up 2011.12.18やまぼうし
宝塚 秋色の樫ヶ峰
日時:2011.12.4(日) 曇時々晴
山名:樫ヶ峰(457m)
    1/25000地形図 宝塚
同行:単独
 裏山が一気に紅葉した。例年より1週間以上は遅いが、季節は確実に移り変わっている。紅葉の盛りを少し過ぎてしまったが、カメラ片手に行者山から焼石ヶ原を経て社家郷山系の樫ヶ峰へ登る。社家郷から見る東六甲の山々や甲山も錦の絨毯を纏っていた。
行程:エデンの園→焼石ヶ原→東三ツ辻→樫ヶ峰→ゆずり葉緑地公園
周辺地図はこちら

<譲葉橋からの樫ヶ峰 2011.12.3>
 行者山のゆずり葉台コースを下り、エデンの園へ。裏山の譲葉の峰々、これから登る社家郷山系は全山紅葉に輝く。ナダウラ堰堤を右手に見て立入り禁止表示(車)のゲートの横から焼石ヶ原へ入り込む(標高300m)。しばらく車が通れるような道が続くが、すぐに岩ゴロの道と化す。10年以上前の不法投棄車は今もそのままだ。小笠峠から大谷乗越、船坂へ至る県道棚越新道はひどいもので、ごみ捨て街道となっている。ゲートを閉鎖するはずである。
 この先小笠峠へ続く道は千石ズリといわれるように、六甲花崗岩の風化が進み年々落石や土砂で埋まりつつある。途中から河原へ下りる。逆瀬川の上流の河原は、かつて飯盒炊さんやキャンプで賑わったところで、いくつもたき火の跡が残る。

ナダウラ堰堤

焼石ケ原へは車両進入禁止

小笠峠への道 左は河原へ
 社家郷山へは対岸(右岸)へ渡らなければならないが、渡渉地点を探してうろついていると単独行の男性に出会う。奇遇というべきか一昨年有馬氷瀑でお会いした方である。このあたりの道をいろいろ探索しているようで、行者山は1日かけてすべてのコースを歩いたと聞いて驚く。
 渡渉点が見つかり右岸に渡る。補助ロープで段丘に上がり、流れのない岩ゴロの谷を社家郷山系に向って遡る。左(右岸)を良く見ていくと取り付きのテープがある。風化したぼろぼろの花崗岩の痩せ尾根(標高差100m)を登っていく。岩を掴むと崩れ、足元はざらざらの小石ですべる。

社家郷山への痩せ尾根
 高度が上がるに連れて北側に、大平山から譲葉山、岩倉山、行者山に連なる譲葉山系の山々が展開する。錦の山々は圧巻である。最後に急登して、小笠峠から樫ヶ峰に至る社家郷山系の尾根道に飛び出る(450m)。東三ツ辻出合の西側である。

痩せ尾根からゆずり葉の山々(譲葉山、岩倉山、行者山) 建屋はエデンの園
 東三ツ辻出合を越えて馬ノ背展望台、樫ヶ峰に向う。今度は南面に甲山、西宮・芦屋市街、大阪湾、六甲が広がる。金剛、葛城、和泉山地、関空の橋げたまで展望する。行者山からの展望とはまた違った角度からの展望だ。樫ヶ峰には社家郷山と書かれた石碑がある。社家郷村(西宮神社を守る家々の意味:広田、越水、中村、西宮郷)の持ち山だったことを示すのだろう。頂上は立ち木に囲まれて展望はないが、東斜面のガレ場付近からは眼下の西宮ゴルフ場と甲山の景色が素晴らしい。

馬ノ背展望台から大阪湾・阪神間の展望
 少し下っていくと分岐があり、右折は西宮ゴルフ場、左折はゆずり葉台に至る。以前にうっかり西宮ゴルフ場への道を下り、コース内をうろうろしてゴルファーに白い目で見られたことがあった。ゆずり葉台への道は送電線鉄塔を過ぎ、やがてプラスチック階段の関電巡視路となって岩倉橋(230m)へと下りる。

樫ヶ峰(石碑銘は社家郷山)

樫ヶ峰東斜面から甲山と西宮ゴルフ場の展望
 ゆずり葉緑地公園の砂防モニュメントを経てスタートのゆずり葉森の広場に戻ってきた。自然林の多い行者山、譲葉山、樫ヶ峰はいま全山紅葉・黄葉に覆われている。山装うとはまさにこのことである。

錦の海に浮かぶ甲山(関電巡視路から)

岩倉橋から譲葉の山々

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