up 2011.1.27やまぼうし
六甲 冬の白水山と有馬氷瀑
船坂谷〜白水山〜六甲最高峰〜紅葉谷
日時:2011.1.26(水) 晴れ
行先:神戸市・西宮市
    白水山(771.7m)、六甲山(931.3m)
    七曲滝、蜘蛛滝
同行:ハナミズキ
行程:船坂橋0900→(船坂谷)→水場0915→白水山1022→鉢巻山トンネル1110→六甲最高峰(1140〜1210)→極楽茶屋跡1240→(紅葉谷)
    →七曲滝1350→有馬ロープウェイ駅1445→有馬温泉バス停(1510〜1600)・・・船坂橋1610
地図はこちら
平年並みというが、今年の冬は寒い。有馬の滝も氷結しているとの情報を得て、六甲山へ出かける。まだ未踏の白水山を経て、最高峰から紅葉谷を下り、途中で氷瀑となった七曲滝を見る予定とする。
「船坂谷」
いつもより早い8:30に自宅を車で出て、船坂橋から船坂谷を遡る。このあたり、夏場はキャンプで賑わい、船坂橋付近には料亭桂山荘や喫茶店がある。しかし、上流は廃屋が目立ち、人が住んでいるかどうか良く分からない家もある。廃屋前の空き地に駐車する。日陰に昨晩降った雪が残っている。10分ほど歩いて、水場の先から白水山に取り付く。目印のテープがぶら下がっている。(標高470m)

船坂川を遡る

船坂谷水場

白水山取り付き
「白水山」
杉、ヒノキの林を急登する。立ち木を掴みながらだが、薄く雪の積もった落葉が滑り、とうとうアイゼンを履く。尾根筋に出てびっくり、十八丁橋(白水山峡霊園)から登ってきたというシニア男女5人組に遭う。同志はいるものだ。

岩場を越す

白水尾根までの道

尾根道を行く
雪の降り積もった笹の尾根を南下すると白水山頂上771.7mで、三角点を囲むように丸太の柵がしてあった。北側に、立ち木の間から三田盆地が覗く。ここは二又分岐で、うっかりすると船坂谷に降りてしまうから注意が必要だ。雪の尾根道のアップダウンを繰り返して高度をあげ、ドライブウェイ旧道の鉢巻山を回り込むカーブミラー脇に飛び出した。積雪は10センチぐらいか。立入り禁止のフェンス脇をすり抜けて、鉢巻山トンネルを抜けたところの本道にでる。

白水山三角点

ドライブウェイ旧道へ飛び出す

フェンスをすり抜けて

鉢巻山トンネル
アイゼンをはずして車道を進む。すぐに一軒茶屋であるが本日はお休み。最高峰へ上る。日当たりのいい頂上広場は暖かく、雪も少ない。東屋は団体に占領されてしまったので、陽だまりに座り込んでコンビニおにぎりを食べる。大阪湾の展望は霞と逆光であまり良くないが、大阪の廃棄物処理場のシンボルが黄金色に光って目立つ。アイゼンを脱いでしまったので、車道3kmを極楽茶屋跡まで歩く。

一軒茶屋

六甲最高峰

極楽茶屋跡から紅葉谷進入路
★2014年8月の台風豪雨禍でロープウェイ有馬〜炭屋道分岐は通行不可。紅葉谷へは魚屋道→炭屋道を迂回します。七曲滝への道は崩落し迂回路で行けません。別ルート(熟練者向け)があるようです。詳細はこちらです。(2017.1.17現在)
「紅葉谷」
紅葉谷を下る。日陰の登山道は、踏み固められた雪でつるつるである。アイゼンを履きなおすのが手間で、時間をかけてゆっくりと下る。上ってくるハイカーが多い。ブナの林を過ぎて流れに降りる。一箇所だけ厳しい下りがあったが、脇にロープが設置してあった。

ブナ林

ツルツルの登山道

紅葉谷の流れ
「蜘蛛滝」
百間滝分岐の手前に左の谷へ下る踏跡を発見する。七曲滝へはこちらが近そうと思い、下ってみる。するとテープが現れ、谷にどんどん下りていく。右手に大きなカールを見送り、谷川に降り立つ。これが七曲滝の上流と思うが、下っていく道はなく、更に山越えのトラロープが張ってある。七曲滝の方向からだんだん離れて行くので不安になったが再び谷へ降りると上流に滝が現れた。
新発見の滝は2段の細長いもので、全面結氷はしてないが両サイドの岩場には結構立派な氷柱を持っている。あとで調べると、この谷は蟇谷といい、滝は蜘蛛滝ということがわかった。段差1、2mの小滝を下っていく。アーチ状の氷柱や水晶玉のような形に凍りついているところがあり、自然の造形とはいえ、なかなか芸術的である。段差のある氷結した岩場を下りるにはアイゼンが必要だった。ここの小滝は、下流の蟇滝に対して蟇雌滝というようである。すぐに七曲滝のある紅葉谷に合流した。

蜘蛛滝

蜘蛛滝への道

テーブル状の氷

アーチや水晶玉のように凍つく渓流(蟇雌滝)
「七曲滝」
紅葉谷の本道を行くより倍以上の時間がかかってしまった。時間が遅くなったためか、一人いた先客は帰ってしまい我々だけである。全面結氷とは言いがたいがそれでも壮観である。氷結度は70%ぐらいか、ここ2,3日の暖気で本流部分の氷は落下してしまっている。写真を何枚か撮って引揚げる。帰宅してから昨年の写真と比べるとやはり物足りない感じがする。再び寒波の予報だから、これで終わりではないだろう。

七曲滝 2011.1.26
七曲滝分岐道標まで戻るのは一苦労だ。崖に沿った道と、高巻き道があり、いずれも一人通るのがせい一杯。特に崖側の道は岩場から湧き出た水が斜面の道に凍りついており、足を滑らせたら10m下の谷に滑落する。アイゼンがあってもロープなしで無理だろう。昨年はロープがなく通行を断念したが、今年はつけられていたので恐る恐る通過する。こんなところで滝見の行き帰りがぶつかったら身動きが取れない。休日はいつも渋滞する。凍結時は高巻き道をおすすめする。

危険なアプローチ

七曲滝分岐
湯槽谷分岐まで下り、アイゼンをはずす。ここから30分で有馬温泉へ。七曲滝で手間取り、バスに乗り遅れ1時間待ち。雪の舞う湯の町の風情を楽しみ、炭酸せんべいをお土産に帰途につく。

炭酸せんべい

有馬温泉の街角

凍滝の水晶玉となる飛沫     ハナミズキ

関連ページ    ◇有馬氷瀑2011 2011.2.14

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