宝塚 紅葉の武庫川渓谷と桜の園
更新2011.12.11やまぼうし
 ■日時:2011.11.26() 曇のち晴れ
 ■場所:宝塚 桜の園 2万5千 宝塚
 ■同行:主催 エコグループ・武庫川 参加者55名
 ■ルート
  JR名塩駅0940→廃線跡入口1010→(廃線跡)→親水広場(1140昼食1220)
  桜の園周遊(1220〜1345)→温泉橋1405→武田尾橋1430→JR武田尾駅1445
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武庫川渓谷を歩き、V字谷の景観、自然環境、伝承などを知り、桜の園をたずねるという、エコグループ・武庫川主催のハイキングに参加する。参加者55名とともに旧福知山線廃線跡から桜の園を歩く。暖かい日が続いた今年は、紅葉の色づきが遅いようだ。

桜の園の景観(育樹の丘付近)

「名塩から」
 春に続いて秋の廃線跡を歩く。名塩駅に集合したのは55名。源流から始まった武庫川歩きは今回で第55回目を迎える。奇しくも参加者と同数である。エコグループ・武庫川のスタッフであり櫻守の会のMさんのガイドでスタート。中国道の高架下を通り、今はR176となった旧くらがり街道(丹波街道)を20分ほど歩くと、武庫川堤の廃線跡へ下りる。くらがりとは丹波杜氏が通った道で、暗がりに丹波を出立して暗がりに灘に着くということから名づけられたとのこと。沿道には茅葺屋根やその頃のおもかげが残る民家がある。

名塩駅からスタート

くらがり街道の民家

くらがり街道茅葺の家
「廃線跡」
 旧福知山線は明治32年(1889年)に阪鶴鉄道として開通、明治39年(1906年)国鉄に移管、昭和61年(1986年)に名塩駅を含む新ルートが開通すると同時に廃線となる。武田尾駅までトンネル6つと鉄橋を含む7Kmがハイキングコースとなっている。ただ、管理されたコースではなく、あくまでも自己責任でということでJR西日本が黙認している。2009年には閉鎖の意向を示している。

JR西日本の警告看板

武庫川渓谷の始まり 名塩川をわたる
渓谷を歩く
 廃線跡に下りて上流に向って歩き始める。鉄板の橋があるのはダム建設調査のためという。最初のトンネル、北山第1トンネル(318m)が近づく。その手前がダム建設予定地である。天端標高120m、堰堤高73mの穴あきダムの計画だったが、20年間凍結が決定、総合的治水を優先することになった。喜ばしい限りである。
 第2のトンネルは北山第2トンネル(413m)だ。コースで最も長いトンネルで、S字にカーブしているため、真っ暗闇だ。懐中電灯を取り出す。第3のトンネルは溝滝尾トンネル(149m)だ。出たところには武庫川第2橋梁(長さ70m)が架かる。トンネルと赤さびたトラス構造の鉄橋は、廃線跡でも最も印象的な光景だ。橋の側道を通り、左岸に渡る。高所恐怖症の人は下を見ないこと。

北山第1トンネル

溝滝 
 
天狗岩付近

武庫川第2橋梁と溝滝尾トンネル
 すぐまた4番目の長尾山第1トンネル(307m)に入るが、ここに積まれている枕木は、洪水でトンネル内から流されたものであるとのこと。濁流のすざましさが想像される。そう言えばトンネル内はえぐれており、枕木が一本もない。ここも懐中電灯必須の真っ暗闇だ。トンネルを抜けると展望が広がり、前方はるかに桜の園(亦楽山荘)の森が見える。武庫川に落ちる稜線は春はヤマザクラ、秋は紅葉に輝く。渓谷一の紅葉の名所、親水広場で昼食タイムとする。紅葉はまずまずだが、大勢のハイカーが河原で弁当を広げて賑やかだ。

長尾山第1トンネルを抜けると桜の園が広がる

親水広場の紅葉

親水広場の賑わい
「桜の園」
 桜の園(亦楽山荘)は面積40ヘクタール、笹部新太郎博士(18871978)の桜の演習林で、最盛期にはヤマザクラ、サトザクラが30種5千本が植えられていたという。現在は宝塚市の里山公園で、森林ボランティアの櫻守の会が手入れを行っている。亦楽山荘とは建物ではなく、演習林全体をいう。
 親水広場から桜の園に入る。現在治山工事中(園内に3つの砂防堰堤をつくる)で、大峰山側から索道が引かれている。いろいろな周回コースがあるが、もみじの道からドングリの道を登り、城が丘から隔水亭、育樹の丘、さくらの道を下る。もみじの道は一部工事中のため仮設梯子段を上り下りする。

桜の園へ
 
砂防工事中のもみじの道

仮設梯子段を上り下りする

隔水亭付近
 
育樹の丘付近
 隔水亭から育樹の丘へ至る道から俯瞰するモミジは圧巻だが、カツラやオハツキイチョウのさくらの道も黄葉とのコントラストが美しい。

さくらの道(1)

さくらの道(2)
「武田尾」
 親水広場に戻り、第5番目の長尾山第2トンネル(147m)、ついで第6番目の長尾山第3トンネル(91m)を抜けると武田尾の民家が近づく。つい最近、女性の転落事故があった現場には花がそえられていた。名塩駅を出てから、ようやくトイレのある広場に着く。僧川(ぼうさんがわ)をわたって車道へ、ここで廃線跡ともお別れだ。歓迎アーチのある温泉橋前で一旦解散する。余力のある20名ほどは対岸を回り、武田尾橋を渡って武田尾駅まで歩く。ヨコグラの木やツメレンゲを観察する。(了)

武田尾近く 廃線跡もあとわずか
(注)本文の一部はエコグループ・武庫川のガイド資料から引用させていただきました。

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