UP 2011.1.6やまぼうし
東六甲 赤子谷西尾根と右俣遡行

行者山〜東六甲縦走路〜岩原山〜赤子谷西尾根〜西宝橋〜赤子谷右俣〜東六甲縦走路〜譲葉山北峰〜行者山

■日時:2011.1.2(日) 天気 晴
■行先:赤子谷西尾根、赤子谷右俣
     1/25000地形図 宝塚
■同行:単独
東六甲の赤子谷はメジャーな右俣・左俣以外に尾根道や枝道がたくさんあります。今回は、東六甲縦走路から赤子谷西尾根を下り、赤子谷右俣を遡行しました。その間の枝道をチェックして今後探索の参考にしたいと思います。
コースタイム:
往路:宝塚逆瀬台0900〜行者山1015〜東六甲縦走路ゆずり葉台分岐1055〜岩原山分岐1120〜ナガモッコク尾根合流1135〜西尾根分岐1150〜赤子谷西尾根登山口1330〜西宝橋1335

復路:西宝橋1340〜赤子谷左右俣分岐1350〜右俣河原1405〜2又分岐1450〜東六甲縦走路右俣分岐1545〜ゆずり葉台分岐1620〜行者山1700〜宝塚逆瀬台1720
地図はこちら
1.行者山〜東六甲縦走路

本記事を読まれる方はRoute Mapを参照ください。

 宝塚自宅から六甲縦走路へは行者山を経由するのが近い。今日はゆずり葉コミュニティの行者山定例ハイキングに同行し、途中からひとり東六甲縦走路へ向かう。天気良好なれど、行者山頂上付近は昨晩の雪が残っていて寒い。東観峰の展望は素晴らしく、南は葛城、金剛、紀伊山地、友が島、関空大橋、北は北摂の山々の彼方に京都比叡山も覗く。

行者山東観峰383m
 六甲縦走路に出ると木々も真っ白、道には5センチほど雪が積もっている。行者山下からゆずり葉台分岐(道標NO34)に登りつく。ここは十字路で、北進すれば赤子谷左俣へ下りることができるが、木の枝で通せんぼしてある。帰りはここへ出てくることになる。縦走路を大谷乗越方向に西進する。左手(南)に譲葉山東峰514m、右手(北)に譲葉山北峰524mおよび526mへの踏跡がある。東峰は国土地理院記載の譲葉山だが、頂上は立ち木に囲まれ何も見えない。北峰には磐座があり、天下泰平 文化14年(1817年)?奉納と読める石碑がある。昔はここが譲葉山だったことを伺わせる。4つある譲葉山の中で、唯一大阪湾の展望がある。正月休みのためか、トレランハイカー何人かに追い越される。このあたりはアップダウンが少ないので雪道を走るのは気持ちいいだろう。
 この先少し開けたところに右赤子谷への道標が立つ。なぜかこちらも木の枝で通せんぼ。右俣へは最も分かりやすいコースなのに・・・。踏跡道であるから一般ハイカー向きではないのかも知れない。帰りにここに出てくる。譲葉山中峰528mを大きく回りこんだところに中峰への取り付きテープがある。こちらも立ち木の中のフラットなピークで展望はない。国土地理院の昭和40年代の地形図ではここが譲葉山と表記されていた。今は誰かが頂上の標識を引っこ抜いて東峰へ持って行ってしまった。
 この先、左に下る分岐はエデンの園へ続く。譲葉山西峰555mを回り込むところの右分岐は岩原山分岐からの道に合流して赤子谷右俣へ下りる。岩原山分岐(道標NO33)は縦走路と4つの道の分岐点。それぞれ岩原山、岩原山迂回路、赤子谷、譲葉山西峰555mへ行く。赤子谷へは分かりにくいが、良く注意すると右下の藪の中に踏跡がある。

ゆずり葉台分岐 道標NO34

縦走路(譲葉山東峰、北峰分岐付近)

岩原山分岐 道標NO33(6叉路)
2.ナガモッコク尾根・赤子谷西尾根を下る
 今日は岩原山迂回路を進み、ナガモッコク尾根の道と合流して下っていきます。迂回路途中に右手に下る分岐がありました。これも赤子谷と思いますがいずれ探索したいところです。雪の道に先行者の足跡がありましたがナガモッコク尾根から岩原山へ上がっていってしまいました。今日この尾根を歩くのはいまのところ私一人だけです。
 460mで鞍部に出ます。ここは十字路で、左は大谷、右は赤子谷右俣へ下ります。直進して478Pに出ると二又分岐です。左ナガモッコク尾根、右赤子谷西尾根です。先日ナガモッコク尾根を下るつもりが、うっかり赤子谷西尾根に向かってしまい、途中から引き返す羽目になりました。
 今回は赤子谷を目指すため、右折して、シダの道を下っていきます。テープが賑やかですが必要ない明確な道です。405mピークには伊丹山友会と樹皮ををはがしてマジック書きがあります(これは恥ずかしい行為ですね)。365mの鞍部に下ると左手に下る分岐は不動谷です。上り返したところが、地形図上のフラットな部分ですが迷いやすいとネットにありました。直進は木の枝で通せんぼになりました。赤子谷右俣へ下りて行くようで、ここは左へ進みます。あとは道なりに進みましたがスムースに林を抜けて、左(西)絶壁の展望ポイントに出てきました。目の前が砕石で無残な琴鳴山(378m)、はるかに大船山の鋭鋒をはじめ北摂の山々が覗きます。しばらくは絶壁沿いの道が続きます。

