UP 2012.1.30/2012.2.5改定 yamaboushi
六甲 有馬 射場山
■日時:2012.1.25(水)/2.4(土) 晴
■山名:射場山(690m)
■場所:神戸市北区有馬町
     2.5万地形図 宝塚・有馬
■同行:ハナミズキ/単独

瑞宝寺谷西尾根から射場山
行程:
有馬ロープウェイP0840→白石谷分岐0910→百間滝・似位滝(0930〜40)→七曲滝(1020〜30)→炭屋道(1120〜昼〜40)→魚屋道1155→射場山1225→魚屋道1300→有馬ロープウェイP1330

地図はこちら

有馬温泉の後背にある射場山(いばやま)690mを探訪する。魚屋道はこの山を巻いて六甲山に登っているが、歩くたびに気になる山で、地形図ではぐるりと周回する破線が描かれている。頂上への道はなく、皆さん適当にヤブを漕いで登っているようである。今回、2回にわたって射場山周辺を探索する。
射場山:
大化の改新の二年後647年、孝徳天皇が宮殿を建てたる木を探すために有馬(現在の射場山=当時功徳山(こうとくやま)と呼ばれていた)にやって来た。そこで豊かに育った杉の木をみつけ、それを使って立派な宮殿を建てた。天皇が「この山の功績は大きい」とおほめの言葉を与えたことから「功地山(くむちやま)」と呼ぶようになり、その後弓場山から射場山へと変化したと伝えられる。(六甲山自然案内人の会ページより)
「炭屋道→魚屋道」 
 有馬ロープウェイ駐車場に車を止めて、紅葉谷に向かう林道を歩き始める。落石が多く、見上げれば今にも崩れ落ちんばかりの風化した花崗岩が道にせり出している。なるべく谷川寄りを歩く。途中に有馬三名水といわれる"高塚の清水"へ下る階段道がある。この分岐から5分、滝川を渡った左岸にあるが、道標もないのでほとんどのハイカーは気づかずに通り過ぎてしまう。昨年に倒木処理や草刈をしたので、歩き易くなっているはず。この先ですぐに東屋のある有馬温泉癒しの森入口につく。順序としては、これから氷瀑に向うが、射場山について記述する。
 「有馬温泉癒しの森」は、炭屋道と筆屋道を経て瑞宝寺に至るハイキング道。展望には恵まれないが、森林浴向きだろう。炭屋道は魚屋道へ登る標高差120mの道で、途中炭焼窯跡やシチダンカの植栽地がある。約15分の急登で、丸太階段のジグザグを登りきると魚屋道へ合流する。ベンチが置かれているので、一息入れるに丁度いい。

有馬温泉癒しの森入口 炭屋道の始まり
 
丸太階段の炭屋道

炭屋道・魚屋道合流地点
「射場山」
 目の前が射場山だが、このあたりに取り付きはない。射場山の南麓を六甲山方面へ進むと休憩所の手前に「南無妙法蓮華経」と書かれた石碑があり、その横から踏跡道が北に続いている。地形図にもここから射場山を巻いて破線が描かれている。うっすらと葉に雪の積もったヤブをかき分けて入り込む。かなり明確な踏跡が続くがしばしば倒木に遮られる。すぐに2又分岐で左の登り道を行く。地形図の破線は水平道だが、行ってみるとすぐに行き止まり、瑞宝寺谷へ下ってしまう。登り道途中で木にぶら下がった手製の案内板があり、下りは瑞宝寺、直進は道不明と書いてある。道不明の道は、地形図の破線より一段と高い650mレベルを北に向う。左手が射場山のピークであと100mまで近づくが、巻くばかりで一向に登る気配がない。

石碑横の射場山進入路

射場山周回路

取り付き(通せんぼを入る)
 残り標高差50mほどなので思い切って立ち木の薄いところを直登する。しまった、茨に引っかかってズボンが切れた。ナイロン製はヤブコギ向きではない。うっすらと雪に覆われた頂部に出る。マツの立ち木で展望は全くない。南北に長いなだらかな頂部でピークで探すも、何の表示もない。GPSの高度表示の一番高いところを頂上(690m)と決める。ふと見ると、先行者が付けたと思われる長い紐が枝にかかっていた。

射場山頂上690m
 下りは難儀だが、どこでも下っていけば巻き道に出会うはずと、なだらかな北を目指す。結局、登り始めた取り付き地点より50mも低いところで巻き道に出会う。ここは600mレベルを取り巻いている地形図の破線の道で、取り付いた巻き道とは別の巻き道があるのか良く分からない。後日探索することにする。道なりに、西進して魚屋道に出会う。途中、谷に下る踏跡があったが、どこへ通ずるのか後日の宿題としよう。今日は素直に魚屋道を下る。

下りてきたところの巻道

巻き道の峠 

魚屋道へ合流

魚屋道有馬稲荷近道合流

有馬稲荷

魚屋道口

笹の雪散らし道なき道辿る     ハナミズキ

追記(2月4日)

 どうも地形図の巻き道が気になって仕方なく、10日後再度探索に出かける。前回と同じように魚屋道の石碑から進入し、2又分岐で600mレベルの巻き道を辿ろうとすると、やはり行き止まりで踏跡は瑞宝寺谷に下ってしまう。結局、左の登り道をとるしかない。約650mレベルを取り巻いて徐々に高度を下げて600m付近で地形図破線に合流した。またこの辺りから北東に伸びる広い林道があることも分かった。西進し、北西部分の分岐で谷を下ると魚屋道の有馬稲荷神社近道分岐に合流した。射場山東の破線の道は現在消えてしまったようである。以上Route Mapを参照してください。

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