up 2011.10.22やまぼうし
六甲 十八丁尾根から瑞宝寺谷西尾根
十八丁橋〜十八丁尾根〜十八丁山〜六甲最高峰〜瑞宝寺谷西尾根〜筆屋道〜瑞宝寺
日時:2011.10.10(月) 晴れ
行先:六甲 十八丁尾根〜瑞宝寺谷西尾
    国土地理院 1/25000地形図 宝塚
同行:ハナミズキ
裏六甲で未踏の尾根、十八丁尾根を登り、瑞宝寺谷西尾根を下る。道はしっかりしているがいずれも急峻で、落石や足の踏み外しに注意が必要である。尾根筋で展望はあまり望めないが、平凡な魚屋道を歩くよりは変化があっていい。ただし膝を痛めないように。
行程:
往路:十八丁橋0855→十八丁尾根→十八丁山1012→ドライブウェイ1130→鉢巻山1140→一軒茶屋(1150〜1215)→六甲最高峰1225
帰路:瑞宝寺谷西尾根取付き1235→瑞宝寺谷西尾根→筆屋道1347→瑞宝寺1410→有馬温泉1430
地図はこちら

―十八丁尾根―

「取り付き」
 宝塚駅から有馬温泉行きのバスで十八丁橋バス停で下りる(標高400m)。西宮市白水峡墓園の前である。ここからは白水尾根と十八丁尾根に取り付くことができるが、本日は十八丁尾根を目指す。有馬温泉方向に向って車道を暫く歩くと、左手にゲートがある。舗装の道が続いているが、落葉や小枝で埋まっていて使われてはいないようだ。やたらにテープのある分岐で右手のヤブ状の山道に入る。テープに導かれ、蜘蛛の巣を払いのけながら進むと、左手にせせらぎを聞くようになり、堰堤脇を通過する。広い林道になり、道なりに緩やかに登っていくと大きな分岐に行き当たる。木の幹にペンキがべたべた塗りつけてある。直進方向は倒木が道をふさいでいるので、右手に進むと本格的な山道になる。

有馬街道からの取り付き

舗装林道から右の山道へ

十八丁尾根取り付き(右へ)
「十八丁尾根」
 どうやら尾根に取り付いたようである(標高500m)。ジグザグの急登が始まる。次々と現れる巨岩の小ピークを越えていき、息が上がりだす。展望はないが、650mぐらいから眼下に芦有道路がみえかくれする。700m付近からクマザサの道になり歩きやすくなる。分岐を左手にとって少し登ると十八丁山(718m)であった。芦有道路のトンネルの上に相当する。山名プレートもない寂しいピークで、木立のあいだから微かに湯槽谷山が覗く。ハナミズキが持ってきたオカリナを吹く。ここなら誰に気兼ねなく練習できる。時々異音を発することはあってもまあ聞けるか・・・。

十八丁尾根

十八丁山(718m)

芦有道路
 クマザサの道を緩やかに下り、芦有道路に降り立つ(680m)。あたりが開けてほっとする。行程の半分はすぎた。数十m先で再び山に取り付く。前半に比べて西側の展望がきく。右手には帰りに下る瑞宝寺谷西尾根が伸びており、その上方では砂防工事行われているのが見える。800mに差し掛かる。真っ赤に色づいているのはシラキである。紅葉が最も早い木で、二つの実がぶら下がっているのでそれとわかる。

瑞宝寺谷西尾根を望む

六甲山で最も早く紅葉するシラキ
「鉢巻山」
 道は平坦になり、すぐにガードレールから旧ドライブウェイに飛び出す。カーブNO.108のミラーがある。右手に砂防工事の大型クレーンとケーブルが現場まで伸びている。そちらはゲートで行き止まりという作業者の忠告があったが、行ける所まで行って戻ることにした。結局ゲートの脇をすり抜けて、鉢巻山トンネル西側に回り込むことができた。ここには治山工事中ハイカー立入り禁止看板があった。展望を期待して鉢巻山(899m)にご挨拶と思ったが、そこはアセビ林に囲まれて関西電力の通信アンテナが立っているだけで、全く展望はなかった。ただ珍しいツリバナを発見した。車道を一軒茶屋まで歩き、広場で昼食にする。

旧道カーブNO.108

鉢巻トンネル西側(左手鉢巻山)

鉢巻山(899m)
「六甲最高峰」
体育の日とあって今日の山頂広場は賑わいを見せていた。山ガールスタイルが目を惹く。一種のファッションだが、健康的で結構である。

一軒茶屋前で

最高峰広場

―瑞宝寺谷西尾根―

「取り付き」
 瑞宝寺谷西尾根の取り付きは一軒茶屋から少し宝塚側に戻ったところにあった。進入路の木の枝にべったりと赤くペイントされている。もっとスマートな方法がないだろうか。車が数台とまっているのは治山工事の方だろう。クマザサの道に沿って、工事用のケーブルが伸びている。急階段を下りたところに工事用の進入路があり、作業の方たちが昼の休憩中であった。雪が降る前の年内には作業を終えたいと休日返上でがんばっている。崖地に足場が組まれているが、覗き込むのも恐ろしい。ご苦労様ですと声をかけ、作業の安全を祈る。

瑞宝寺谷西尾根取り付き

砂防工事現場

尾根道
「瑞宝寺谷西尾根」
 激下りが始まる。前科のある膝にサポーターをつける。十八丁尾根よりも傾斜がきつく、岩場も多い。立ち木や木の根をしっかり掴みながら慎重に歩を進める。尾根の中間の平坦部から十八丁尾根が望める。その奥に顔を覗かせているのは白水山(771.7m)だろう。700m付近から再び激下りが始まる。600m付近で正面に射場山(690m)の優美な姿が覗く。標高560m付近で筆屋道に合流する。あとは勝手知ったる道、六甲川を何回か渡渉しながらルンルン気分で下っていく。

尾根中間部

十八丁尾根を望む

射場山
途中で太鼓滝に立ち寄り瑞宝寺公園に至る。紅葉の名所は、樹冠がうっすら色づきはじめている。山門ではスケッチするグループがあった。杖捨橋から天神泉源に寄り道して、有馬温泉中心街に下りる。休日の温泉街は多くの人で賑わいを見せていた。

太鼓滝

瑞宝寺公園
休日の六甲は多くのハイカーで賑わっていたが、両尾根では一人のハイカーにも会わず、静かな山歩きを楽しんだ一日だった。

栗の実を食べつつ尾根を辿りけり     ハナミズキ

出会い

ママコナ(十八丁尾根)

アキノキリンソウ

ヨメナ

ナギナタコウジュ(鉢巻山)

ツルキケマン(鉢巻山)

テンナンショウ

サルトリイバラ

ホツツジ(十八丁尾根)
 
タカノツメ
 
ツリバナ(鉢巻山)
 
シラキ(十八丁尾根)
 
クリ

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