UP 2011.1.24やまぼうし
東六甲 赤子谷 東尾根と右俣遡行

行者山〜六甲縦走路〜赤子谷東尾根〜生瀬駅〜赤子谷右俣〜六甲縦走路〜行者山

■日時:2011.1.23(日) 天気 晴
■行先:赤子谷東尾根、赤子谷右俣
     1/25000地形図 宝塚
■同行:単独
東六甲の赤子谷はメジャーな右俣・左俣以外に尾根道や枝道がたくさんあります。今回は、東六甲縦走路から赤子谷東尾根を下り、赤子谷右俣を遡行しました。赤子谷を歩くたびに、色々な枝道を発見、帰ってからも気になり、連続4回目の赤子谷行きとなりました。まだまだ未踏の道があり、当分探索が続きそうです。

≪赤子谷右俣の風景≫
コースタイム
往路:宝塚逆瀬台0905〜行者山1005〜東六甲縦走路反射板1040〜生瀬分岐1055〜(東尾根)〜赤子谷西宝橋1150〜(バイパス・水路)〜生瀬駅1240

復路:生瀬駅1300〜(水路・渓谷)〜西宝橋1350〜赤子谷左右俣分岐1355〜中尾根分岐1410〜2又分岐1445〜尾根分岐1455〜六甲縦走路1545〜ゆずり葉台分岐1552〜行者山1610〜宝塚逆瀬台1645
地図はこちら

本記事を読まれる方は地図を参照ください。何を言ってるのかわからなくなります。

―往路―

赤子谷東尾根を下る

1.東六甲縦走路
 宝塚の自宅から東六甲縦走路へは行者山を経由するのが近い。今日はゆずり葉コミュニティの行者山定例ハイキングに同行し、途中からひとり東六甲縦走路へ向かう。年末年始、これで連続4回目の赤子谷探索です。今日は赤子谷東尾根を行ってみることにする。
 行者山北麓から阪急の反射板を経て岩倉山前の東六甲縦走路へでる。風もなく穏やかな天気だが、霞がかかり、反射板からの展望はあまり良くない。縦走路は日曜日とあってハイカーが多い。岩倉山を過ぎて、生瀬への分岐道標の前に大勢のシニア女性が休憩しており、一人生瀬方向へ向かうのが恥ずかしい。うっかり分岐道標の写真を撮っておくのを忘れてしまった。

行者山北麓から東六甲縦走路への道(左)

岩倉山 反射板

反射板から甲山の展望(逆光)
2.赤子谷東尾根
 硬く踏み込まれたルンルン尾根道が緩やかに下っている。小高いところでY分岐となり、左に下っていくと正面に鉄塔#24(410m)があった。直進は鉄塔をバイパスして行く道で、少し先で鉄塔から上がってきた道に合流する。ここに関電火の用心看板があり、#23と#25の方向を指している。5分ほど歩くと再び火の用心の3枚看板があり、それぞれ#22、#23、#24の方向を示している。左折して東尾根の#23へ向かう。巡視路特有のプラスチック階段が現れ、下っていくとすぐに#23鉄塔(380m)である。鉄塔の向うに琴鳴山や羽束山、大船山など北摂の山々が展望する。東尾根ルートで唯一の展望であった。

生瀬への道

鉄塔#24

関電巡視路火の用心表示 左が東尾根

#23鉄塔と北の展望

鉄塔から急降下する緑のロープ
東尾根はどこから下っていくのかはすぐにわかる。東六甲でよく見かける緑の太いロープが鉄塔の足元にある。明解な尾根道だが、急傾斜の上、砂礫でずるずるである。立ち木を掴みながら慎重に下っていく。300m付近から傾斜も緩み、シダが多くなる。185m付近でY分岐がある。直進は尾根上を下り、西宝橋の東に下りそうなので、左(西)の道を行く。踏跡道となるが迷うことなく予定の赤子谷口に降り立つことができた。すぐに小橋を渡って西宝橋である。

砂礫の道が続く

赤子谷口の東尾根取り付き(左小山)

小橋を渡って西宝橋へ
2.西宝橋〜生瀬駅
 西宝橋を東に行くと生瀬高台住宅の最上部に出るが、途中の小さな流れまで行ってみる。流れの山側にテープがあるのは先ほどの分岐を直進した時の降り口だろう。ここで土手を上がって北上する踏跡を発見する。生瀬駅に行けるかも知れないと思い、土手を駆け上がってみると、すぐに基準点があり、森の中、落葉の道がずっと続いている。緩やかに下っていく。近くのグランドで野球の大会をしているのかアナウンスの声が聞こえる。

