)。横の6畳敷きの大岩の上に立つと足がすくむ。あと460mで頂上だ。少し上ったところに、行者尊への分岐があるが帰りに寄ることにする。

中央コースと合流し、尾根道を上る

虚空蔵尊

6畳敷きの大岩
「黒尾山山頂」
 11:00黒尾山頂上に立つ。2時間かかった。三角点にタッチする。快晴無風の天気で、360度の展望をほしいままにする。南には姫路、高砂、加古川の町が、瀬戸内海に家島群島、小豆島、淡路島が浮かぶ。六甲連山も遠く霞んで見える。北は氷ノ山、鉢伏山、西は後山、日名倉山、東は段が峰、暁晴山、雪彦山なども見える。方位盤があるが、播州・但馬の山は勉強不足で同定が難しい。ただ、山頂に放置され、廃墟となった無線施設が無残である。この巨大な廃棄物は誰が片付けるのだろうか。展望を楽しみながら早い昼食をとる。女性陣からの果物やお菓子の差し入れが嬉しい。

黒尾山頂上と廃墟の無線施設

三角点で

残雪の氷ノ山

姫路方面 瀬戸内海に家島、小豆島、淡路島が浮かぶ
「左コース」
 1時間も休憩して、12:00下山にかかる。途中行者尊に立ち寄る。絶壁の下に小さな祠が祀られているのが遠目に見える。これで黒尾三社を廻ったことになる。信仰の山であったことをうかがわせる。
虚空蔵尊の下から左コースへの道をとる。登山口まで1250m。岩がゴロゴロする急傾斜の自然林をジグザグと下りる。2,3箇所ロープがかかるところもある。やがて杉・檜の植林地となり、乗取川の渓谷に降り立つ。しばらく渓谷脇を下ると林道に出てすぐに黒尾名水取水場がある。ここまでは車が入れそうである。中央コースとの分岐があるのに気づかず、そのまま10分ほど歩き13:35往路の登山口に戻ってきた。

絶壁に行者尊

左コースの下り

植林地を下る

林道に降りる

黒尾名水

崩落地の下に第1Pがある
 駐車地までブラブラと自然観察しながら下りる。クロモジ、キブシ、枯れた豆をつけているのはジャケツイバラ(蛇結茨)、リーダーHさんの解説によれば、マメ科つる性植物でその名のとおり蛇をも絡めとってしまうような鉄条網のような棘を持つ。5、6月に黄色い花をつけるのだそうだ。快晴無風の絶好の天気に恵まれ、360度の展望をほしいままにしたハイキングでした。
頂上の俯瞰図眩し遠桜     ハナミズキ

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