UP 2010.11.6やまぼうし
小野アルプスを歩く
■日時:2010.11.3(水) 天気 晴
■行先:兵庫県小野市/加古川市
     小野アルプス、紅山(183m)、惣山(199m)ほか
     1/25000地形図 三木・社
■同行:ハナミズキ
小野アルプスは加古川と小野市にまたがる東西約5kmの低山。最高でも惣山の198.9mであるが、紅山182.8mの南面、高さ70mの岩場が特徴的で、ふるさと兵庫50山に選ばれている。快晴の文化の日、鴨池をベースにぐるっと歩く。

<小野アルプス紅山>
コースタイム:
宝塚0820・・・加古川北IC0920・・・鴨池P0940〜常光寺1025〜前山1050〜愛宕山〜安場山1115〜総山1130〜アンテナ山(1215〜1240)〜惣山(1300〜1315)〜紅山1345〜鴨池P1440・・・加古川北IC1510・・・宝塚1610
Route Map
 小野アルプスは低山愛好家の必須アイテム。やっとそのチャンスが巡ってきた。絶好の行楽日和にも関わらず、鴨池駐車場には2、3台の車があるだけで人影も見当たらない。無人の事務所においてある小野市観光協会のハイキングマップをいただく。小野アルプスの東端、白雲谷温泉「ゆぴか」から紅山に至るまでの山名や標高、距離、時間を詳しく書いてあり親切だ。全山縦走するには車が2台必要なので、今日は東はNTT中継アンテナのある前山から西は紅山まで、ほぼ2/3を縦走することにする。ハイキングマップでは13.2kmになる。
1.鴨池から
 東端の前山へは、鴨池から北麓の圃場整備された道をJR小野町駅方面に向かって歩く。途中、道を尋ねながらNTT専用道路取付きを探す。それは山寄公民館横にあった。車止めのある車道を登り、稜線上の前山135.8mに到着。「ゆぴか」、高山から続く縦走路に合流する。前山は山というより、アンテナ施設前広場である。南に山陽道から加古川の工業地帯の展望がある。(以下、山名と標高はハイキングマップによる)

鴨池駐車場

整備されたほ場を歩く

前山のNTTアンテナ
2.東コース
 小休止して、いよいよ縦走に入る。アルプスといっても標高差80m前後の里山を上り下りするだけで、たいそうなことはない。いつの間にか愛宕山154.2mを通過、安場山156.6mも後から気がつく。前山をはじめ、山名表示はどこにもないのである。あさぎり山道との十字路から薄暗い山林に入る。スズメバチ注意の看板がいくつかある。橋を渡り、長い階段を上り、笹原から再び下ったところがアザメ峠の車道。東コース入口の看板があるから、今辿ってきた道は東コースということ。ハイキングマップにある「峠の地蔵」を探すがない。結局、峠を上って総山への取り付きにあった。観光協会のハイキングマップが間違っていた。

安場山付近

アザメ峠に向かって丸太階段道を登る

アザメ峠の峠の地蔵
3.中コース
 車道の縦走路中コースの表示がある所から再びヤブ山に進入、3等三角点のある総山168.4m(山名表示なし)を通過。全く展望なく、アンテナ山へ向かう。見晴らしが開けた途中の岩場で昼食休憩。何人かのハイカーが追い抜いていった。アンテナ山171.6m(手製の山名プレートあり)とはテレビ中継アンテナがある場所であった。初めて360度の展望が開ける。南に山陽道と加古川の工場地帯と瀬戸内海、東は淡路島から六甲山系、北には加古川の流れと小野市街地、播磨、北摂の山々、良く見れば三田の羽束山や有馬富士まで見通せる。西はこれから向かう惣山が立ちはだかる。

アンテナ山から播磨・北摂の山々、右端は羽束山

アザメ峠の中コース入口

総山三角点

アンテナ山
4.惣山(そうやま)
 一度下って上り返したところが小野アルプス最高峰の惣山(別名小野富士198.9m)で、山頂に道標が立っている。山頂は展望がないので、北へ張り出した尾根を行ってみる。尾根先端には展望デッキがあるようだが、手前の岩場で十分である。西側の展望が開け、これから行く紅山のスロープがきれいに見え、岩場を登るハイカーの姿もある。

惣山

惣山展望岩から紅山のスロープを見る
5.紅山(べにやま)
 惣山から長い丸太階段を下り、岩倉峠から紅山へ取り付く。赤茶にオレンジの岩肌が前面に立ちはだかる。立ったまま登りはじめたが、ついに四つんばいとなる。しっかり岩を掴まないと、リュックの重みで後へ反り返りそうだ。平均斜度は40度ぐらいあるのではないだろうか。白ペンキが登りやすいコースを指示し、ところどころ手足を掛ける穴も削られているが、ロープのたぐいはない。ただ、ごつごつした硬い岩で滑らないのが幸いだ。これを下るのはさぞかし怖いだろうと思いきや、ダブルストックを握った高齢の男性2人が下りてくるではないか。ええ!子どもを背負った若夫婦までもが下りるのには感心する。下を見るだけでも恐ろしいのに。無我夢中、緊張の20分の岩登りで紅山(182.8m)の頂上に立つ。標高差はGPS測定で64mであった。エスケープルートがあるようだが気づかなかった。

紅山を仰ぐ

三点確保で

紅山頂上でホット一息

紅山の下り

惣山の展望
6.鴨池へ
 紅山から西に縦走路は続くが(西コース)、大型のハチ(スズメバチ?)が飛び交っており危険なので北斜面を下りて鴨池へ向かうことにする。こちら側はまったく岩場がなく雑木林である。どうしてこうも違うのか。アベマキの林を抜けて里に下りる。家族連れが散歩している。鴨池まで0.5kmの道標。この辺一帯は「きすみ見晴らしの森」として整備されているようである。林を散歩しながら女池から男池へ、振り返ると惣山、紅山がシルエットに浮かぶ。男池(鴨池)には早くも鴨が飛来、人が近づいても逃げる様子はない。駐車場には20台ほどの車があった。

アベマキの森

惣山と紅山(右)を振り返る

男池(鴨池)と鴨の群れ

懸命に磐石登る小六月     ハナミズキ

−出会い−

ツリガネニンジン

ワレモコウ

ホトトギス

ナツハゼ

サルトリイバラ

リンドウ

シラヤマギク

アキノキリンソウ

ヤマラッキョウ

ノブドウ

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