up 2011.8.25やまぼうし
六甲 イワタバコの白石谷を遡上する
有馬〜白石谷〜白石滝〜白竜滝〜大安相滝〜吉高神社〜六甲最高峰
日時:2011.8.24(水) 晴れ
行先:神戸市 有馬 白石谷
    白石滝、白竜滝、大安相滝
同行:ハナミズキ
六甲山夏の風物詩、イワタバコを見ようと有馬温泉から白石谷へ向かう。白石滝で帰るつもりが、熟練者向きの白石谷を遡行し六甲最高峰まで登ってしまった。滝の岩場登りはヒヤヒヤものだったが、白竜滝、大安相滝に出会うことができた。帰途の魚屋道途中の射場山登頂は失敗。宿題を残すことになった。
行程:
有馬温泉ロープウェイP 0900→白石谷出合0945→(白石谷)→白石滝0955→白竜滝1040→大安相滝1055→左俣1100→吉高神社1150
→一軒茶屋前(昼)→六甲最高峰1230→魚屋道下山1245→射場山周辺(1330〜1400)→魚屋道口1425→有馬ロープウェイP 1435
地図はこちら

「白石滝」
 いつもの有馬ロープウェイ駐車場からスタート。林道を湯槽谷分岐まで歩く。林道には節理状となった風化花崗岩の落石が多く危険である。分岐から紅葉谷へ向かい、真新しい白石堰堤を乗り越える。蝦蟇谷を右手に見送って進み、分岐道標を白石谷へ向かう。熟練者向けの注意書きがある。谷川を右岸にわたり、白石第3堰堤を左から乗り越えると、谷は二股に分かれ、白石谷は左へすすむ。直進は百間滝、似位滝方面である。扇形の白石滝がすぐに見える。まずまずの水量である。白竜滝へ600m、百間滝へ300mの案内表示がある。標高560m。

真新しい白石堰堤

白石谷分岐(熟練者向き)

白石第3堰堤 左から高巻く

白石滝
「白竜滝」
 白石滝の右手に取りついて、崖状の踏跡道を登る。良く注意しないと見失いそうだ。左に谷を覗きながら斜面を進むと分岐があるが白石第4堰堤の先で谷に降りて合流する。単独登山の中年男性から岩登りの経験がないとこの先危険とアドバイスを受ける。その時は引き返すことに決める。
 岩壁にイワタバコが散見されるようになってきた。時期が少し遅いが、水の滴り落ちる岩壁に咲くイワタバコは感激ものであった。下を向いて咲いているので、下から覗き込むように撮影しなければならない。あちこちに群生しているが、ガレ地で近づけない。
 谷は狭まり、切り立った崖、崩れた崖が、沢を取り囲んでゴルジュの体をなしてきた。慎重に足場を確認しないと落石の危険がある。手元の高度計で標高640mの白竜の滝は2段であった。滝を左に見て、垂直の岩場の下を恐る恐る通過する。小滝を次々と越えていくが右、左のどちらを越えるかしばしば立ち止まっては目印や補助ロープを確認する。難所が続く。

岩壁に群生するイワタバコ(2011.8.24白石谷)

イワタバコ(2011.8.24白石谷)

白石谷の印象

白竜滝
 どこで誤ったか、大安相滝を左手木立の奥にみて通過してしまった。後で気が付いたがもう遅い。谷が大きく二股に分かれ、地形図の破線の左手に進む。これも後で気が付いたが右手に進み白石第6堰堤越えが楽のようである。こちらには小安相滝もある。

第5堰堤を右から越える。このあと地形図にない3つの大型堰堤が現れ、高巻き道を探してうろうろしたが、堰堤に突き当たると取っ手付きの階段があった。階段といっても段差は背丈ほどある。取っ手まで手が届かないところもあり、かなり体力を消耗する。

白竜滝上部の岩壁

木立の間から大安相滝

堰堤の取っ手付き階段を登る
「六甲最高峰」
 最後の堰堤を乗り越えるとミヤコザサの原となり、踏跡をたどると、魚屋道に合流した(標高820m)。右手の吉高神社に参拝して一軒茶屋前で大休止、昼食をとる。せっかくなので最高峰を折り返す。大阪湾はいつ来ても霞んでいる。暑い!一軒茶屋のかき氷の旗が目に入る。夏休み中は、平日でも営業している。

ミヤコザサの道

魚屋道合流点(820m)

吉高神社

かき氷あります 一軒茶屋

六甲最高峰

一等三角点 931.25m

六甲最高峰途上から奥池・阪神市街の展望
「魚屋道と射場山」
 魚屋道を下りる。小石がごろごろして歩きにくい。ハイキング道というより車道に近いが、木陰がいい。射場山手前で筆屋道を分け、東屋で休憩する。今日の目的の一つは正面の射場山(690m)登頂である。魚屋道は射場山の西を迂回する。石碑の前で右手藪に踏跡らしいものを確認する。地形図では標高600mに沿って破線がぐるりとこの山を取り巻いている。もう少し先まで行ってみる。炭屋道が左から合流してきた。続いて大きな案内板である。このあたりが最も頂上に近く直距離約200mである。窪地を上がってみる。何の目印もなく、倒木や荒れた林が上に続いている。蜘蛛の巣だらけだ。止めた。もう少し先、魚屋道が稲荷神社道と別れる地点になんとなく開けた林があり、立木にテープが巻いてある。これだと直感して登ってみる。上へ上へ登れば間違いないことは分かっていたが、またもや倒木と藪に阻まれ、気力を失う。落葉した冬場に出直そう。

魚屋道から湯槽谷山(801m)と灰形山(619m)展望

樹木に覆われた射場山(690m)

右 筆屋道

休憩所(標高630m付近)

射場山南端 石碑

左 炭屋道

魚屋道道標  六甲山頂へ3,726m,住吉へ12,413m

虫地獄

地蔵盆

有馬温泉魚屋道口へ下りる。今日は地蔵盆だ。

出会い

コマツナギ

フサフジウツギ

キンミズヒキ

ツユクサ

アカソ

ゲンノショウコ

ヤマアジサイ

イワタバコ

ヤマジノホトトギス

シラキ

根を掴み体持ち上ぐ岩煙草     ハナミズキ

関連ページ:2006.8.23 イワタバコ咲く白石谷(ハナミズキ)

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