UP 2010.5.10 やまぼうし
北摂 高代寺山の自然

能勢電妙見口駅〜高代寺参道〜高代寺〜新光風台〜能勢電ときわ台駅

 ■日時:2010.5.7(木) 晴のち曇
 ■山名:高代寺山(488.5m)
 ■場所:大阪府豊能町 2.5万 妙見山・広根
 ■同行:武庫ネイチャークラブ38名

Route Map 


一庫公園からの高代寺山
 高代寺は、960年源義仲の創建と伝えられる真言宗の寺院。最盛期には37の大伽藍、12の支院、1200石の寺領を有する有数の寺院であったという。境内には秋篠宮悠仁親王のお印となった樹齢1050年の高野槙(コウヤマキ)や菩提樹(ボダイジュ)、無患子(ムクロジュ)、多羅葉(タラヨウ)等の巨木がある。本日は武庫ネイチャークラブの皆さんと妙見口から棚田沿いに町石の残る旧参道を歩き、新緑まばゆい山々や沿道の樹木、草花を観察しました。

 朝方は小雨がぱらつき、予報はあまりよくなかったが、妙見口駅広場でミーティングをはじめる頃から晴間が広がる。行程の一部を変更して、帰路は車道歩きの長い黒川をやめて、新光風台〜ときわ台ルートとする。今日はたっぷり時間があるので、心行くまで観察してくださいとリーダーの指示。参加者38名、約10人単位の4班に分かれ、それぞれに講師がついての観察会となる。

妙見口駅前広場でミーティング

棚田道

参道の六地蔵
 集落を縫うように坂道をのぼり始めるが、スタートから民家の庭先や道端に座り込む班もあり各班はばらばらとなる。
民家のはずれから棚田沿いの道を上っていく。棚田には妙見里山倶楽部の看板がかかる。沿道に残る町石や六地蔵はかつて高代寺への参道であったことをうかがわせる。大きな台場クヌギの横を通り、石積みの道が森の奥へ続く。中腹の小広場で休憩、目の前にヒガンザクラの巨木が立つ。竹林を抜けると高代寺の車道へ出る。舗装の道を上ったところが高代寺である。観察に熱心のあまり、30分で歩けるところ約2時間を要す。

台場クヌギ

棚田道から森林帯へ

高代寺境内
 高代寺境内で昼食のあと、ひとり抜け出して、高代寺山三角点を往復する。山頂は高代寺のすぐ上だが、車道を回り込みお墓の前からNTT無線中継施設への道から入る。三角点は国交省能勢テレメーター中継局の脇にあり、周囲は森林で展望は全くない。

高代寺本堂

三角点へはNTT管理道途中から入る

高代寺山頂の2等三角点(点名七宝山)
 舗装の道をときわ台へ向かって下りる。車も通行できる道だが、里山の樹木も多く、ウグイス、センダイムシクイ、オオルリ、キビタキなど小鳥のさえずりを聞きながらの下山だった。

観察風景(高代寺〜ときわ台)

イタドリ(スカンポ)を食べてみる

一庫ダムを望む(高代寺〜ときわ台)
―下記はマイカメラに収まった花々です―
1.妙見口集落  

カラスノエンドウ

カンサイタンポポ

キツネノボタン

ジュウニヒトエ

トウダイグサ

ホウチャクソウ
2.棚田道

コバノガマズミ

ツクバネウツギ

モチツツジ

ヤブツバキ

ノアザミ

ヒメオドリコソウ
3.六地蔵〜高代寺

エンレイソウ

シャガ

ツルニチニチソウ

ムラサキケマン

ヤマネコノメソウ

ヘビイチゴ
4.高代寺〜ときわ台

ヒメコウゾ

ヤマツツジ

マルバアオダモ

ヤマフジ

クサイチゴ

ハナイカダ
5.高代寺境内
いずれも樹齢1050年といわれる巨樹です。

コウヤマキ

タラヨウ

ボダイジュとムクロジ(右)

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