UP 2010.9.12 やまぼうし
北摂 川久保渓谷・自然観察ハイキング
 ■日時:2010.9.6(月) 晴
 ■集合:JR高槻駅南口Eバス停 8:50
 ■行先:高槻市川久保 美女谷(川久保渓谷)
 ■内容:樹木・草花の観察
 ■講師:MNC 大橋、木下(元)
 ■参加:MNC 30名
JR高槻駅9:05→(市バス)→川久保着9:30
諏訪神社(9:45〜10:00)〜(美女谷)〜本山寺分岐(11:10)〜ケンポナシ広場(12:00昼食12:30)〜オタカラコウ群生地13:15〜(戻る)〜川久保14:30
川久保15:42発→(市バス)→JR高槻駅16:05→阪急高槻駅16:10

Route Map 


川久保渓谷(水源の森百選)
川久保集落を貫流する川は水無瀬川上流でポンポン山と釈迦岳の南斜面が水源です。川久保渓谷は「全国 水源の森百選」に選ばれている森からの渓流で、いつもきれいな水が流れており、川久保集落の生活用水として利用されています。水道が備わった今も各所に谷への階段や洗い場が設けられています。集落より北は川沿いに林道も整備され,流域が明るく開けており植物分布も豊富です。

川久保渓谷は古くから開け、元禄年間で家数78軒、人数406人で薪や炭の生産が主な仕事でした。マッタケも特産でした。水車で(今も跡がある)杉粉を引いて線香の原料として生産していました。明治22年人口208人、昭和35年210人、現在は100人ぐらいで34世帯です。
(広報たかつきの資料から)
猛暑が続いてます。大阪ではすでに猛暑日29日間を記録、また8月の平均気温も30℃を越えていずれも観測史上最高となりました。異常気象のひとつでしょう。本日も36℃の予想、雨天中止は当たり前ですが猛暑日も中止したらいいと勝手に思っています。当初43名の参加予定者がありましたが、前日には38名、本日は30名と激減致しました。それでも、熱中症対策も十分に、80歳を筆頭に元気一杯のシニアが遠路、宝塚・西宮方面から高槻に集合しました。
川久保渓谷といえばシニア自然大学の植物観察定番コース。植物が豊富で研究部植物科が定点観察を行っているところです。川久保渓谷とは、麓に川久保の集落があるからそのように呼んでいますが、正しくは「美女谷」というそうです。高槻駅から市バス25分、川久保峠のトンネルを抜けて終点川久保バス停(標高250m)で下車。講師大橋さん、木下(元)さんのガイドで、林道ポンポン山線に沿って美女谷を遡り、ポンポン山直下のオタカラコウ、アケボノソウ群生地(470m)を目指します。Route Mapを参照ください。観察スナップや植物観察の記録を以下に示します。
観察スナップ

川久保バス停(標高250m)9:30

諏訪神社でミーティング(トイレあり)9:45

ポンポン山林道開通記念10:10

川久保集落を抜けて渓谷に入る10:10

緑陰の観察11:20

コバン橋付近11:45

ケンポナシ広場で昼食12:00

オタカラコウ群生地(標高470m)13:15
下記は講師から説明のあった植物と私のカメラに収まった草花です。さてあなたはいくつ観察できましたか?(アイウエオ順

草本  観察日2010.9.6

  植物名 科名   植物名 科名
1 アキカラマツ キンポウゲ 23 ダイコンソウ バラ
2 イタドリ タデ 24 タケニグサ ケシ
3 イヌガラシ アブラナ 25 ダンドボロギク キク
4 イヌタデ タデ 26 トキワハゼ ゴマノハグサ
5 イヌトウバナ シソ 27 トキンソウ キク
6 イラクサ イラクサ 28 ナガバヤブマオ イラクサ
7 エノキグサ トウダイグサ 29 ナンバンハコベ ナデシコ
8 エノコログサ イネ 30 ヌスビトハギ マメ
9 オタカラコウ キク 31 ネコハギ マメ
10 オトコエシ  オミナエシ 32 ハエドクソウ ハエドクソウ
11 オニタビラコ キク 33 ハキダメギク キク
12 オニドコロ ヤマノイモ 34 ハグロソウ キツネノマゴ
13 オオルリソウ ムラサキ 35 ハシカグサ アカネ
14 カエデドコロ ヤマノイモ 36 ヘクソカズラ アカネ
15 キツネノゴマ キツネノゴマ 37 マツカゼソウ ミカン
16 キンミズヒキ バラ 38 ミズタビラコ ムラサキ
17 クサアジサイ ユキノシタ 39 ミズタマソウ アカバナ
18 クズ マメ 40 ミズヒキ タデ
19 ゲンノショウコ フウロソウ 41 ミゾホオズキ ゴマノハグサ
20 コニシキソウ トウダイグサ 42 ムカゴイラクサ イラクサ
21 シュウブンソウ キク 43 ヨウシュヤマゴボウ ヤマゴボウ
22 センニンソウ キンポウゲ      
木本  観察日2010.9.6
  植物名 科名   植物名 科名
1 イヌガシ クスノキ 13 コバンノキ トウダイグサ
2 イヌガヤ イヌガヤ 14 コマツナギ マメ
3 イヌザンショウ ミカン 15 ジャケツイバラ マメ
4 ウツギ ユキノシタ 16 シラキ トウダイグサ
5 エゴノキ エゴノキ 17 シロダモ クスノキ
6 カナクギノキ クスノキ 18 チドリノキ カエデ
7 キブシ キブシ 19 ニガキ ニガキ
8 クサギ クマツヅラ 20 ヌルデ ウルシ
9 クロモジ クスノキ 21 ホソバタブ クスノキ
10 ケケンポナシ クロウメモドキ 22 ムラサキシキブ クマツヅラ
11 コアカソ イラクサ 23 ヤマコウバシ クスノキ
12 コクサギ ミカン 24 ユズ ミカン
マイカメラ(時系列順)

ミズタマソウ

ナンバンハコベ

トキンソウ

マメヅタ

ミズヒキ

ダイコンソウ

ゲンノショウコ

センニンソウ

シラキ

ハグロソウ

ハエドクソウ

ミズホウズキ

ナガバヤブマオウ

クサアジサイ

カヤラン

テンナンショウ

クサギ

マツカゼソウ

タケニグサ

オタカラコウ

お客さん


カジカガエル

アキアカネ

オナガアゲハとクサギ

マムシ(3度も出会いました)

暑さに負けずシニア30名(ケンポナシ広場=昼食場所にて)
猛暑におびえて熱中症万全の体制で臨みましたが、美女谷は涼風が抜け、気持ちよく観察ができました。この暑さに”アケボノソウ”はまだ開花していませんでしたが、最後に”オタカラコウ”に出会えてよかったです。熱弁をふるって案内いただいた両講師に感謝申し上げます。ありがとうございました。なお不勉強だった13名が、講師を囲んで阪急高槻駅前の「テング」で反省会を催しました。

本ページは武庫ネイチャークラブのHPより転載しています。

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