460m十字路

西尾根のスタートははシダが続く

直進通せんぼ 380m付近

砕石の琴鳴山と北摂の山々 350m付近

西尾根の印象 昼食ポイント 330m付近
途中の330m付近のコナラの大木の下で遅い昼食の餅をかじる。尾根の明るい林で、赤子谷を挟んだ向い側の東尾根を送電線が走っているのが見える。その先に譲葉山のこんもりとした姿が、下りてきた岩原山は林に遮られて見えません。
 天気が怪しくなってきたのですぐに出発。再び林の中の道を下ります。道の真ん中に三原と書いた石柱がありました。地形図322Pを通過、目印はありません。もう一つ三原の石柱がありました。傾斜が急になってきました。落葉で滑り、立ち木を掴みながら下ります。標高180m付近で右に急降下していくと河原に降り立ちました。木の枝に赤子谷尾根登り口の手製看板が架かっていました。赤子谷川の堰堤を渡ると、広い道に合流した。そのまま下ると危なっかしい小橋を左岸に渡って西宝橋(せいほうばし)に出てきました。

赤子谷東尾根

赤子谷西尾根取り付き

堰堤を渡る

朽ちかけの小橋と西宝橋

3.赤子谷右俣を遡る
 西宝橋で一服して、折り返し右俣を目指します。小橋を渡って赤子谷川の右岸を進むと左分岐が山に入っていきます。通せんぼですが、地図で見ると東尾根へ登っていくようです。直進すると、すぐ右手に先ほど下りてきた西尾根への分岐があります。直進して赤子谷左俣の流れを渡って進むと、大きなケルンがあり、ここが右俣・左俣の分かれ道です。 右俣は右の河原に行ってもいいですが、堰堤越えが大変なので、右の中尾根への道を登っていきます。左右に谷を見ながら痩せ尾根を歩いていくと右俣への分かれ道がありますのでここを右折すると堰堤に出ます。上流側に下ります。下流側にロープが垂れ下がっていたので間違ってこちらへ下りてしまいました。

西宝橋からすぐ小橋を渡る

左分岐は東尾根

左俣・右俣分岐ケルン
 ここから右俣歩きが始まります。荒れ放題ですがテープがたくさんぶら下がっていますので間違うことはありません。標高220m付近で左からの小さな沢が合流しますが、ここは2003年中尾根から迷走の挙句に飛び出したところです。240m付近で右手に浅い沢があり、テープがあります。これは西尾根へ続くようです。
 270m付近から右岸の斜面を登るようになり、流れを見下すようになります。左手に注意すると長いロープが垂れ下がっているのが見えます。これは中尾根に続くようです。右俣を大きく分ける二又分流点がはるか下になり、道は右俣の左の谷へ向きます。右の谷へ行くのは河原へ下りなければならないようです。確認のため、少し戻って河原に下りて、二又地点を確認しました。右は右俣の右でこれを遡ると、ナガモッコク尾根と西尾根の分岐点の下、460mの鞍部に出ます。古びたテープを確認しました。

右俣遡行の始まり 200m

右俣の印象

堰堤を高巻いて下りる緑のロープ

二又地点 280m付近
4.右俣の左へ
 さて元へ戻って、右俣の左の谷を進みます。310m付近に白い立札があり、左手への分岐があります。これを行くと中尾根に合流して縦走路へ出ます(後日確認)。350m地点で大きな分岐があり、直進は木の枝で通せんぼしてあります。この道は岩原山分岐(道標33)に出るはずです。右俣の中俣です(踏破済み)。左分岐は右俣の左俣です。左へ進み、尾根を登るようにして広い谷を上っていきます。380m地点で踏跡を見失い、西へ振ってしまいましたが、行き止まりのところに立派な炭焼き窯跡がありました。慌てて元へ戻り、テープを発見して、上り始める。430m付近に左への分岐を認める。450m付近から雪道となり、500mで縦走路へ飛び出しました。往路の赤子谷標識のところです。

右俣の左俣へ

310m付近 白立札の左分岐は中尾根へ

直進通せんぼ350m(右俣の中俣)、左へ進む

迷走 炭焼き窯跡に行き当たる 380m

右俣の左俣を登る450m付近
5.譲葉山北峰あたり
 直前に左への広い分岐道があったのでこちらも探ってみました。右に分ける道を見送り緩やかに下っていくとだんだん踏跡が怪しくなってきたのでこれは宿題として引き返し、先ほど見送った右へ進み稜線にでる。ここは譲葉山北峰524mから伸びて、中尾根へ行くコースです。良く見ると今出てきた道にも木の枝で通せんぼしてあります。もう一つの譲葉山北峰2 526mの祠の横をとおり、下っていくと十字路へでます。白板の看板があり、直進生瀬(中尾根)、左赤子谷、今下りてきた道は譲葉山と書いています。赤子谷方向はまたしても通せんぼです。十字路を右に下って、赤子谷左俣分岐を経て、縦走路のゆずり葉台分岐(道標34)へ戻ってきました。時間が遅くなり、ここから往路の行者山へ登り返して逆瀬台小学校横(逆瀬台北登山口)へ下りてきました。もう17:10分で街の灯がともり始めていました。

縦走路赤子谷分岐道標に出る 500m

譲葉山北峰526mの磐座

490mの十字路 左赤子谷通せんぼ

赤子谷左俣分岐(左赤子谷、直進ゆずり葉台分岐)

縦走路ゆずり葉台分岐(道標NO34) 北は通せんぼ
たくさんの枝道と遭遇しましたが、これは宿題として楽しみに残しておきます。添付のRoute Mapに確認した枝道を入れています。見過ごしたものもあるでしょう。

トップ表紙に戻る

inserted by FC2 system