甲山神呪寺 88ヶ所めぐり
2019.3.29改定/作成2011.7.31やまぼうし
■行先:西宮 甲山(309m) 2.5万宝塚
■日時:2011.7.31() 晴
■同行:町内会7名+子ども2名
■コース

  ゆずり葉森の広場0935…盤滝バス停0950→甲山1030→神呪寺1100→88ヶ所めぐり(11101210)→甲山森林公園(1215〜昼〜1245)→キャンプ場1310→西宮CC前1355→ゆずり葉森の広場1415
Route Map甲山88ヶ所(西宮市)甲山88ヶ所(神呪寺)

88ヶ所めぐり 68番霊場
 ゆずり葉コミュニティ例会の第5週はミステリーハイク。今回は甲山神呪寺四国88ヶ所めぐり。毎日眺めている山で、歩いてもいけるが車道歩きが危険なので2区間だけバスに乗り、盤滝口からスタートする。真夏の山歩きで熱中症を心配したが、緑陰は思ったより涼しく、ただ蚊に追われながらのお遍路さんだった。

「甲山」
 バスは6人で貸切状態。盤滝口下車で、甲山高校前をとおり車道を甲山へ向かう。自然観察池で小休止して、甲山を西から直登する。わずか10分で平たい頂上につく。車で先行したお孫さん2名連れの人と落ち合う。甲山の頂部は安山岩でできている。約1300万年前に花崗岩を突き破ってマグマが噴出し安山岩の山を形成し、その後水没、浸蝕を繰り返して今の形になった。海底であったことを示すチャートもある。2等三角点309.2mがある。周囲はコナラの大木が生い茂り眺望はない。展望台を作ればといつも思う。

甲山山頂

甲山2等三角点
神呪寺に下る。甲山大師ともよばれ真言宗のお寺。”かみのてら”がなまって”かんのうじ”になったといわれている。石段下の池にはハスが満開であった。

神呪寺

88番

はす池
「88カ所めぐり」
 四国八十八所は地理的にも遠いので、寛政10年(1798)に四国八十八ヶ所の各札所の砂を持ち帰り、それらを神呪寺境内の南部に敷いて、「甲山八十八ヶ所」が建立された。八十八ヶ所を一巡する全行程は約2キロメートル(四国遍路の約563分の1)。その巡礼道も今ではアスファルトの車道に寸断され、石仏自体も随分と風化してきている。

88ヶ所はこちら

 今回は行程上、逆回りに神呪寺の88番からスタートして1番へ戻る。87番〜83番は車道を挟んで境内の中。石仏は大師さんと観音や不動明王が対に並ぶ。82番〜はお寺の南高台の目神山周辺に並ぶ。道を挟んで64番から61番に至る道は花崗岩の巨大な石が転がり、このあたりから眺める甲山と神呪寺の風景は秀逸である。
 削り取られたような巨岩がある。上部に四角いくさび型の割れ目(矢穴)見えることから採石しょうとしたことが伺える。また、その岩石をよく見ると粒の細かい岩石が帯状につながった縞模様が見られた。半花崗岩(アプライト)と呼ばれるものだろう。

削り取られた花崗岩 62番付近
 車道を3回わたり返す。日陰に入ると蚊の大群が襲ってきた。自然に早足になる。50番は洞窟の奥深くに鎮座している。約1時間で1番に戻ってきた。

82番

洞窟の50番

1番は駐車場脇
「森林公園」
 森林公園正門広場のベンチで昼食。日陰が涼しい。一緒に来たお孫さん2人とみくるま池のコイや亀と遊ぶ。帰りは仁川駅を変更して歩いて出発点に戻ることにする。1時間余りで帰着できるだろう。愛の像を望む展望ベンチを過ぎて、車道を横切り甲山北麓のキャンプ道を歩く。飯盒炊さんの学童でにぎやかである。水着姿は仁川で水遊びをするのだろう。仁川をわたる。

みくるま池と甲山

仁川をわたる
 西宮ゴルフ場のフェンス沿いに山越えしてゴルフ場の管理道に出る。るんるん気分で出口に向ったはいいが、門扉が閉まっている。今朝は開いていたはずだが鍵までかかっていて横も通り抜けられない。背丈ほどの高さを乗り越えなければならない。ミステリーハイクにふさわしく最後の難関である。幸い杭が足場となって全員無事に乗り越え成功。ほっとする。まだ安心できない。車がびゅんびゅん飛ばす車道歩きだ。今朝はこれが危険だからバスに乗ったわけだが、やむを得ない。フェンスぎりぎりを慎重に歩いて出発点に戻ってきた。せめて溝板を作ってくれたら歩けるのにといつも思う。

乗り越えたゴルフ場ゲート

危険な車道歩き
やまぼうし

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