西宝橋東の谷川

生瀬への道取り付き

水路に出る(板の架け橋)
水路に飛び出た。近くに民家があり、目の前に琴鳴山の砕石場やJR福知山線が見える。この水路は赤子谷川から取水して山麓をぐるりと回って生瀬に至る生瀬疎水であることがわかった。疎水沿いの道は絶壁などの危険なところもあるが、展望が良く、生瀬駅から赤子谷口へ歩くにはうってつけである。地域の散策路になっているようで、途中に休憩広場もある。西宝橋から約40分で生瀬高台住宅への車道にでる。坂を下ったところが生瀬駅であった。これなら車の往来の激しいR176や有馬街道を通らずに赤子谷へ行ける。

山麓を取り巻く水路

JR福知山線のトンネルの上を通る

生瀬高台への車道に出てくる

眼下に武庫川、R176、JR福知山線生瀬駅

―復路―

赤子谷右俣を遡る

3.生瀬駅から西宝橋
 生瀬駅前のミニコープで買い込んだ弁当を食べ、東六甲縦走路越えで自宅に戻ることとする。往路の生瀬疎水を戻る。取水口を確認しようと、往路に飛び出した地点を通過して水路を遡る。すぐに赤子谷川の渓谷に突き当たり、そこが取水口であった。さらに渓谷を遡る。道らしい道はないが、家庭菜園の小屋の脇を通り、西宝橋への道にでてきた。すぐ右手は鉄条網のフェンスで通行止めである。さて、西宝橋から枝道の探索をかねて右俣を遡行することにする。

水路取水口

家庭菜園横を流れる赤子谷川

堰堤の右を上がると西宝橋の道へ
4.右俣本流
 大きなケルンのある赤子谷左右分岐点で、前回は中尾根から右俣へ降りたが、今回は河原から遡行する。いきなりミニゴルジュが現れる。左から高巻くがこれが大変で、ロープをしっかり握って自分の体を支えないと岩場を乗り越えられない。懸垂力のない人はやめたほうがいい。更に大きな堰堤が続き、こちらはロープを放すと谷底へ墜落する。やっぱり中尾根の途中から右俣へ降りて行くのが正解である。子犬を連れた軽装の中年ハイカーに遭う。縦走路から左俣を降りようとして右俣へ迷い込んでしまったという。この先は堰堤下りが危険だから引き返して中尾根に上ったほうがいいとアドバイスしたが、行くだけ行ってみるという。大丈夫だったろうか。

ミニゴルジュはロープで左の岩場を回り込む

上から見たゴルジュ(右手の岩場を下る)

2段の堰堤を左から越える ロープが見える
右俣本流を遡上する。220m付近の左岸に西尾根からの谷合流、225m付近の右岸で中尾根からの谷合流(2003年に降りた地点)、235m付近の左岸で西尾根からの谷が合流する。260m付近で大きな堰堤を右から高巻き緑の太いロープで降りる。行く手に右俣を大きく分ける谷が現れる。向かって右(右俣の右)はナガモッコク尾根と西尾根の分岐点へ、左(右俣の左)は東六甲縦走路へ続く。標高285m。

250m付近

280m付近 この先で二又
5.右俣の左
 右俣の左へ進む。中尾根に続く緑のロープ(踏破済み)を左に見て右俣左の右岸を進む。川を渡った左岸に、尾根に取り付く緑のロープを発見する。これは宿題とする。右岸の途中320m付近に、白い立札の手製道標があり、尾根に取り付くテープがあったので左折して入り込む。踏跡にテープが点々とありそれを辿って登っていく。何度か踏跡を見失ったが、420m付近で右折して水平道になる。松の木にかかる青札道標のところで上から降りてくる道が合流する。さらに水平道を進むと右俣左の本道と合流した。その直前に上から降りてくる道が合流する。これら水平道に合流してくる道は良く注意しないとわからない踏跡である。

右俣の左 白立札の分岐

水平道の青札分岐点

右俣の左本道に合流
右俣左の本道を緩やかに登っていくと、東六甲縦走路(500m)に出た。赤子谷と書かれた公式の道標がある。縦走路を東へ、譲葉山分岐を経てゆずり葉台分岐道標NO34(480m)につく。ここまでくれば家に帰ったも同然で、行者山を経て北逆瀬台口に降り立った。

東六甲縦走路 赤子谷右俣分岐道標
赤子谷周辺は年末年始4回歩き回ったことになるが、過去のルートと今回のルートを地図上に落とし込んでみた。GPSの軌跡をスムージングしたものですが、谷は受信ロストが多く不正確なところもある。Route Mapをクリック。まだまだ沢山の未踏の道があり、探索するのが楽しみだ。

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